2015年4月12日(日) 奥多摩
大丹波川 真名井沢〜川苔山〜棒ノ嶺〜惣岳山

 
 前回の奥武蔵から奥多摩へのハイキングでは,時間切れで日向沢ノ峰から川苔山鳩ノ巣駅へとエスケープしてしまったので,歩き残した日向沢ノ峰棒ノ嶺(棒ノ折山)岩茸石山惣岳山の稜線を繋いでみました。なお,そろそろ沢の雪も消えた頃なので,登路は川苔山東面の大丹波川真名井沢の沢登りとしました(GPSログはこちら)。

 上りのホームの電光掲示板に「山手線は不通」とのメッセージが流れていた。ちょうど,下りホームに電車が到着したので,階段を駆け上って,反対方向の電車に飛び乗る。山手線新宿回りではなく,南部線立川に出て,奥多摩を目指すことにした。山手線の事故は架線を支える柱が折れたもので,この日は,その後も,ずっと不通だったらしい。

 青梅線川井駅には8:50に到着。真名井沢最寄りの上日向バス停まで,清東橋行きバスに乗って行くことを考えていたが,バスの待ち合わせが30分以上あったので,結局は沢の入口まで歩いてしまった方が早い。大丹波では,ミツバツツジが満開だった。

 林道真名井線とりがや橋には,他県ナンバーを含めて軽自動車が3台ほど駐まっていた。釣り師に出会ったら嫌だなと思いながら沢に入ったが,ワサビ田でワサビの花を収穫されている方達の車のようだった。
晴れ
川井駅到着 8:50
真名井橋 9:27
林道の橋(とりがや橋) 9:44
(真名井沢遡行)
登山道 12:00-12:05
川苔山 12:33-12:39
日向沢ノ峰 13:20
棒ノ嶺(棒ノ折山) 14:47-14:57
黒山 15:13
岩茸石山 16:03
惣岳山 16:27
御嶽駅 17:04
(ホリデー快速発) (17:12)

林道のヤマブキが美しい

真名井沢に入ると真新しい堰堤群

ミニゴルジュで沢靴に履き替えた

いわゆる「魚止の滝6m」
 ワサビ田を過ぎると,思っていたよりも水量が少ない。しばらく作業道を歩いてから,ミニゴルジュ状になったところで沢靴に履き替えた。
 それほど落差のない易しい滝を越えていく。標高620mの二俣を左にとると魚止の滝。沢登りのシーズン初めということもあって,滝の取り付きがヌルヌルしていたので,右岸(左側)から巻く。滝の落ち口へのトラバースは鹿の足跡の付いた急な草付きで,土に手指を突っ込んでいくことになったので,この巻きルートが正解だったかというと微妙。

魚止の滝から小滝が続く

小滝が続く

小滝が続く

ミニゴルジュの中が倒木で埋まっている

源頭は不安定なガレと倒木で荒れた感じ

赤杭尾根の登山道に出た
 魚止の滝の上は小滝が続いて楽しい沢登りになったが,やがて倒木で目立って荒れてきた。函を埋めた倒木の処理にうんざりしながら登ると水が切れて,倒木の散らばるガレとなった。詰めの二俣は,左手の沢形を使って杉林に上がり,赤杭尾根の登山道に出た。

日向沢ノ峰

長沢背稜から棒ノ嶺への分岐
 お昼時だったので,川苔山の山頂では多くの人が休んでおられた。簡単に腹ごしらえをしてから,登山道を日向沢ノ峰に向かった。
 日向沢ノ峰に到着した時刻は,前回よりも1時間ちょい早いだけで,あまり余裕がない。この山頂で,短パン・Tシャツ姿になって棒ノ嶺への稜線を急いだ。日向沢ノ峰からの最初の急な下りで尻餅をついて,短パンのお尻が泥だらけ。

カタクリが一輪

棒ノ嶺(棒ノ折山)
 棒ノ嶺への道は,ほぼ稜線伝いなので,迷うような所は少ない。鹿が食べないせいか,ところどころにアセビの木(馬酔木)ばかりが生えている場所があって,良いにおいが漂っていた。
 金比羅山から名栗湖の集水域を一周してこられた方と同時に棒ノ嶺の山頂に到着。ここで,エネルギーと水を体に充填してから,稜線を高水三山方面に向かった。棒ノ嶺から下りはじめてすぐの,泥濘とまではいえない湿り土で,この日2回目の尻餅をついてしまったが,その後の黒岳から岩茸石山へと繋がる道は,非常に良く踏まれた起伏の少ない道でペースが上がった。

岩茸石山から辿ってきた稜線を振り返る

ナガバノスミレサイシンかな?

惣岳山の山頂
 岩茸石山への登り返しでは,そろそろ疲れが出はじめて息を整えながら登ることになる。岩茸石山の山頂からは,歩いてきた稜線がきれいに見えた。
 ここからは,山道から駅に直接出られる惣岳山御嶽駅のコースを取る。初めて来た惣岳山の山頂には,立派な神社の社が建っていたけれど,全く展望がなくて期待外れだった。
 御嶽駅で時刻表を見ると,土日祝日限定のホリデー快速の到着が近い。下山の余韻に浸る暇も無く,急いで,駅トイレで手と顔を洗ったり着替えたりして身ごしらえ。

 列車は,意外にも,ちらほら空席のある状態で到着した。列車のドア近くの空いた席に向かって,別のドアから入ってきた登山姿のおばちゃんが猛烈なダッシュをかけてきてびっくり。おばちゃんは,こちらを突き飛ばすように座った。あぶない人には関わりたくないので距離をとった。


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