最後のサンタクロース

キミはそろそろ気づいているね、
この世にサンタクロースなんていないことを。
今年のクリスマスはアレが欲しいなんて、
ボクに言ってもしょうがないのに。
もしなかったらアレでもいいなんて、
ボクはサンタへの伝言係じゃないっていうの。


そうは言っても、今年もこっそり買ってきたさ。
押入れにこっそりしまって、その日を待ったさ。
キミが寝静まった頃、そっと包みを取り出して、
キミの寝息を乱さぬように、そっと枕元に置いたさ。


寝室の扉をそっと閉め、バルコニーの方に目をやると、
長い勤めを終えたサンタクロースが、
遠い北の国へ帰っていくような気がした。
なんだか急に寂しくなって、ボクは手を振ったよ。


もうこれが最後かも知れないサンタクロースに。
もうこれが最後かもしれないサンタクロースに。
もうこれが最後かもしれないサンタクロースに。



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