北海道・ばんえいと牧場の旅・その1

5 Mar. 2000 Update

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 ばんえい(輓曳)競馬は、オフィシャルな競馬としては世界中で北海道だけで行われている、重種馬による引き橇競争です。重種馬とは、もともと馬車牽引や鋤引きなどの農耕を目的に品種改良された、身体が大きく強い力を粘り強く発揮できる馬で、純血種としてペルシュロン、ベルジュアン、シャイヤーなどがあります。ばんえい競馬ではこれらの血統の混血馬が活躍しています(まれに純血馬も走っています)。いずれも成馬になると体重が1tを超えることも珍しくない、大型の馬です。

 ばんえい競馬の競走は、200mの直線に高低2つの小山障害を作った、セパレートコースのダートで行われます。橇は鋼鉄製でこの上に騎手が載って馬を操ります。橇にはハンディキャップとなる鉄製の重りも載せますが、高負担重量戦では橇や騎手を含めた牽引重量は800kgから1tにも達します。これを曳いて1.5mと2mの二つの障害を乗り越えてゴールを目指します。

 レースの勝敗の鍵は障害の乗り越えにあります。低い方の第一障害はたいてい苦もなく乗り越えられますが、高い方の第二障害は簡単には乗り越えられません。たいていの場合、障害の坂下でいったん止まって呼吸を整え気合いを入れ、他馬の様子も見ながら乗り越えにかかります。ここでの騎手の手綱捌きと駆け引きは、ばんえい競馬の大きな見どころです。一気に乗り越える事もありますが、頂上手前で止まる事も多く、そこからさらに呼吸と気合いを整え気力を振り絞って歩を進める様子は、まさにパワーの競争と言えます。

 第二障害に最初に取りかかっても途中で止まってしまい、後から仕掛けた馬に先を越されることも多く、また障害を先頭で乗り越えてもそこまでで力つき、最後の平坦コースで立ち止まってしまい抜かれる事も珍しくありません。曳いている橇の最後端が決勝線を通過した時がゴールインというルールなので、ほとんどゴールに入っているのに止まってしまい、騎手が鞭をふるっても動かず、後続に抜かれてしまうというシーンもばんえいならではの物です。

 ばんえい競馬は現在、岩見沢・旭川・北見・帯広の4か所で4月から1月までの年間10か月開催されています。200mをじわじわと進んでいく競走なので、観客もスタートからからゴールまで馬と並んで進みながら声援を送るのが楽しみの一つでしょう。他では見ることができない競馬だけに、ぜひ観戦してみて下さい。

 写真は1996年9月と1997年9月に北海道で撮影したものです。説明は下の方にあります。

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出走馬 本馬場へ 障害を越える
ゲートイン 第一障害 ゴールイン
金山騎手その1 金山騎手その2 オークス馬
旭川記念馬 あやしい看板その1 お子様サービスその1
お子様サービスその2 お子様サービスその3 あやしい看板その2

出走馬 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
ばんえいに出走する馬。パドックは普通の競馬と同じように厩務員さんに曳かれて周回する。(96年9月岩見沢にて)
 
本馬場へ [写真リスト] [フルサイズ写真]  
パドックから本馬場に向かうときはこのように騎手がまたがって行く。もちろん鞍は置いていないが大きな背中で安定は良さそう。ばんえいの騎手といえどもそれなりに乗馬ができなければならないようだ。(97年9月旭川にて)
 
障害を越える [写真リスト] [フルサイズ写真]  
高さ2mの第二障害を越える各馬。まだ坂の途中でもがいている馬もいる。(96年9月岩見沢にて)
 
ゲートイン [写真リスト] [フルサイズ写真]  
ゲートは平地と同じように前の扉が開く方式だが、コースの端かせスタートでゲートを動かす必要がないので固定式のようだ。(96年9月岩見沢にて)
 
第一障害 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
第一障害を越えようとする各馬。こちらは高さ1.5mなので一気に越えていく。(96年9月岩見沢にて)
 
ゴールイン [写真リスト] [フルサイズ写真]  
ゴール付近。5番の馬はもうゴールインして騎手も降りかけている。3番もゴールを通過したようだが、後続は最後の力を振り絞っている所。(96年9月岩見沢にて)
 
金山騎手その1 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
97年はちょうど金山明彦騎手がもう少しで3000勝達成という時期に行ったので、競馬場のラチにはご覧のような看板が。そして見ていたレースで金山騎手が勝ったので…(97年9月旭川にて)
 
金山騎手その2 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
「あと9勝」から「あと8勝」に数字が変わったのはいいけど、この「8」って、どう見ても逆さまじゃない?(97年9月旭川にて)
 
オークス馬 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
96年に岩見沢に行った時はちょうど「ばんえいオークス」の当日。これは勝ち馬・ダイフジオーカン(96年9月岩見沢にて)
 
旭川記念馬 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
97年の旭川では「旭川記念」をやっていました。これがその勝ち馬・キタノビッグエース。画面左端のおじさんが馬主さんです。(97年9月旭川にて)
 
あやしい看板その1 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
ばんえい競馬では集客キャンペーンにいろいろと工夫をこらしています。これは岩見沢競馬場でみかけた怪しい看板。蛭子能一画伯の筆ですね。
 
お子様サービスその1 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
来場者サービスの一環なのでしょう、お子様向けのサービスもいろいろとあります。こちらはちびっこ馬車。(97年9月旭川にて)
 
お子様サービスその2 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
ちびっこ馬車を曳くポニー。(97年9月旭川にて)
 
お子様サービスその3 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
ポニー曳き馬もお子様向けにやってます。(97年9月旭川にて)
 
あやしい看板その2 [写真リスト] [フルサイズ写真]  
こちらも岩見沢競馬場にかかっていた怪しい看板。

ばんえい関係リンク


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