[本の感想] [官能小説]

官能小説

官能小説は、最初の「由美の会社員生活」は登場している女性に書いてもらったものですが、 他はすべて祐介がこれまで見聞したり、体験したことを基に作成しました。

小説ですので、事実と創作が混じっています。

由美の会社員生活 貴志の手記 恒子の冒険 敦子の憂鬱 典夫の憂鬱 幸枝の冒険 陽子の出会い 聡子の木馬責め

幸枝の冒険

1、幸枝の高校生活

高校1年生の時のことだった。幸枝は世界史の先生が好きだった。その風貌は特に 人並み以上ではなかったが、何となく惹きつけられた。そのためか世界史の勉強に熱が入った。 先生はこういった学問が好きなんだなどと一人で思い込んでいた。

あるとき先生に呼ばれて、今、手が離せないから職員室の先生の机の上に置いてある資料を 持ってきて欲しいと頼まれた。好きな先生に頼まれたことが内心嬉しく、急いで職員室へ急いだ。 職員室には誰もいなかった。先生の机はすぐに分かったし、机の上の資料もすぐ目に付いた。 ふと机の引き出しをみると右が少し引いてあった。何故かそのとき先生の引き出しの中にあるものに 興味が湧き、見たくなった。もう一度周囲に誰もいないことを確かめた後、思い切って 右の引き出しをそっと引いた。

中には雑誌が入っていた。表紙には今まで見たこともないような着物姿で縛られた女性の写真があった。 思い切って頁をめくってみると、着物姿の女性は猿轡をされ、裾が乱されていた。ももが露になっていた。 また別の頁には襦袢姿で胸をはだけられ、縛られ鴨居に吊るされていた。女性は恥ずかしさのあまり俯いている。

私はひどいショックを受けた。先生がこんな姿が好きだったなんて。先生がこんなものを読むなんて。 しかし、この驚きは次第に、先生はこんなふうにするのが好きなんだ、こんなふうにさせてくれる女の人が好きなんだ、 という気持ちに変わっていった。

世界史の先生との個人的な会話はその後は特になかった。しかし大好きな先生があんな姿の写真を密かに持っていたこと は何時までも私の頭を離れなかった。あんな姿になれば先生に好きになってもらえるのかなと思ったりした。

2、就職してから

高校を卒業してから東京に出た。幸枝の父親は既にいなかったし、母親は我がままで何かあると 幸枝に当たった。母親はあまり働かず、あちらこちらに借金をしていたようで、時折、取立て屋が家にやってきた。 家からは一刻も早く離れたかった。

就職は機械メーカーの事務職についた。当時ITは普及していた頃で、幸枝は興味を持って、自分の部屋に 当時それほど普及していなかったパソコンを買って部屋に置き、暇な時間は部屋でパソコンをいじっていた。

幸枝はそれまで一生懸命生きてきたが、寂しさを感じずにはおれなかった。振り返ると幸枝は誰にも愛されてこなかった。 実家に帰ることは年何回あるかで、父親の姿は記憶にないし、母親も頼りにはできなかった。 付き合っていた男性がいたが、それほど深い関係になっていなかった。 一度、彼に縛って欲しいことをほのめかしたが、一緒に付された。

家のパソコンで当時普及していたインターネットで縛りの姿を検索し始めた。 するとその頃少しずつ幸枝が過去に雑誌に見たような画像が掲載されていたサイトがあった。

2、モデルとして応募する

「やまさんの隠れ家」というサイトに出会った。幸枝は惹きつけられた。そこには幸枝がそうして欲しいと思わせるような 画像があったからである。うらやましっかった。とは言うもの、しばらくは時折訪問する程度だった。 しかし、あるとき思い切って応募のメールを出すことにした。

やまさんとは都内のホテルで待ち合わせした。少し先にホテルに行った。しかし体が震えて困った。どんな人だろう。 ひょっとしたら縛られて殺されるのではないかと心配だった。サイトは隅から隅までじっくり見て問題がないだろうと 思っていた。しかし週刊誌にSMプレイ中、縄による窒息死が報道されていた。そんなことになったらどうしよう。 しかしこのまま人生を送るのも嫌だ。それなら覚悟を決めてと、待ち合わせに臨んだ。 おそらく顔はすごく緊張していたに違いない。

やまさんさんは優しかった。やまさんに生まれて初めて都内のホテルで縛られた夜、幸枝は部屋に帰ってからうれしくて何度も泣いた。 生まれて初めて縛られて、長い間探していたものがやっと見つかったという感じだった。

どうしてもっと早く殻を破れなかったのだろう。ビデオの中で複数の男たちにレイプされる女性を見て 、私もあんなふうにされたい、と強烈に感じたり、好きでもない男に 「おまえはどうしようもない淫乱だな」と罵られるだけで濡れてしまったり、 自分がMであることはわかっていたはずなのに。

これでようやくこれまでの自分から自由になれる、という解放感で満たされていた。 股間を開かれて縛られたり、陰毛をすっかり剃られて、幸枝は死ぬほど恥ずかしかったが、同時に、 うれしかった。身を委ねることに対して無上の幸福を感じた。

