マジックとの出会い

デビットカッパ−フィールド
1998年の夏頃、私は深夜のTV番組を見ていた。そして信じられないことが起こった。
人が飛んでいるのである!それもまったく隠さず素の人間がまぎれも無くなく空中に浮かび自由自在に飛び回っている。人が入れる大きなガラスボックスの中に入りフタをされても浮かび上がり、逆立ちをした状態でも平然と上ブタの面を歩いているではないか!

私はこの時思った。ついに地球上に本物の宇宙人が現れたと・・・・・・

私は子供の頃から宇宙が好きで将来は宇宙物理学者になりたいと考えていた。宇宙にロマンを感じる部分もあるが、決して妙な宗教的行為に興味を持った訳ではなく、純粋に理論物理で宇宙を解明して行くところに興味を持ったのだ。

当然、重力に反して人が浮くことなどある訳が無い!(万有引力に対して万有斥力が発見され、さらにそれが応用段階に入っているか、或いはグラビトンを自在にコントロールできる方法が発見されたなら別であるがそんな話はまったく聞いたことがない!)

それまで私が知る限りのマジックショーで見る人体浮揚は薄暗いステージで大きな布で体全体を覆った人が、ゆっくりと水平に上昇(せいぜい1m程度)して行くといったものだった。どうせ何か仕掛けがある。そう思いさほど驚きはしなかった。

ところが、この深夜のTVでは何も覆い隠す事無くまったくの普段着で飛んでいる。
浮いたまま輪を通りぬけ、四方囲まれたガラスボックスに入っても浮いている。
おまけに観客と一緒に飛んだのだ。

どう考えても何かで吊っているとは思えない。あれほど長時間、自由自在にそれも観客と一緒に飛ぶことなど出来るはずが無い。当然ワイヤにぶつかり不自然な状態が判るはずである。

しかし、そのような所はまったく無い。


この時以来、私はイリュージョンというものに異常に興味を持つようになった。
と言うよりはデビット・カッパ−フィールドという人のイリュージョンに完全にはまり込んで
しまったのである。

この夏、デビット・カッパ−フィールドの東京公演が行われた。
これまでマジックに興味がなかった私は初めてチケットを買い公演に出かけた。



フライングとスノーの感動














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