「四又の百合」初演をおえて
林 洋子
今年の年賀状に、年女の私、三千里駆けるぞ!と書きました。
クラムボンの会34周年、「四又の百合」初演を無事終え、そうか、「四又の百合」の創作・初演が三千里駆けることだったのだな……といま思っています。
これまで創ったメニューとは違う。
とてつもない大きな透明な無垢な世界、それを我が身のなかに探し、尋ねあてる行為、しかもそれを、ごくシンプルにごく具体的に表現する行為。
昼も夜もなく、眠たい時に眠り、目が覚めたら稽古する。眠ろうとするとき、一つの言葉のやり取りが気になり出すと、もう眠れない。起きだして稽古。
そして「四又の百合」に続けて必ず着物・袴に着替え「なめとこ山」の稽古をしました。
これが今年の春と夏と秋のわたしの日々でした。
たしかに三千里駆けたのかもしれません。
「四又の百合」の初演に立ち会ってくださった沢山の方々から、溢れる感動のお言葉を頂きました。ほんとうに、本当にありがとうございます。
遠く青森県の三沢から、広島県の福山から、京都から、秋田から、初演に駆けつけてくださった懐かしい方々、また八王子からみんなで来てくれた私の大切な仲間たち、そして34周年公演をしっかり支えてくれた我がいとしのクラムボンたちに、いのちいっぱいの感謝を捧げます、 クラムボン!
追伸:
そして恐らく三千里駆けられる、午年はこれが最後だろうと思います。
次の年女は96歳ですもの。もし生きていたとしても、三千里駆ける力はないでしょう。
いかに強い洋子サンでもです!(笑い)
アンケートを添付します。お時間があったら読んでくださいね。
ごあいさつ
林 洋子 2014年 9月
みなさま、お久しぶりです。
猛暑、大雨、台風、山津波とたいへんな夏でしたが、お元気でいらっしゃいますか。
広島はじめ災害に苦しんでおられる各地のみなさまに、こころからお見舞い申し上げます。
土砂災害のあの物凄さに自然の怒りを感じるのは、私だけでしょうか……。
さて、1980年生まれのクラムボンの会は満34歳になりました。11月1日、2日、本郷の求道会館で34周年公演を行います。私は30周年記念大公演を終え、翌年春八王子へ引越し、地域の仲間に支えられ様々な活動をしてきました。八王子で何回か公演もしましたが、都内や各地の方々にいらしていただくには、少々不便なのかもしれませんね。
そこで今年は、本郷の求道会館で行うことにいたしました。30周年記念公演においでくださった方にはお馴染みの、素晴らしい響きをもつ神秘的なあの求道会館です。
どうぞ初演の「四又の百合」が、透きとおった風のようにみなさまの胸に沁みわたりますよ
うにと願っております。
お知り合いの方々とお揃いでお出かけくださいませ。お待ちしております、
クラムボン!
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