ドミノ
- Aloysius' Rating:  6/10
2005年 アメリカ 127分
監督:トニー・スコット
出演:キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、エドガー・ラミレス、リズワン・アバシ、デルロイ・リンドー


ビバリーヒルズで暮らしている金持ちの家の女の子が性格的にはみ出した結果、大学を退学になり、なりゆきでバウンティ・ハンターになると才能を発揮してバウンティ・ハンター・オブ・ザ・イヤーに選ばれる、というところまでが序盤。そこから先はカジノやマフィアや謎の一味がからんだ現金輸送車襲撃事件に巻き込まれ、クライマックスはラスベガスを舞台に三つどもえだか四つどもえだかの大銃撃戦でFBIのヘリコプターまで撃墜されて最後はホテルが大爆発。真面目に見たらだめだからね。
前年の 『マイ・ボディガード』 同様、スーパーインポーズを多用し、デジタル処理された画像をコラージュ的にちりばめて特異な映像を作り出しているが、中身は徹底してB級バイオレンス映画になっているのである。ハリウッド・メジャー作品として製作されてはいるものの、実態としては「いまどきのB級映画」としての視覚的なこだわり方を示しているのだと言えなくもないし、実際、その見せ方で手間はかかっても金のかかることはしていない。結局はセンスだけなのである。ついでながら、キーラ・ナイトレイの母親役がジャクリーン・ビセットだったり、その友達のTVプロデューサーがクリストファー・ウォーケンだったり、チョイ役のカジノ王がダブニー・コールマンだったり、なぜか(というかジャクリーン・ビセット扮する母親が好きだという理由で)『ビバリーヒルズ高校白書』のイアン・ジーリング(スティーブ)が本人役で登場したり、という妙なにぎやかさもB級映画的であろう。

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