■尻との遭遇
前回のコラムでテンションを上げすぎたので、今回はおとなしめに。一週間に1、2回ずつのペースで掲載している当コラムですが、普通のコラムリストだってきっと、週一回が最短の筈なのです。だからネタに困って当たり前だな、って思った。本来、当コラムはインターネットなどのIT業界の色々なアレを面白おかしく時々真面目に紹介したり解説したり解脱したり即身成仏になったりするつもりだったのですが、何しろそれだけじゃネタに困るわけで。
で、今日は未来のアレ、もといコンピューターがどうなるのかなって予測について。
未来にはきっとディスプレイが紙になります。なに言ってるんだコイツ。って思ったでしょうが、ともかく本当です。ディスプレイやモニターなど、映像を表示する機会は今のところ、ブラウン管や液晶が主流です。現在は液晶のお陰で、大分薄いモニターを実現できるようになりました。これ以上薄いモニターを作るとなると、どうしても鉄などの無機物では無理があるのです、そこで有機物を利用できないかと考えられています。実際、単純な白黒のドットであれば、紙のように薄い有機物(DNAが主素材)で表示することに成功しているので、この技術が実用化されるにはあと10年もあれば十分でしょう。問題は有機物だけに清潔に保つことや耐用年数の問題をクリアすることでしょう。
オイル枯渇しちゃう。この調子で行くと、今主エネルギー源である石油は30年以内に枯渇すると言われています。そこで、新しい燃料を探し出さなくてはなりません。今注目されているのは、「メタンハイドレート」という物質です。これはメタンガスが強い圧縮と低い温度下で固形になったもので、海底の至る所に埋没しており、その推定埋没量は石油の代替エネルギーとして何世紀も使えるほどだとされています。ただ、今の段階では固まって同じ場所に埋没しているのか、それとも散在しているのかが分かっていないことと、空気中に出すと勝手に気化しはじめてしまうメタンハイドレートをどうやって発掘、保存するのかという技術的な問題が片付いていません。
他には、ゴビ砂漠を太陽電池で覆うことによって大量のエネルギーを確保しようという計画もあります。何故ゴビ砂漠かというと、サハラ砂漠のようなサラサラの砂の砂漠だと太陽電池の上に砂が積もってしまい、太陽電池の効率が落ちるからです。この点、ゴビ砂漠は礫、つまり石の砂漠なので、この心配はなくなります。現在の太陽電池の変換効率は10%前後ですが、ゴビ砂漠で太陽電池の発電所を作ろうとすると、なんと2年もかからずに建設にかかった費用を取り戻すことが出来ます。浮いた費用で、どんどん砂漠を太陽電池で覆っていけば、ゴビ砂漠全体でアメリカ全土の電気を十分にまかなえる計算になります。
もう一つ、かなり未来の話になるでしょうが、ヘリウム3を原料とした核融合炉による発電も研究されています。現在の原子力炉はとても有害な物質を出しまくっちゃう核分裂炉ですが、ヘリウムを使った核融合炉であれば、無害な上に現在の原子力炉よりも高い効率でエネルギーを供給できます。問題はヘリウム3という物質です。実は普通のヘリウムはヘリウム4と言われるもので、ヘリウム3はその同素体(原子番号が等しく、質量数の異なる元素)なのですが、地球上にはほとんどありません。ヘリウム3は月の表面に埋没しているのでこれをこそぎ取ってくるか、宇宙空間で普通のヘリウムをヘリウム3に変換させる工場を作るかしないといけないでしょう。だからやっぱりかなり未来の話しです。
未来ついでにさらに未来に話をすれば、反物質エネルギーを利用すれば今までない変換効率でエネルギーを生み出すことが出来ます。反陽子と陽子がぶつかり合うと、その質量の全てがエネルギーに変換できます。簡単に言えば、30cm平方の物質と反物質を反応させることが出来れば地球をばらばらに解体できるぐらいの爆発を起こすことが出来ます。もっとも現在ではこの反物質を効率よく作り、それを維持する方法は見つかっていません。100年後でもむりっぽそう。
最後にもう一つ、今最も実現性の高いクリーンなエネルギーとして注目されているのが、水素エネルギーです。これを使った自動車は5年ぐらいの近いうちに開発されます。水素の何がクリーンかというと、水素と酸素を反応させてエネルギーを発生させると、後に残るのは水だけだからです。水素を安全に貯めることが出来る電池?も既に開発されています。問題はどうやって効率よく水素を確保するか。ちょっと科学をかじった人なら、水を電気分解すれば水素発生するじゃんと思うでしょうが、電気を使って水素を発生させて水素で電気を発生させていたらまったく意味ないです。現在、水を水素と酸素に分解してくれるバクテリアを使って、効率よく水素を供給する方法が有力視されています。