スパイアニマル Gフォース
- Aloysius' Rating:  5/10
2009年 アメリカ 88分
監督:ホイト・H・イェットマンJr.
出演:ザック・ガリフィナーキス、ウィル・アーネット、ビル・ナイ、ニコラス・ケイジ、ジョン・ファヴロー、トレイシー・モーガン、ペネロペ・クルス、サム・ロックウェル、スティーヴ・ブシェミ


ケンドール博士はFBIの予算を使って動物を捜査官に仕立て上げ、ケンドール博士の研究をまったく理解しないFBIは予算をとめて実験室を閉鎖し、動物たちを処分しようとたくらむが、そうなる前に実績を得ようと考えた博士はモルモット3匹、モグラ1匹、ハエ1匹からなるチームを家電メーカー、レナード・セイバーの家に送り込んでセイバーの悪を暴こうとする。作戦は成功したものの、手に入れたファイルは違うもので、結局、博士は実験室から追い出され、モルモットたちはペットショップの檻に入れられるが、それでも逃げ出して博士の自宅に集結すると、レナード・セイバーの世界征服の陰謀をとめるために出動する。世界征服をたくらんでいる家電メーカーの社長がビル・ナイ、モグラの声がニコラス・ケイジ、やたらと色っぽいラテン系モルモットの声がペネロペ・クルス、途中ペットショップでからんでくる病的なハムスターの声がスティーブ・ブシェミ。モルモットたちが主人公であるにもかかわらず、やっていることはジェリー・ブラッカイマーのほかの映画と同じなので、特殊技能を備えた主人公たちはただ困難に立ち向かい、その過程で不信に悩み、過去があきらかにされ、苦悩の末に過去が克服され、互いの信頼を取り戻し、気持ちも新たに悪と戦うことになる。問題は何も考えずにそうなっているのか、何かのしゃれでそうなっているのか、見ていてさっぱりわからないところで、つまり余計な勘ぐりをいれなければ、早い話、ジェリー・ブラッカイマーのほかの映画と同じなので、そのようなつもりで楽しんでいれば何も問題はないということになるものの、飛んだり跳ねたりしているのがモルモットなので、やはり余計な勘ぐりを少しは入れてみたくなる。おそらく、なにかしらの意図があったにしても、しゃれっけが足りなかったということになるのであろう。欠点はあるものの、正直な演出で丁寧に作られた映画ではある。最後には巨大メカが登場するし、ゴキブリの大群がなかなかに迫力であった。

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