第九軍団のワシ
- Aloysius' Rating:  6/10
2011年 イギリス/アメリカ 114分
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・ベル、ドナルド・サザーランド、マーク・ストロング、タハール・ラヒム


二世紀初頭、カレドニア北部に侵入したローマ軍第九軍団5000人が軍団旗にあたる鷲とともに消息を絶ち、それから20年後、第九軍団の指揮官フラビウス・アクイラの息子マーカス・フラビウス・アクイラは志願して任地にブリテン島を選び、拠点の砦の指揮官に任命されて現地におもいたところ、ドルイド僧が率いる現地勢力の攻撃を受け、果敢に戦って負傷して名誉除隊となり、そのままブリテン島にとどまって静養を続けていると第九軍団の鷲をはるか北の土地の神殿で見かけた、という話を聞いて、父親の名誉を回復するためにブリテン人の奴隷エスカとともにハドリアヌス帝の城壁を越えて北へ進み、やがてアザラシ族の土地に達して、そこで鷲を目撃する。 ローズマリ・サトクリフの原作は未読。ローマ人の話、というよりもアフガニスタンかアフリカのどこかで原住民に連隊旗を奪われて顔色を変えている英国の軍人の話のように見える。50年代ならば何かの間違いで美談でとおったかもしれないが、何も再解釈を入れずにこれをいま映画化する理由がわからない。エスカ役のジェイミー・ベルは非常にシャープな演技をしていて気に入った。主役のチャニング・テイタムは与えられたキャラクターがそもそも退屈なせいか、魅力がない。本腰を入れて再現されたローマ軍、ブリテン島原住民の様子はそうとうに迫力があり、特にローマ軍のプロップの作り込みには感心したが、映画の作りはただまじめだというだけで、演出に格別の才気は感じられない。一部の効果音と英語(ラテン語)以外の会話に妙なエコーがかかっていて、なにかしらの意味がもしかしたらあったのかもしれないが、わたしはいらいらしただけであった。

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