ディボース・ショウ
- Aloysius' Rating: 7/10
2003年 アメリカ 102分
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジェフリー・ラッシュ、セドリック・ジ・エンターテイナー、ビリー・ボブ・ソーントン


離婚専門の辣腕弁護士で全米離婚専門弁護士協会"NOMAN"(ほんとにはなかろうと思う)の会長でもあるマイルズ・マッシーは依頼人の妻マリリン・レックスロスに一目ぼれし、弁護士としてはあるまじきことに食事に誘う。とはいえ裁判ではマッシーの依頼人が勝訴するのでマリリン・レックスロスは一文無しで放り出される。
恋に目覚める弁護士マイルズ・マッシーがジョージ・クルーニー、離婚肥りを目指す恋なき女がキャサリン・ゼタ=ジョーンズで、どちらも非常によい味を出している。ジョエル・コーエンの演出はすでに冒頭から快調で、ジェフリー・ラッシュ扮するTVプロデューサーが間男を見つけるあたりで芸の細かさ、乗りのよさに惹きつけられる。ジェフリー・ラッシュも乗り乗りの演技なのである。主役の二人、さらに無数の脇役たちに怪演の限りを尽くさせて、最初と最後をジェフリー・ラッシュで締めるというこの趣向がまたよろしくて、とにかく笑いながら一気に見てしまった、という感じ。余計な説明はなし、余計な人物造形もなし、わざとはずしたようなところもなし、古典的な形式に支えられた映画的なリズムがあって、楽しい役者の演技があって、これが映画だと思うのである。

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