■77:リベンジしたいクリスマス
 そう、誰にも分かってもらえないこの思い。リベンジしたいとはつまりアインシュタインの相対性理論についてだ。数学と言うのはとても美しい。何故か? 完璧だからだ。そして想像の産物だからだ。数字はどこにでも存在するが、全くどこにも存在しない。1つ、2つと数えて見ても、そこに1や2というものが存在しているわけではなく、そこにあるのは林檎やオレンジである。数は我々の頭の中の概念であり、一種の記号であり言語だと言える。というか論旨がずれてきた。とにかくみんなが相対性理論をいまいち分かってくれない。これは相対性理論を体験することが一般生活では難しいからかもしれない。でも相対性理論分かってくれよ感じてくれよという訳で、これで3度目ぐらいだと思うのだが、今一度相対性理論について説明する。

@光速度不変の原理
 原理というのは証明するまでも無く、これはこうなんだからしょうがないという法則のことである。例えるなら1+1は2といったようなことだ。「光速度不変の原理」とは等速運動で動いている観測者に対して、光速はいつも一定の速さであるという法則のことを言う。なんで?と思って当然だ。俺もそう思う。例えば自転車を追いかければその自転車は止まって見ているときより遅いように見える。もっと速い人なら自転車に追いつけるだろう。音より早く物体が動くと衝撃波が生じる。つまりやっぱり音速も観測者が動いていれば遅くなるということだ。これが光に限って何故そうじゃないのか? つまり「光速度不変の原理」は、光をいくら速く追いかけても光速の速度が遅くならない(追いつけない)と言っているわけである。ところがこれは実際に証明されているからこそ原理なのだ。色々な実験でこれが証明されている以上、「光速度不変の原理」は事実である。そして、この事実が相対性理論の基礎となる。

Aどんな速さで動いても光が同じ速さに見えるということはどう考えてもおかしいので、我々はつじつまを合わせなければいけない。天秤が傾いてたらバランスが悪いので、もう一方にも分銅を乗せなきゃいけないだろう。光の速さが変わらないのは何故か、それは観測者によって時間軸が変化しているからであると考えるとつじつまが合う。速く動けば動くほど時間の進みは遅くなると考えよう。試しに、電車を追いかけるA君の時間軸を遅くしてみる。電車=光である。B君はそれを止まって見ていることにしよう。電車を追いかけて有り得ない速度で走るA君の時間軸はB君と比べると遅いが、A君にとっての一秒はやはりA君にとっては一秒である。電車は止まっている時と同じ速さでA君の横を通り過ぎていった。ところがB君から見てみるとA君の速さは随分遅く見える。ちなみにこの電車は環状線だ。B君はA君が帰ってくるのを待った。1日、一週間、1年....B君を銅像と勘違いしたハトがB君の頭に容赦なく糞をする。A君は戻ってこない。B君は白髪を生やしたがそれはハトの糞にまぎれてもう見分けがつかない。しかしやっと還ってきたA君は出発した頃のまま、若かった...という事がありうるわけだ。つまり、光速に近い速さで動いている者と、それ以外の者は同じ時間軸を共用できなくなってしまう。光速の90%の速さで飛ぶ宇宙船に乗って20歳の青年が3年間旅行して帰ってきたら地球ではすでに旅立ってから30年間過ぎており、旅立つ直後に生まれた子供は30歳になっているのに彼はまだ23歳だ。子供と結婚したいと言う不届き者にはぜひこの宇宙旅行を推薦する。

 時間軸を共有できないという現象がわかりにくいという方には、こんな例で説明しよう。

A────────B

AさんBさんが互いに同じ速さで進んだらAさんとBさんはちょうど線のまんなかで会うことになる、とこの図を見る人はだれもが思うだろう。しかしこれはAさんとBさんが互いに一直線に相手に向かっていったらの話だ。例えばBさんが奥の方に向かって斜めに、或いは上方に向かって斜めに進んでいたら、線上ではBさんの方が遅く進んでいるように見えるだろう(しかも二人は出会えない)。つまりまんなかで二人が合流するには横軸以外の空間軸(縦軸Zと奥行き軸Y)を二人が共有していなければならない。これと同じような事が時間軸においても発生するという事だ。

これが相対性理論である。分かって貰えたかな?ちなみに光速より早くA君が動けたなら、A君は過去の世界に逆戻りできる筈だが、光速より速く動けるものは存在しない。もっとも唯一光速を量が出来る速さで影響するものはある。重力波だ。しかし重力は物体が存在している時点からもう発生しているので、これを使って光速を越えたりすることは出来ない。重力が臨界点を越えるとブラックホールが発生する。A君をブラックホールに向かって投げるとA君はどんどん速くなりついには光速と等速になれる(宇宙船から眺めているB君から見るとA君はどんどん遅くなりついにはブラックホールに付く前に止まって見える)。ブラックホールの中心は「特異点」といって相対性理論を始めとしてあらゆる物理法則が存在しないからだ。でも特異点だからA君自体が存在できないんだけどさ。その前に重力でぺしゃんこになるし。まぁ結論としてアリエールは有り得ないと判明したと言えよう(何)