やまさんから教わったのは、本当のSMというのは、お互い、深い愛情と強い信頼感があって初めて 成り立つものだということ。決して、嫌がることを無理やりしたりさせたりするのがSMじゃないこと。

3、やまさんとのプレイ

やまさんとこれまでに経験したのは、大事な毛をきれいに剃られたり、目の前で洗面器におしっこをさせられたりしたこと。 剃毛後しばらくは、フィットネスのシャワールームで同僚に見つかるのではないかと、はらはらしながら過ごしたし、 やまさんの見ている前での排尿は何故か緊張して出なくなるのが不思議だった。しかし、やまさんは優しい声をかけて、 出るまで待ってくれた。

また、幸枝はやまさんにはお尻をよく叩かれた。お尻を叩かれるのって、どうしてあんなに気持ちいいんだろう。 力いっぱい叩かれると、激しい痛みが脳天まで一気に走る。 我慢するのだけれど、どうしても声が洩れてしまう。そして徐々に痛みがやわらいでくる頃、 今度は反対の膨らみを思いきり叩かれる。幸枝がわがままだから、ちゃんと言うことを聞かないから、 奴隷としてきちんと育つようにお仕置きをしてくださっているのだ、そう思うと、 幸枝はうれしさのあまり身体の芯が灼けるように熱くなる。もっともっと叩いてください、と心の中で叫ぶ。

それなのに、だんだん力が強くなってくると、つい痛いっと声を上げてしまい、 今度は本当に止められたらどうしようと不安になる。幸枝はまだ経験が浅いので、 本物の鞭を身体に受けたことはない。でも、いつかベッドに縛りつけられて、 椅子に座れなくなるまでお尻を叩かれてみたいと思う。幸枝の身体は、 痛みの極限に近づくことで感受性が磨かれていくことを、あの夜知ってしまったのである。

幸枝は縛られるのが好きだ。それも、やまさんによってオイルを染み込ませて柔らかくした麻のロープで、 肌に跡が残るくらいきつく。細い紐が蛇のように身体を這い回り、 敏感な部分に食い込むとき、幸枝は無上の幸福感に包まれた。

調教とは御主人様好みの女性になるよう、徐々にしつけられること。そう幸枝は思った。 痛みに耐えて、それまではできなかったプレイがこなせるようになる。命令とあれば、 どんな精神的、肉体的苦痛でもためらいなく受け入れることである。

4、ラビアピアス

やまさんは色々なことを教えてくれた。ラビアピアスもその1つだった。 それまでピアスは耳にするものと思っていた。しかし、やまさんがラビアピアスの画像がある海外のサイトを見てごらん、と 教えてくれた。そのサイトを初めて見たとき、股間の柔らかいひだに鋭く光るリングに幸枝は思わず息を呑んだ。 なんて可愛いんだろうと思った。その時の幸枝には痛そうとか気持ち悪いといった感じはいささかもなかった。 私にも似合うだろうか、それだけが幸枝の心配だった。

一か月後、幸枝のラビアをニードルが貫いた。ラビアピアスはやまさんが渋谷の小さな専門店で買ってくれた。 この位の大きさが幸枝にはよいだろうとやまさんは言った。ニードルはそのとき一緒に買った。 やまさんは店で教えられた通りニードルとラビアをを消毒し、そのままニードルで左右のラビアを貫いた。そこにピアスを つけてくれた。

幸枝は貫かれる痛みよりも、新しい自分に生まれ変わる喜びの方が大きかった。 耳にピアスをつけると運命が変わると言われるけれど、それは自分が変わるからだろう。 幸枝もニードルで貫かれて人生が変わると信じた。

ラビアピアスをつけた後、幸枝はシャワーしてから、鏡の前で時々大きく足を広げてみる。 リングがふたつ静に光っている。なぜだかはわからないけれど、誇らしい気持ちになる。 ラビアのピアスは、一生御主人様に仕えていく、奴隷の決意の証だと幸枝は思った。

5、複数プレイ

あるとき、やまさんは4人で一緒に泊まらないかと誘ってきた。都内のホテルを予約してあると言う。 もう一つのカップルはサイトを見て応募してきた人たちだ。 幸枝に断る理由はなかった。 他のM女性にも興味があった。

当日、お互いに自己紹介してからプレイした。最初、それぞれの女性が一人ずつ他の3人の前で縛られた。ついで両女性が一緒に 縛られた。 幸枝にとって同性の女性に見られたり、触られたりするのは、男性にそうされるよりも恥ずかしく、ますます激しく 濡らしてしまいそうだった。もう一人の女性は輪をかけてそうだった。

幸枝にとってこの夜の前は不安で、言い訳を作って帰ってしまおうかと思ったぐらいだったが、この日のことを思い出すと体が熱くなる。 二人の男性にも交互に犯された。やまさんの目の前で他の男性に犯されているのは、申し訳ない気がしたが、 やまさんも他の女性と抱き合っているので許されるのではないかと思った。

