人食い人魚伝説
- Aloysius' Rating: 3/10
She Creature (USA 2001,TV 91min.) [D] Sebastian Gutierrez, [W] Sebastian Gutierrez, [C] Rufus Sewell,Carla Gugino ,Jim Piddock ,Reno Wilson,Mark Aiken,Fintan McKeown

"CREATURE FEATURES"の一本。オリジナルは1956年製作。催眠術で前世回帰する話だと思ったが、わたしはまだ見たことがない。
20世紀初頭のアイルランド某所。ルーファス・シーウェル( 「ロック・ユー」 のアンジュー公)扮する興行師アンガスがゾンビだの人魚だのを見世物にしていると、そこへ酔った老船長が現われて人魚を指差してこれは偽者だと主張する。興行師アンガスと人魚役の女優リリーはこの船長を馬車に押し込んで家まで送っていくが、その家で目にしたのはなんと本物の人魚であった。それが格子付きの水槽に閉じ込められていて、最初のこの光景はけっこう不気味なのであった。で、もちろんなんとしても欲しいという話になって、譲ってもらえないのでアンガスとその仲間が盗みに入り、老船長は事故で死に、水槽に収まった人魚はただちに船に載せられてアンガス一行とともにアメリカを目指すことになる。ところがこの人魚には精神感応能力があって、リリーの心に入り込んだり、船長の心を支配して航路を変更したりする。しかも人肉を食べる習性があって、夜の間に船員が消える(消されるのが「アリー・マイ・ラブ」でビリーをやっていたギル・ベローズ)。そして心に干渉を受けたリリーが状況を悪化させていくのと並行して、船は見知らぬ海域へと入り込み、水槽から脱出した人魚は文字通りの化け物となって船員たちを殺していく。肝心のこのあたりの場面にまるで迫力がない。雰囲気はあったので、精神感応とか大変身といったギミックなしに、ただ人間の形状をした異なる生き物ということで進めてくれたら、たぶんもっと面白くなっていたと思う。
監督は 「裏切りのKISS」 のセバスチャン・グティエレスで、それなりのセンスは発揮している。
<CREATURE FEATURES>
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