リンカーン/秘密の書
- Aloysius' Rating:  5/10
2012年 アメリカ 105分
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、アンソニー・マッキー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ルーファス・シーウェル


幼いころに母を殺されたエイブラハム・リンカーンは成長したのちに復讐の相手を求めて武器を向けるが、その相手というのがヴァンパイアであったのでまったく歯が立たず、危ういところをヴァンパイア・ハンターのヘンリー・スタージスに助けられて敵の正体を明かされてヴァンパイア・ハンターとなる訓練を受け、イリノイ州ピアーズタウンに移り住んでジョシュア・フライ・スピードの雑貨屋の店員となり、弁護士となるために法律の勉強をしながら夜になるとヴァンパイアを狩り、メアリー・トッドと出会って恋に落ち、などということをしているとヴァンパイアの頭目アダムがリンカーンの存在を嗅ぎつけて罠をかけ、罠にはまって南部の現状を見たリンカーンはヴァンパイアへの食糧供給を断つためには奴隷解放が必要であると考えて政治家になり、いつの間にか大統領になるといつの間にか南北戦争が始まっていて、劣勢になった南部連合はアダムを口説いて前線にヴァンパイアを投入してくるので、リンカーンはヴァンパイアに対抗するために銀器を集めて前線に送る。 歴史改変というジャンルに対してわたしはあまり寛容なほうではないけれど、そこはとりあえず割り引いて、そういうものだというつもりで見ているとこれが学生が飲み会の最中に冗談のついでに思いついたような内容で、つまるところそういうものであろうと考えてそこのところも割り引いても、こういう話というのは翌朝、酔いが醒めてみるといったいなにが面白くて笑っていたのかわからない、ということがままあるもので、だからふつうはそれを小説に書いたり映画にしたりしようとは思わないはずで、にもかかわらずそれが小説になったり映画になったりしているとすれば、あいかわらず酔っているか、さもなければかなり頭が濁っているか、ということになる。しらふで(まして朝から)見るような映画ではない。ティムール・ベクマンベトフはそれなりに絵を作ることには成功しているが、アクションはやや単調で盛り上がりに欠ける。リンカーンは魅力に乏しく、ヴァンパイアの頭目もルーファス・シーウェルと小物で迫力がない。劇中、リンカーンは武器として斧を使うが、これが戦斧ではなくて木こりが使う柄の長い斧で、たぶんリンカーンだから木こりの斧という単細胞な選択があったのではないかと疑っているが、ギミックを仕込む都合があったとしてもあきらかに実戦向きではないし、それをまたしょっちゅう取り落とすので、これは見ていていらいらした。

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