クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
- Aloysius' Rating: 4/10
2004年 日本 95分
監督:水島努
出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林珠緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、齋藤彩夏、村松康雄、長嶋高士、宝亀克寿、玄田哲章


野原しんのすけ、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんの五人はリアル鬼ごっこをしているうちにとある小路にもぐり込み、その奥で古びた映画館「カスカベ座」を発見する。中は無人で無音のまま映画が上映されており、五人はスクリーンを見上げる席に腰をおろし、尿意をおぼえた野原しんのすけが自然の欲求を満たしてトイレから戻ってくると、残る四人の姿はなくなっている。いったん家へ戻った野原しんのすけは風間くんほかがまだ帰宅していないことを知り、ひろし、みさえ、ひまわりとともに再び「カスカベ座」を訪れる。スクリーンの前に立った野原一家は気がつくと荒野のただ中にいて、動かない太陽に照らされていた。彼方には西部の町があり、酒場ではたちまち喧嘩が始まり、そこで話はそのまま景気よく西部劇へずれ込んでいくかと期待したが、意外なほどに展開は重い。状況の説明に時間をかけすぎていたと思う。マカロニ・ウェスタンから持ち込んだギミックはそれなりに面白かったが(クラウス・キンスキーとか)、暴力性まで持ち込んだことには反発を感じた。というわけで次回作に期待したい。

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