三銃士 妖婦ミレディの陰謀
- Aloysius' Rating:  4/10
2005年 フランス/カナダ/イギリス/チェコ 100分
監督:ピエール・アクニネ
出演:ヴァンサン・エルバズ、エマニュエル・ベアール、チェッキー・カリョ、ハイノ・フェルヒ、グレゴリ・デランジェール


少年ダルタニアンは森で処刑の場面と出会い、処刑された女性が落雷とともに復活するのを目撃し、それから時が流れてダルタニアンは銃士となるためにパリへのぼり、三銃士と出会って友情を結び、それからおよそ40分でロンドンとパリのあいだを往復して王妃の首飾りの問題を解決すると、舞踏会でアトスはミレディの存在に気づき、それによってアトスの過去があきらかにされ、森で処刑されていたのがアトスの妻であり、復活して生まれたのがミレディであることが判明し、ミレディが悪魔と契約を交わしていることを知った三銃士はミレディの隠れ家を襲い、ミレディはバッキンガム公暗殺のためにロンドンを目指し、バッキンガム公を救うためにダルタニアンもまたロンドンを目指し、残ったアトスらはミレディの悪魔との契約を破棄するために最初の森を訪れて儀式をおこない、契約書が燃えたことで超常の力を失ったミレディはダルタニアンの前から逃れてコンスタンスの命を奪い、ダルタニアンおよび三銃士に捕えられて処刑されるが、結末はどうやらまだ引いている。つまり後半は三銃士ではなくて、ミレディが悪魔と契約をしているという話になっていて、超常の力を使うミレディがワイヤーワークで宙を飛んだり、自在に炎を起こしたりする。ミレディがエマニュエル・ベアール。ネコまみれではあるものの、いまひとつぱっとしないリシュリューがチェッキー・カリョ。ヴァンサン・エルバズ扮するダルタニアンはすでに三十男という感じで乱暴すぎる。絵はおおむねにおいてまとまっているし、前半のテンポは思い切り速いが、ミレディに関する新機軸が始まるとなにやら妙なことになってきて、話は要領を欠き、当然ながらリアリティも欠いていく。これではだめであろう。ワイヤーワークの仕上がりが悪い。

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