テレフォン
- Aloysius' Rating:  6/10
1977年 アメリカ 117分
監督:ドン・シーゲル
出演:チャールズ・ブロンソン、リー・レミック、ドナルド・プレザンス、タイン・デイリー、パトリック・マギー


緊張緩和に反対するソ連の高級官僚が続々と粛清された直後、KGBで秘密文書を扱うニコライ・ダルチムスキーは書記長ですらも存在を知らない極秘文書「テレフォン」の手帳を盗み出して国外に逃れ、アメリカを訪れると「テレフォン」によって仕込まれた潜入工作員に電話して、ロバート・フロストの詩を読みあげることで覚醒をうながし、薬物催眠によって行動を定められた工作員はアメリカ軍の重要施設であった場所に次々と攻撃をしかけるので、第三次世界大戦を恐れたKGBはアメリカに詳しい上にカメラのような記憶力を備えたグレゴリー・ボルゾフ少佐に任務を与え、「テレフォン」の手帳にある氏名、住所をすべて記憶させるとダルチムスキーを始末させるためにアメリカへ送り、そのアメリカではCIAが一連の破壊工作に疑問を抱き、二重スパイがダルチムスキーの名を知らせる。ボルゾフ少佐がチャールズ・ブロンソン、その相棒がリー・レミック、ダルチムスキーがドナルド・プレザンス、CIAのコンピューター係がタイン・デイリー、脚本はピーター・ハイアムズとスターリング・シリファント。ドン・シーゲルの演出はあえてアクションを避けてサスペンスに重点を置き、チャールズ・ブロンソンの存在感がうまい具合に生かされて、渋い仕上がりとなっている。

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