死刑執行人もまた死す
- Aloysius' Rating: 7/10
1943年 アメリカ 134分
監督:フリッツ・ラング
脚本:ベルトルト・ブレヒト、フリッツ・ラング、ジョン・ウェクスリー
出演:ブライアン・ドンレヴィ、ウォルター・ブレナン、アンナ・リー


1942年5月。ボヘミア及びモラビアの総督で、その酷薄さから死刑執行人と呼ばれたナチ高官ラインハルト・ハイドリッヒが襲撃を受け、翌6月、回復しないまま死亡する。映画はその史実を背景にして淡々と進むゲシュタポの捜査状況、裏切り者を内部に抱えて苦悶しながらも闘争を続ける自由チェコ軍、闘争に巻き込まれて頭を混乱させる女学生とその一家を主人公に、プラハの市民がドイツに欺瞞情報を流し続け、ついにドイツ側を根負けさせるまでを描き出す。通俗的だが、とにかくスリリングで面白い。ゲシュタポの現場捜査官の小役人ぶりも面白い。そして小気味よいほどに抑制された描写、生理に背かないカット割り、まばゆいばかりに絢爛とした映像は見ていて実に心地よい。

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