ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
- Aloysius' Rating:  5/10
2005年 アメリカ 140分
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー 、ティルダ・スウィントン、ジェームズ・マカヴォイ、ジム・ブロードベ ント、リーアム・ニーソン、ルパート・エヴェレット


ペベンシー家の四人の子供は空襲を避けて田舎へ疎開し、カーク教授の家へ身を寄せるが、その家にあった衣装箪笥はナルニア国に通じていた、ということが隠れんぼの最中に判明する。ナルニアでは白い魔女によって百年も冬が続いており、ペベンシー家の四人がそこへ現われると、予言がほんとうになったというような話になって、偉大なるアスランは白い魔女を倒すために軍勢を集め、諸般の事情からその気になったペベンシー家の子供たちもその軍勢に合流する。
C.S.ルイスの原作は未読だが、あまり考えずに始めた話をあまり考えずに進めていったような展開は原作のままなのではないだろうか。とにかく要領が悪い。ただ、対象となる世界に対して明確になにかをコミットするのではなく、あくまでも出張であるという仕組みはおとぎ話に徹しているという意味で 『ロード・オブ・ザ・リング』 よりも好きかもしれない。映画自体は全体に時間をかけずに作られたような気配があり、CGの粗さ、合成の粗さが気になった。加えて主人公の子供たちに魅力がない。戦闘シーンの仕上がりもまた決してほめられたものではないが、行動面でリアリティを備えているという点は評価すべきであろう。ちゃんと作戦に基づいて軍事行動をしていたのである。正直なところちょっと退屈したが、ビーバーの夫婦の愛らしさ、秘密警察の狼たち、冒頭に登場するHe 111には救われた。

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