キラー・モスキート 吸血蚊人間
- Aloysius' Rating:  3/10
2005年 アメリカ 92分
監督:ティボー・タカクス
出演:コリン・ネメック、ミュゼッタ・ヴァンダー、オースティン・ジョーダン、パトリック・ドレイカス、ジェイ・ベネディクト


新種の病原体が猛威をふるい、その病原体が蚊によって媒介される、ということで媒介となる蚊を駆逐する新種の蚊を開発していたところ、いささかアホウな理由で放射線照射装置が爆発を起こし、蚊のDNAを含むコロイド溶液を浴びた人間が蚊の怪物になって人間を襲う。登場する怪物は一部着ぐるみ、一部CGで、CGバージョンでは飛行する。デザインはどことなく 蝿男 を思わせるものの、感心できるようなしろものではないし、それが一匹うろうろとして、次から次へと口吻を伸ばして血を吸いまくっても、格別怖くはないのである。
監督はこの方面ではベテランのティボー・タカクスで、まがりなりにも体裁は備えているが、展開はかなりちゃらんぽらんだし、人物の行動にも不自然さが目立つ。新種の病原体が猛威をふるっている、という割りには病人がほとんど目につかない(事実上、一人だけ)のは奇妙であろう。このクラスの映画としてはかなり立派なセットを使い、警察車両の数も多く、エキストラも豊富に使っているが、これは東欧かどこかでロケをした結果なのではあるまいか。あまりボルティモアには見えなかった。

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