2018年6月16日(土) 奥多摩 北秋川 惣角沢〜御前山〜鋸山〜天地山
                                                      
 北秋川の惣角沢から山越えして,山の大先輩である「(ヒマラヤの)青いケシ」さんの奥多摩の隠れ家(農園)に遊びに行きました(GPSログはこちら)。
 惣角沢には「雨乞いの滝」の先の小ゴルジュに3連瀑がありました。それを過ぎると一転して,作業道歩きが多くなりました。
 下山に使った鋸尾根から天地山へ向かう道は,入り口が不明瞭だし,天地山に近づくと岩場もあるので,いわゆる「経験者向き」の道だと思いました。
 定期バスが五日市駅を出発したときには座席がほぼ埋まっていたが,ほとんどの乗客は早々に五日市高校バス停で降りてしまった。ぱっとしない天気だったせいもあり,終点の藤倉まで来たのは自分だけ。
 バス停から惣角沢沿いの舗装道路を歩く。桧原村の重要文化財「小林家住宅」行き林業用モノレールの小さな駅まで来ると,運転手さんが「乗っていくかい」と声を掛けてくれた。その先の曲がり角に惣角沢の「雨乞の滝」への遊歩道の入口があって「落石の恐れあり,この先通行止め」の看板が掛けられていた。「別に遊歩道を歩くわけではないので」と,トラロープを潜り,階段を降りて遡行を開始した。
曇り一時雨
武蔵五日市駅藤倉行きバス 7:39
藤倉バス停 8:25-8:30
惣角沢に入渓 8:50-8:54
連瀑帯通過 9:10
cont. 890m二俣 10:00
惣岳山と御前山のコル 11:13
御前山 11:25-11:33
鋸山 12:40-12:45
天地山 13:13
隠れ家 14:05

雨乞いの滝(F1)

すぐに連瀑帯(F2と奥の方にF3)
 体が温まる暇も無く雨乞の滝(F1)に到着。直登は難しそうだったので,右岸に設けられていたコンクリート階段を使って簡単に巻くと,その上に高さ5m位の釜を持った滝が3つ連続していた。
 F2の直登は釜に浸かってからのシャワークライムになるので,濡れるのを嫌って右(左岸)から小さく巻き登る。ところが,落ち口まであと一歩の岩が緩んでいて崩壊しそうだった。そのため,ここから上方に追われて微妙な高巻きとなってしまった。
 F3はザレが被った右壁の岩棚をトラバース気味に簡単に越える。
 つるつるのF4は少し戻ってから右岸から高巻いた。

濡れるのを嫌って右から高巻き(F2)

F3は右の岩棚から越えた

直登できず左側から高巻き(F4)
 連瀑帯を越えると,打って変わって穏やかな沢相。
 良く踏まれた林業作業道が現れて,ハイキングのようになった。ただし,周辺の杉林は手は入っているものの打ち枝や間伐木が放置されていて少々歩きづらい。
 cont. 890m二股から,ようやく優しい小滝が続くようになる。
 石灰岩の枯れ滝を越えたところで,源頭の詰めとなった。下草がほとんどない土の急斜面で,雨模様の日には滑りやすい。地面を這う木の根を掴みながら,立木から立木へと伝うように登って,惣岳山と御前山のコルに出た。

良く踏まれた作業道

良く手入れされた杉林

ようやく小滝が続くようになった
 鋸尾根登山道から天地山への尾根道に入るところには「行き止まり」の看板が置いてあったので,注意しながら歩いていたものの看板を横目に通り過ぎてしまった。ゆっくり引き返して,慎重に地図を読んで天地山への尾根に入った。
 尾根道に入ってすぐは踏み跡程度だったが,徐々に明瞭な道となった。天地山への最後の登りは岩場となっており,トラロープが張られていた。天気が悪いせいで,天地山の山頂からの展望はない。
 麓に出たところでは,土曜日の午後なのに砂防工事の重機が大きな音を立てて動き回っていた。
 「青いケシ」さんの隠れ家に着いたときには体も荷物も露と汗でグチャグチャで,まずはシャワーを頂いた。その晩は秘蔵の酒まで飲み尽くし,翌日帰宅した。


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