ユージュアル・サスペクツ
- Aloysius' Rating:  6/10
1995年  アメリカ 105分
監督:ブライアン・シンガー
出演:スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ、ダン・ヘダヤ


銃器強奪事件で容疑を受けた五人の男が警察の留置場で一緒になり、そのなかの一人が実はいいヤマがあると言い始めたことで、五人はチームを組んで計画を組み、流血なしで宝石を奪う。すると故売屋から別のヤマを持ちかけられるが、話に乗った結果、事件の現場には死体が転がり、これはやばいと話していると、そこへ犯罪社会の伝説上の超大物カイザー・ソゼの代理人を名乗る人物が現れて五人をゆすり、麻薬売買の現場を押さえて関係者を殺戮することを要求する。出演者はおおむねにおいて魅力的な演技をしている。脛に傷のある連中が留置場で犯行を計画して、という序盤の流れは悪くないが、カイザー・ソゼの名前が聞こえてくるあたりから謎がいささか邪魔になり、しかもその正体が人物構成から透けて見えるので、なんというのか、そこのところがひどくまわりくどいし、話を成立させるために警察をかなり間抜けにしているのも無理を感じる。もっと虚言症に徹すればよかったのではないか、という気もするのだが、そういうことは、おそらくブライアン・シンガーの趣味ではないのだろう。

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