地底探険
- Aloysius' Rating:  6/10
1959年  アメリカ/ドイツ 129分
監督:ヘンリー・レヴィン
出演:パット・ブーン、ジェームズ・メイソン、ダイアン・ベイカー、アーレン・ダール、セイヤー・デヴィッド


19世紀末、エディンバラの博物学者リンデンブルック教授はナイトに列せられるが、そのお祝いに学生からもらった溶岩の塊のなかからアイスランドの火山学者サクヌッセムのメッセージを発見して地下世界の存在を推定するが、リンデンブルック教授から問い合わせを受けたスウェーデンの火山学者ゲタボルグ教授はリンデンブルック教授を出し抜いて発見を自らのものにしようとたくらむので、そのことに気づいたリンデンブルック教授は学生のアレック・マッキュエンをともなってアイスランドを訪れる。しかしゲタボルグ教授は現地で殺害されており、事件の背後からサクヌッセムの血をひくサクヌッセム伯爵が現れ、リンデンブルック教授とアレック・マッキュエンはゲタボルグ教授の妻カーラ、さらに原住民のハンスとハンスのアヒルとともに地下世界へと足を踏み入れ、途中で伯爵が合流し、一行は地下世界を徒歩で旅してキノコの林をくぐり、ひれをつけたトカゲから逃れ、いかだを作って海を渡り、アトランティスを発見し、イタリアの火山から地上に出る。ジュール・ベルヌ『地底探検』の映画化。視覚的な面でやや不満が残るが、つくりは丁寧で、19世紀的な冒険心が明確に表れているところがきわめてベルヌ的で好ましい。

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