■異星人の姿を知っておきたい
 漫画や小説、映画など、古今東西あらゆる分野において、我々以外の地球外知的生命体。つまり俗にいう異星人に対してのオマージュがなされてきた。オマージュの意味がわからない人は、国語辞典を引くように。ちなみに俺は分からない。そんな色々な異星人たちを見るにつけて、それにつけてもおやつはカールだと思う。いや、ちがくってどうも本当にこんな姿しているのかと思う。それは揃いも揃って映画や小説や漫画に出てくる異星人たちがあんまり人間の姿を代わらないからだ。どこの星でも知的生命体は脊椎動物から分化したサルが進化しないとそうならないのか? そんなわけはない。反対に言えば、異星人がいたとしたら我々と同じような姿である可能性は非常に薄いだろう。そこで、異星人の姿に対して徹底的に考えてみたい。

 知的生命体になる生物は、おそらく寿命がある程度長くないと文化というものを生み出せないだろう。そしてあまり思考速度が遅いと、文化は発達しないと考えられる。思考速度が遅すぎると文化を形成するのに恐ろしい時間がかかると思われるからだ。固体を主成分とした生命体の場合、寿命は人間に比べてとても長い時間保てるだろうが、その運動や接触活動については自分の体を動かさざるを得ない。これには年単位の時間が必要と思われるため、文明を気付くのは困難だろう。反対に気体を主成分とすると、気体を単一の場所にとどめるのはとても困難を要する為人間に比べて寿命が極端に短くなる為、これも困難と思われる。結果として、知的生命体は液体の生命体、あるいは液体と固体の混合により成り立っている生命体にのみその資格があると思われる。

 では他の動物と人間の違いは何だろう。人間が複雑な思考を有するのは、脳が発達しているおかげである。これは思考の高度さは脳の体積より脳の表面積によって決定されるが、脳が大きいほど脳の表面積を将来確保できる可能性があるとも言える。脳のような高次神経系を構成するチャンスは炭素系生命体のほか珪素系生命体でもありうるだろう。

 人間は二つの手と二つの足を持っているがこれは他の異星人に必ずしも当てはまるとは思えない。また、他者とのコミュニケーションはどう行うかについても人間のように声や文や表情などで行う必要もないだろう。たとえコミュニケーション方法が同じだったとしても、それにかかる時間が人間とは比べ物にならないほど長い、あるいは短いということもあり得る。もしかしたら、体の動きや表情全てで言語が構成されている異星人もいるかも知れない。声はその人の姿が見えて無くても通じる優れたコミュニケーション方法であるが、表情や体の動きを通じたコミュニケーションもこれに劣らない多彩な言語を生み出せる可能性がある。タコの火星人ではないが、多肢の生命体などであればこれはなおさらである。

 30年ほど前、アレシボ天文台という電波望遠鏡が完成した記念に、宇宙に向かって他の知的生命体へメッセージが発信された。これは俗に「アレシボ・メッセージ」と呼ばれているが。電波を受信できる生命体であれば絶対解読できるように熟考された内容となっている。その内容はONとOFFを使って構成された(確か)3367の電波メッセージだ。3367は1と3367以外だと、37と91でしか割り切れない為、解読しようと思えば37×91の長方形状にメッセージを配置すればよい。そこにはドットで人間の姿や、人間の体の構成元素など、知的生命体であれば絶対解読できるだけの基本的な情報が詰め込まれている。また今太陽系を脱出しずっと旅を続けている無人宇宙探査機「ボイジャー」には、もしボイジャーが他の知的生命体に回収された時のために、浮き彫りで異星人へのメッセージが刻まれた銅版を積んでいる。これらのメッセージに異星人が気付くのはいつになるのだろうか?