スタッグ
- Aloysius' Rating:  3/10
2006年 アメリカ 93分 TV
監督:リチャード・ペピン
出演:クリストファー・アトキンズ、コルム・ミーニー、アンジェラ・フェザーストーン、デヴィッド・パルフィー


1948年、スイスの岩塩鉱(はりぼてセット)で坑道の脇にあった壁がたまたまが崩れて、その奥で大量のエメラルドが発見される。そのエメラルドというのがすっかりカットされた状態で洞窟の壁にはめ込まれていて、なんだか幼稚園のお遊戯会に出てくる夜のお星さまみたいにきらきら輝いているというすごい描写に驚く間もなく、洞窟からあふれるように現われた巨大甲虫(安いCG)によって坑夫たちは殺害され、唯一の生き残りが地図を残す。で、話は現代に移り、その地図を手に入れた悪党たちがガイドを雇って問題の鉱山に挑戦し、入ってみるとかれこれ半世紀は経っているというのにまだ明かりがつく、昇降機は動く、ということで奥へ進んでいくとやっぱり巨大甲虫の群れに遭遇する。ところが悪党一味の首領格がそういうことをものとも思わない悪党なので、仲間に向かって「おまえはもう用無しだ」とかガイドに向かって「おまえの家族を人質に取った」とかいったような状況に照らして必ずしも必要ではないようなことを言ったりやったりし続けるのでとにかく面倒くさいことになる。
駄目は駄目だけど、それでも破綻していない、というか破綻そのものを骨肉に取り込んでしまったあたりは一種の力技とも言えるかもしれない(もちろんほめているわけではないけれど)。

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