■74:ネットの申し子パソかぶりつき
表があれば裏がある。何にだって裏の道があるものだ。学校だったら金積んで裏入学。政治家が蓄える裏金。裏帳簿にうらなりに怨みつらみ激しいウランちゃん。Backstreet Boysは直訳すると裏道のガキ。とかいうと怒られるので、直訳は禁止らしい。そんな訳で俺もよくわからないネット世界の裏の世界なんかいわゆるアングラとか言うらしいそこらへんにスポットを当てる勢いで頑張れ俺。
@割れてるらしい
本来は商品として店頭に売っているものを非合法にネット上で交換したりしている人たちをWAREZER(ワレザー)、交換しているソフトのことをWAREZ(ワレズ)とか言うらしい。ウェアズソフトの略&モジりらしい。日本だと更に発展して割れ者(=ワレザー)、割れ物(=ワレズ)とか「割れず」とか書くらしい。こういったソフトとは別に、ソフトをハードディスクにインストールする為の番号、つまり「シリアルナンバー」もアングラでは交換されていて、これはアングラ用語で「尻番」とか「尻」とか呼ばれているそうだ。どんな地下世界でそれらが交換されているかは私は知らないが、話しによると「尻番」や「割れ物」はよく、CD-R/Wとかと交換されており、「○○の××を何枚と交換してやるよ」などと密かな会話が地下世界では交わされているらしい。
A見られてるらしい。
いわゆるウィルスの一種には、感染したあとにそのPCの個人情報を流出させるようなプログラムが仕込んであるのもあるらしい。またチャットなどでIPを公開してしまったときハッキング上級者であればそこから個人IPまでたどり、相手のPCの中身を盗み見るような事も出来るらしい。こういった場合相手は対象のコンピュータに対してキートレーサーというソフトを仕込む。これは対象のキーボードの何を押したかと言う履歴を盗めるソフトであり、これを使うとパスワードなども盗まれてしまう可能性がある。こういうことを防ぐ為にプロキシサーバーをいわれるものを仲介してネットをする人が多いわけだが(本来Proxyはプロバイダサーバーの負担を軽減する為のもの)、これはネット用語では「串」という。しかしプロキシによってはこれを仲介しているにもかかわらず個人情報だだ漏れになってしまうシャイなナイスガイなみプロキシも存在し、これを俗に「漏れ串」というらしい。プロキシを幾つも仲介して個人情報を漏れにくくすることを「多段串」とか「団子三兄弟」とか言うらしい。
B荒らされてるらしい
チャットを荒らす方法は色々ある。先ずは参加者をこき下ろして攻撃する一般的な口撃、発言ボタンを連打したり、発言ボタンにフォーカスを当ててエンターを押しっぱなしにし、同じ発言の山ほど繰り返す、連発発言。次にCSS(カスケーディングスタイルシート)を多彩なレイアウト機能や、JavaScriptを使ってチャットから全員違うURLに飛ばしたり、チャットの発言全体を見えなくしたり、ループ文でチャット参加者のパソコンをハングアップさせる「タグ荒らし」などそのテクニックは豊富だ。
C払わないといけないらしい。
漫画でよく見かける「JASRAC」許可取得済み。音楽著作権協会の略で、その音楽の一部の音、全部の音、あと歌詞を使うときは著作権協会に一定のお金を支払わないといけない。実は歌の題名を使うだけなら払わなくてもいいらしいのだが(歌詞の中に題名が入ってる場合はどう処理するんだか)、これは歌詞付き(歌声つき)じゃなくても音楽を使っただけでやっぱりJASRACの許可が要る。そんな訳でJASRACにお金を払いたくない人たちは密かにどこかに着メロやMIDIやMpegで作った誰かのアーティストの曲を公開しているわけで、そういうサイトを見つけるのは至難の技だと言う話だ。
D常人には分からないらしい。
今や誰もが知っている超巨大掲示板の集合サイト「2ちゃんねる」だが、ここを根城としている人は彼らの間で日本語を進化させて独特の言語体系を作り上げているそうだ。という訳で滅多に2ちゃんねるに赴いたことのない私にはその言語体系、いわゆる「2ちゃん用語」について詳しく知っているわけではないのだが、サーバーエラーのことを「鯖鰓(サバエラ)」とかいうのはチャットでも使われるのでまだ簡単な方で、「厨房」(おそらく中坊のもじり。中学生並みの頭かよといった意味なのだろう)とかになると私にはわからない。他にもマッタリのことを「マターリ」とかおっぱいのことを「オパーイ」とか半角文字で発言するらしいし。むかつく個人の電話番号をスレッドを公開しちまえこの野郎というときはマンマ電話番号を載せるとすぐ管理者に消されるらしく、漢数字とかを混ぜで発言するのが常道だそうだ。
余談だがこの頃「badtr@ns」というウィルスが流行している。このウィルスがパソコンに感染すると、メールソフトのアドレスを勝手に「ふんふん」と眺め、「よっしゃぁこいつとこいつにきめたぁ!」と勝手に自分を添付してその人の友達にメールを送信する(多分間違ってないと思う)。私はあまり本メアドを公開していないので、本メアドの方にはコイツは全然来なかったのだが、とうとう本メアドの方にもヤツが上陸してきた、しょうがないのでウィルスバスターを走らせたらホットメイルのTEMPファイルに(つまり今まで開いてなかった)12匹もヤツがいたので片っ端から殺してやった。私が読んだ小説の中で「パワーオフ」という小説がある。これに出てくるウィルスはA-life(自己進化するプログラム)で、感染したらいきなり自分を暗号化する。しかもいつも形が違う暗号化をするのでウィルスを特定できない上に一つのファイルではなく複数のファイルの中に分かれて自分を潜伏させる。そしてパソコンが電話回線と繋がっていると勝手にネットにアクセスして登録されているアドレスあてに自分をヘッダに添付して次々と送り込むのだ。なんか現実が小説の世界に追いついてきたみたいなので怖いと思った。