ゲット・ショーティ
- Aloysius' Rating:  6/10
1995年 アメリカ 105分
監督:バリー・ゾネンフェルド
出演:ジョン・トラヴォルタ、ジーン・ハックマン、レネ・ルッソ、ダニー・デヴィート、デニス・ファリナ、デルロイ・リンドー、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ベット・ミドラー


マイアミの取り立て屋チリ・パーマーは洗濯屋レオの借金を取り立てるためにラスベガスを訪れ、ラスベガスではハリウッドの映画プロデューサー、ハリー・ズィムの借金の取り立てを新たに頼まれ、レオもハリー・ズィムもロサンゼルスにいる、ということでチリ・パーマーもまたロサンゼルスに移動する。そしてハリー・ズィムと出会ったチリ・パーマーは、もとより映画が好きであったことから取り立て屋から足を洗い、なりゆきで映画製作に手を付ける。ところがハリー・ズィムの債権者でコロンビア・マフィアとも取り引きのあるリムジン屋もまた映画製作に意欲を燃やしてピストルを抜いて口を出し、チリ・パーマーにはマイアミからの追っ手が現われ、ハリー・ズィムは自業自得でぼろぼろになり、ついでにコロンビア・マフィアも登場し、大スターのウィアーは食べもしないオムレツを山ほど注文し、映画のなかで起こったことが最後にそのまま映画になって、どうやらペニー・マーシャル( 『奥さまは魔女』 のプロデューサー)が監督らしい。ハーヴェイ・カイテルのカメオ出演はほんの一瞬。
バリー・ゾネンフェルドのほどよく弛緩した演出と適度に省略されたすばやい展開は悪くない。話の随所にハリウッド・スターの奇妙な生態を軽い笑いとともに取り込んでいて、そこはなかなか気が利いている。ジョン・トラボルタは無敵の男チリ・パーマーに扮して存在感を発揮し、ダニー・デヴィートは大スターに扮して楽しいハリウッド系ギミックで周囲を満たし(ナポレオンのポスターがまず笑えるし、自伝はなぜか「ウィアード・テイルズ」という題になっている)、ジーン・ハックマンは間抜けなB級プロデューサーでいい味を出し("Atomic Mummy"といったようなゲテモノ映画ばかり作っている)、レネ・ルッソは美しい。デニス・ファリナの鼻を腫らしたヤクザ者、デルロイ・リンドーの凶悪なリムジン屋もいい感じ。

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ゲット・ショーティ
ビー・クール

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