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考察     ここでは、祐介の考えを紹介します。

愛情不足をいかに補うか マゾヒズムを超えて 女性のSM欲求について 女性が自らを解放することについて 想像と現実の乖離
M性について SMは卒業できるか やさしさは必要か レイプの後遺症について

M女性には、愛情不足の方が多いようです。これまでそういった方にお会いして話を してきました。それをまとめてみました。M女性のための祐介のカウンセリングの内容だと思ってください。

愛情不足をいかに補うか
1、SM志向と愛情不足
2、人を受け入れること
3、自分を磨く
4、受け止める感受性を高める
5、現状を生かすこと

1、SM志向と愛情不足
SMに陥りやすい女性に、愛情不足のタイプが あることは、これまでよく感じてきました。幼児期からの愛情不足は 人の自立を困難にし、他人の支持を得ようとして、 SMに向かせるのではないでしょうか。何人かのお話を聞いていると、虐待を受ける などの悲惨な育ち方をされている方も多く、 感情的に絶えず不安定です。

自立できないために、自分の存在をすべて相手にゆだねてしまい、 楽になりたいと願います。性的欲求がそういう方向に向かうのです。

支配されることは、自由を奪うから 嫌なことではなく、自分の心の不安定さから自分の心を救ってくれるので、 まさに本人が望んで止まないことなのです。 その人が信じられる、つまり自分の不安定さを救ってくれるのならば、 例え殺されても構わない。そこまで追い詰められているのです。

これまで、プレイ中に首を締めて欲しいという依頼を受けたことがあります。 頼まれたので試みましたが、両手に力を入れていくときは正直言って 少し怖かった。もちろん本人はうっとりとしているだけで、 死んでも構わないと思っているのでしょうが、私は相手を殺すわけにはいきません。 こちらがもう少し力を入れ、長く締めたら本当にそのまま 死んでいってしまうのではないかと思いました。

このような女性に男性側がSMをする対象だけとしてとらえるのは あまりにもかわいそうです。女性が自立できるように少しでも手助けしてあげることが せめてものことかなと思っています。

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2、人を受け入れること
愛情不足の人は、愛情を欲しがります。これはいくつになってもそうです。 結婚相手に母親の代理を求めるのは、まだまだ甘えたいのですし、大人になったから 、または子供の世話をする側になったからといって、その事情が変化するわけでもありません。

愛情不足は基本的には愛情を充分もらうことで解消されます。 親の愛が不十分であれば、恋人や結婚相手からいただくことです。 しかし、相手が必ずしも愛情を充分注いでくれるとは限りません。男性も 最近は愛情不足の人が多くなり、逆にあなたから愛をもらいたがって いるかもしれないのです。

愛情とは前提条件なしで、自分を受け入れてもらえることでしょう。M女性が 求めているのは、そういうすべてを受け止めてくれる人です。 しかし、そんな男性は簡単には見つからないかもしれません。それでは どうしたらいいでしょうか。

M女性には、わがままな人が多いとよく言われます。自分の感情が 不安定なので、他人の気持ちを汲み取ったり、受け入れたりする余裕はないのでしょうが、 だからと言って、社会的に許されるものではありません。

自分の都合を若干差し置いても、相手の身になってあげられることが、人間関係を 円滑にさせる基本的な要素です。これが行われないので、ますます社会的に 孤立し、あなたが求める愛情を得るにも支障をきたします。

付き合っている男性が理想的な人だとは限りませんし、いつまでも理想を追求しても、 限りがありません。適当なところで妥協する必要があります。 その男性と愛情を与え合う関係になり、満足していくのが最も現実的でしょう。 そのためには、彼と上手く付き合っていかねばなりません。 身近にいるからと言って、当然だとか、黙っていても分かってくれるなどと 甘えていると、突然思わぬどんでん返しに出くわすでしょう。 彼もあなたの愛情を欲しているでしょうから、それに対して応えなければならないでしょう。

そこでは自分の状況がいかであろうと、例えそれがどんなに苦しくとも、 それはそれでしばらく脇に置き、彼のために行動することが、結局は、あなた自身の境遇をも 改善するのに役立つと思います。

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3、自分を磨く
私も考えてみれば、愛情不足で育ったんだと思います。というのは、付き合った女性に 愛というか、自分を支え、励ましてくれる人を求めていたからです。そのためか お付き合いした女性は年上がほとんどでした。心中では甘えられる女性 を求めていたのでしょう。幸にもそういった女性に何人か出会うことができました。 これはなぜかと言うと、私の中にそういった女性を惹きつける要素があったからでしょう。 これは、付き合った女性たちが口を合わせて言っていることです。

私がお会いした愛情不足タイプのM女性で、少しお付き合いしてみたいなと思った 方がおりました。どうしてそういった気が起きたかと言うと、性格的におとなしく、 心が不安定で縮み志向なのですが、理知的なきらめきが見えていたからです。 私が感じたのは、本来それだけ理知的であれば、ちょっとしたきっかけがあれば、 きっと立ち直るであろうということです。彼女が立ち直るところを見てみたいという 気が起きました。

このように、誰かがあなたに注目し、手助けをしようとする場合には、 あなたの中に、何か魅力を見つけたからでしょう。この魅力があればこそ、あなたの 面倒をみようとする気が起こってくるのです。したがって、ただ私は愛情不足で 自立できないから何もできないではなくて、何か良いところを伸ばしたり、 自分が活躍できる分野で力をつけておくことが必要でしょう。それがあなたを 助けるのです。

人間活動の分野は広いですから、あなたが何かできる分野は必ずあるはずです。 1つのことだけに捕らわれていないで、広く見渡してみましょう。

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4、受け止める感受性を高める
あなたが現在あるのは、決してあなたの努力だけではありません。例え嫌いな親でも 、その親のおかげで育ち、教育を受け、独り立ちできるまでになったのです。 嫌な面も数多くあっても、その恩は否定できません。

また、現在のあなたが生活するにあたっても、周囲の人々の援助や関わりがあるからこそ 生きていけるのです。ほんの短期間であっても、世話になった方はいるでしょう。 そういったことを思い出してください。ひょっとしたら自分が考えている以上に、実は 周囲の人々に助けられて生きてきた、また、生きているのではないでしょうか。

嫌なことは、いつまでも覚えているものですが、世話になったことはよく忘れます。 人に何かあげたことは、いつまでも覚えていますが、貰ったことはすぐ忘れます。

実際、生きていくことは大変なことで、自分ひとりの力だけではできないことなのです。 そのことを思い起こすと、これまでお世話になった人々に対して感謝の気持ちが 湧き上がってきます。こうした過程を通じて、愛情に対するあなたの感受性は 高められていきます。

感受性が高いと、少ない愛情でも、それを糧として自分を成長させることが できます。例えば、雨の少ない砂漠でうまく生きるには、雨を上手に受け、利用することが 不可欠です。 同じ愛情を受けても、それほど感じない人もいますが、そういった方は ある意味では不幸であり、人間の根本的要求に鈍感だと言えるでしょう。

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5、現状を生かすこと
あなたが現在、誰かと生活していれば、それは例え相手が誰であろうと、彼の愛情を受けて いることは間違いありません。このことをもう一度自覚すると、自分がこれまで思っていた以上 に恵まれていると感じるかもしれません。また、誰かお付き合いしていれば、その方の 愛情を受けているのでしょう。

そんな現状を再確認し、そこから希望する方向へ 努力していけば、未来は明るいのです。未来は現在の続きで、ひとっ飛びに状況が 改善することはありません。現状を是認し、少しずつ変える努力することで 明るい未来が得られるのではないでしょうか。

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