しばらくして落ち着いた頃、やまさんが糸を出してきた。そして寝ていた幸枝の左右の乳頭を縛った。 そして糸を引き上げた。幸枝の乳頭は持ち上げられ、痛みが走った。思わず悲鳴が出た。しかし同時に強烈な快感が襲ってきて、 一瞬意識が遠のいた。それが今度は恐怖感になり、また大声を上げてしまう。すると痛みが蘇る。快感が押し寄せる。 意識が朦朧とする。その繰り返しは永遠に続くように思えた。

気がつくと、もう大丈夫だよと頬をなでられていて、それでもしばらくは身体の震えが止まらなかった。 他の3人は見ていたら突然、幸枝が「痛い」と大声を上げて気を失い、次の瞬間恐怖におびえた鋭い金切り声を出し、 これを何回か繰り返して驚いたという。

明け方、一人の男性は仕事があるからと帰っていき、やまさんが残った。幸枝とやまさんがもう一人の女性を挟んで川の字になった。 真中の女性を両側から責めた。

もう一人の女性を見ていて幸枝は、Mとは、プライドが邪魔して心を晒せず、代わりに体を無理矢理晒されるのを選ぶのではないかと 思った。

6、体の変化

4人で泊まった後、幸枝の体はすっかり変化した。皮膚感覚が鋭敏になって、 通勤電車の中で誰かの肘が胸にぶつかっただけで、声が洩れそうになった。 体が痛みを求め始めている。それまで抑えてきたのだろうか。

Mの身体というのは、痛みを感じなくなるのではなくて、痛みは痛みとして感じながらそれがそのまま快感になるという、 とても贅沢なものだということを知った。

もうこれまでのありきたりのセックスでは満たされない。体が縛りを求め続けている。肌に残る縄の跡は決して恥ずかしいものではなく、 誇らしいものなのだ。縄の跡がうっすら残る腕がわざと見えるように、幸枝はそれ以来袖の短い服を来て毎朝出かけるようになった。 時折、周囲の人がおやっといった顔をすることがあるが、幸枝は半分恐れながら無視する。

7、縛る会

やがて、幸枝の意向を察してやまさんが縛る会をやろうと言い出した。幸枝は縛られることと同じくらいに憧れていたのが、 複数の男性に犯されることだった。

一度でいいから、大勢に体を触られて舐められてめちゃくちゃにされ、犯されたい。 そんな思いはずっと長い間胸の奥にしまってきた。しかしやまさんは幸枝の思いに敏感だった。

都内のホテルの一室に大勢の男性が集まり、幸枝は引き出された。幸枝は緊張で胸がどきどきした。 体調も少し悪かったが、しかし、皆の前でやまさんに胸をはだけられ、縄をかけらた途端、体中の緊張がすうっと抜け、ソファに倒れた。 皆が次々に胸に触った。幸枝はどんなに我慢しても、身体の奥から熱い波がこみあげてくるのを防げなかった。

しばらくしてから幸枝は壁に立たされ、ショーツを取られ両脚を広げさせられた。ラビアピアスに2本の鎖がそれぞれにつけられた。 参加者は興味深くラビアと鎖を見つめている。やまさんの合図で左右の鎖が両側から引っ張られる。皆が覗き込む。幸枝は恥ずかしかった。 しかし、快感が恥ずかしさに取って代わり、幸枝は脚を広げ続けた。

その後、幸枝は胸を縛られ、脚を開かれた姿勢でベッドに寝かされ、口を上から唇でふさがれ、胸を横から触られ、股間を 下から触られ、やがて口で奉仕させられた。やまさんは幸枝が感じるのを喜んでいるようだった。 幸枝は声を上げて何度も何度もいった。

パーティが終わってシャワーを浴びた後、ホテルの最上階の部屋から見下ろした夜景の美しさは 幸枝は一生忘れられないと思った。幸枝自身は、奴隷として生きるために生まれてきたこと、 そしてそれが彼女の魂の永遠の自由につながることを改めて感じたのだった。

8、やまさんとの別れ

やまさんとの付き合いはしばらく続き、 幸枝はそれまで感じたことにない安らぎと幸福感を感じるようになった。 それまでの人生で不足していたものをようやく取り戻した感じだった。 そして幸枝はやまさんの傍にもっといたいと思い始めた。

やまさんにそのことを告げると、それはできないとのことだった。 やまさんには病床の妻がいたからである。 しかし幸枝は自分の気持ちを抑え切れなかった。

ある時、幸枝は突然怒りが込み上げてきた。自分でもどうしようも出来なかった。 やまさんに冷たく当たった。それをやまさんは受け止めてくれたが、 やまさんは辛そうだった。

その後、幸枝はやまさんとは連絡をとらなくなった。

幸枝は今後やまさんなしにどう生きていけばよいか、分からなかった。 しかし、縛られたという経験は幸枝に何故か分からないが新しい希望を抱かせ始めていたのだった。

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