■59:オキシジェン・デストロイヤー
 不識庵が自分をネタにして欲しいという。不識庵とは上杉謙信の出家後の号で、つまり今の言葉に直せば「人工無能」、か? なんていう役立たない知識をそこはかとなくしかしふんだんに盛り込みつつ、今日はガンダムは実現可能なのか? というトコロらへんから責めていきたいと思う。ほぅ、ここがええんかいおらおら(攻)

 という訳で人類はロボットが大好きだ、俺らの代わりはミンナ機械がやれよおら動け。二足歩行でやれ歩け!言葉を喋れ!笑え!泣け!という感じで我々のロボットに対する欲求は事尽きない欲望の渦だ。もううずうずしちゃう。いやん。という訳で未来ロボットが何処まで出来るのかを考えてみた。

@のっけから夢を壊す
 そうガンダムに代表されるモビルスーツみたいなアレ。ロボットの中に人が入ることによってリアルタイムな戦闘を可能とし、しかも人型を似せることによってだいぶ分かりやすい操作が出来るというアレは可能なのか? 結論から言えばあれほど意味のないものはない。先ずその存在自体が疑問である。確かに宇宙空間においては機械がどんな形をしていても空気抵抗はないので問題はない。しかし地面がない宇宙において足のあるロボットに何の意味があるのか?と言うとモビルスーツは宇宙戦陸戦兼用だから脚があるんだよと言われそうだが、陸戦は陸戦で問題がある。それは中に人が入っていることである。何故わざわざあそこまで二足歩行機械を柔軟に操作できる技術を持ちながらヤツラはモビルスーツを遠隔操作する技術を開発できないのか? だいたい、モビルスーツのような人間の身長の10倍もありそうな機械が二足歩行すると、その歩行に関わるコクピットの上下差はすさまじく、宇宙を脱出するよりも体に負担がかかる。二足歩行ロボット自体は問題ないよ。認めるよ。でも遠隔操作にすればいいじゃん。しかもヤツラモビルスーツで大気圏突破するじゃん。空気抵抗考えてよ。もっと言えば、戦闘機会を二足歩行にすること自体が間違っている。なぜなら戦闘に向いた形態ではないからだ。掃除機を二足歩行にする理由がないのと同様に戦闘機会を二足歩行にして得られるメリットなど皆無である。あのモビルスーツ一体を作るコストで戦闘機を何機作れる?

Aサイボーグ技術
 人間の体の一部を機械で代替する技術は、一般人が知らないだけで実はかなり開発されている。例えば盲目の人でも、眼球をビデオカメラに取り替え、視神経に直接接続するような技術はかなり実現の見通しがたっている。ではサイバノイドやバイオロイドはどうだろう。サイバノイドとは機械で人間と変わらない思考や生活が出来るロボットのことをいい、バイオロイドはこれを全部有機物で作ることを意味している。実はそういった人型のロボットを作ることは、生活に役立てるより、人間の体の仕組みを理解する為の研究材料としての方が利用価値が高い。反対に言えば、人間と何ら変わらないロボットを作ったところで、あまり役には立たない、障害者を支援するロボットはその機能だけ付いていればいいし、車のように移動を支援するロボットが出来たとしても、そいつが二足歩行で歩く必要は全くない。アンナミラーズのウェイトレスが全員ロボットだったりしたら俺は嫌だ。

B実際は。
 実際のところ、今研究が進んでいるロボットはじゃあなんなのかというと、今一番注目されているのは医療用のナノマシンだ。DNAレベルの微小な有機物部品を組み合わせることによって、一つのロボットを作り、医療用に役立てようというもので、部品レベルでの開発には成功している(やっと歯車が一つが作れたと思えば分かりやすい?)。この調子で数々の部品を作り出せれば、多くの病気にとっての突破口となる可能性もある、らしい。取りあえずのところモビルスーツの出番はなさそうだ。残念だね不識庵。