アレクサンドル ネヴァ大戦
- Aloysius' Rating:  4/10
2008年 ロシア 107分
監督:イゴール・カリョーノフ
出演:アントン・パンプシニ、スヴェトラーナ・バクリナ、イゴール・ボトヴィン、ユリヤ・ガルキナ、ボグダン・ステュープカ


1240年、ドイツ騎士団の意を受けたスウェーデンの軍勢がネヴァ川に軍船を連ねて現われてノブゴロドを狙うので、若いノブゴロド公アレクサンドルが少数の手勢を率いて反撃に出て撃退する、といういわゆるネヴァ河畔の戦いにいたるまで、つまりエイゼンシュテインの 『アレクサンドル・ネフスキー』 が描く二年前の状況を背景に、アレクサンドルが結婚したり、アレクサンドルの親友がアレクサンドルの妻に懸想して苦悩したり、プスコフ公の息子がアレクサンドルの暗殺をたくらんだり、都市貴族がドイツ騎士団と内通したり、というようなドラマが格別の創意もないまま織り込まれ、美術と戦闘シーンの殺陣には見るべきところがあるものの、演出と撮影に即興が目立ち、特に前半と後半の色調の差にはかなり戸惑う。

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