国内市場が頭打ちになって来たと感じたプレミアシップと所属クラブが会議を行い、2010-11シーズン実施を目標に10試合ほど海外にてリーグ戦を行う方法を模索することで合意。この場合、年間のラウンド数は39になる模様。候補地は中東、アジア、北米。
マルコム・クラーク:フットボール・サポーターズ同盟共同議長
「こんなゴミのような話は圧倒的多数の大反対にあうでしょう。金欲しさにリーグの伝統を売り払う以外の何ものでもないですから。我々ファンが行けないような場所でリーグ戦をやるなんて受け入れられるわけがありません。具体的な反対者の数字が判明したところで、プレミアシップに対して挑戦状を叩き付けます」
ローリー・サンチェス氏
「スポンサー連れで他国へズカズカと入り込み、派手な広告であらゆる収益を分捕って行く。これをその国の協会がどう感じるかが重要だ。面白くないに決まってる」
ハリー・レドナップ・コーチ
「またおかしな亡霊が出て来たという感じがするね。その増やした試合をどう有効に活かすかなんて私には分らんよ。ひょっとするとユナイテッドと3回試合をするかもしれないんだよな?それがどれだけ意味のあることなのか疑問だ。ただ、外国人オーナーが支配するケースが増えたわけだから、遅かれ早かれこういう話が出るとは感じていた。気づいたら外国で試合をやってる方が多くなったりしてね」
デイヴィッド・ゴールド会長
「検討に値する凄いプランだと思う。プレミアシップにも計り知れない利益をもたらすだろう。小さなクラブにも名前を売るチャンスが来るわけだしね。これは決して歴史の破壊というものじゃない。歴史そのものを創る行為だ。新しい次元へとゲームを進める機会が来たんだと考えたらいい。なにもスペインへ乗り込み、リーガ・エスパニョーラへ挑戦しようなんて言ってるわけじゃない。北米やアジアのようなプレミアシップのブランド力が強い所で更なる存在感を示そうというわけだ」
アレクシー・ララス会長
「これまで大阪仕事では多くのプレミアシップのクラブが我が国へ来ましたが、気の抜けたフレンドリーマッチばかりで、斬るか斬られるかの真剣勝負を目の当たりにする機会はありませんでした。世界で最も大きなリーグの試合をこちらで観戦することが出来るなら素晴らしいでしょう。もちろんきちんと収益が望める形での運営形態が必要です。プレミアシップのチームだったらどこでもいいという訳ではありませんからね。お客さんはそこまでバカじゃありませんよ」
アンドリュー・バーナム文化、メディアおよびスポーツ大臣 (エヴァトニアン)
「是非とも慎重に議論していただきたい。我が国のフットボールは世界的な人気を誇っておりますし、新たな顧客層を開拓したいというプレミアシップの意向も理解できます。しかし、この提案はプレミアシップ単独の問題では済みません。ですから、くれぐれも深い議論を経た形でお決めいただきたい。この追加される試合がコンペティションの真剣さに水をさすケースも考えられますし、国内リーグの試合を全く関係ない国で行うとなればファンや関係機関との問題も発生するでしょう」
ナイアル・クイン会長
「なにか実施ありきといった勘違いをされてるようだが、我々は可能性を探ることに合意しただけなんだ。これは議論を進めていかなければ、優れたプランなのかそうでないのかも判断できない。おそらく多くのメリットやデメリットが出て来るだろうけど、それがどういうものかは今のところ定かでない。この話は持ち上がったばかりなんだよ」
アンドリュー・ミトン『United We Stand』編集人
「一部のファンは歓迎するかもしれませんが、問題は金を稼ぐ目的のためだけに世界の裏側まで旅をし、そこでボルトンかフルアムなんかと試合をすることにどれだけの意味を見いだせるかです。オールドトラッフォードで試合をするより他所でやる方が多くなれば、当然ながらファンは不安になりますよ」
ダニエル・リーヴィ会長
「プレミアシップのファンは世界中に沢山いますが、その方達がみなイングランドへ来て試合を観戦できるわけではありません。一考に値する提案だと思います」
スタン・コリモア氏
「何からなにまで金の都合だな。プレミアシップは世界に出て行って莫大な広告費を稼ぐつもりだ。チームはたまったもんじゃないよ。年末年始の気狂いスケジュールでヘトヘトだっていうのに、その上また外国へ行けと言うのか?おかしいって」
ギャレス・サウスゲイト・コーチ
「今日はエイプリルフールなんだ。こんなものを実現させる余地がどこにあるんだろうね?」
スティーヴ・ブルース・コーチ
「誰かサー・アレックスの所へ行ってさ、‘今週のホームゲームはオールドトラッフォードではなく、日本でやってください’って言って来いよ。そんな度胸のあるヤツがいるのか、おい?」
ロイ・ホッジソン・コーチ
「このマーケティング活動の背景には明確なビジョンがなければならない。それを知るまでは何とも言えないな。カレンダーを抜本的に見直す作業を行えば1試合ぐらいの拡大は大きな問題とは言えないだろう。しかし、これが有効な策なのが愚策なのかの判断は現状では出来ない」
ジョン・グレゴリー氏
「今だって世界中からお客さんが来ているじゃないか。わざわざ出て行く必要がどこにあるんだ?」
ジョージ・バーリ・コーチ
「代表コーチの立場から言わせていただくと、悪夢以外の何ものでもない。もちろんプレミアシップのコーチも同じ心境だろう。単に行って帰ってくるだけでも、どれだけ選手に負担を与えるか。現場では満場一致で反対だろう」
ギャリー・メグソン・コーチ
「きちんと考えられたプランであれば素晴らしいでしょう。あまりフットボールが普及していない地域へもアピールできますからね。しかし、そのためにテレビがあるとも言えますが。私は反対はあるでしょうけど、メリットを考えたら賛成される方が上回ると思います」
ロイ・キーン・コーチ
「いいんじゃないのか。何ごとも変化を恐れちゃいかんよ。ただ、どこと対戦するかが問題だ。もしトップ4と組まされるなら暴れるがな」
サー・アレックス・ファーガソン・コーチ
「デイヴィッド・ギルから電話もらってよ、‘これこれこういうわけなんですが、お願いですから騒がないでくださいね。これから話し合う問題ですから’なんて釘刺されたけんどもな、新聞みたらそればっかじゃねっぺか。黙ってろたってな、黙ってられるわけねっぺ。そもそもよ、こんな大事な話なのによ、オラっちや選手に何の相談もねぇってのがおかしっぺ。みれ、いつだって話させられんなオラっちじゃねぇか。オメェらに来られたってな、こっちゃ答えようがねっぺ。だってよ、何がどうなるんだかサッパリわからねぇもの。それを知るまで感想もなにもねぇ。2011年だ?んな頃はオラ隠居してっぺ。だいたいよ、この歳でボンベイだかスマトラだか知らねぇけんども、んなとこ行きたかねぇってばよ」
アルセーヌ・ヴェンゲル・コーチ
「ファンを尊重し、プレミアシップのクオリティを更に上げ、リーグの真剣さに水をささないものであれば、何かを変えようとする考えは否定しないよ」
ロバート・サヴェージ大先生
「オレはそもそもウインターブレークを主張する人間だ。こんだけ試合があるんだから休みは必要だ。プレミアシップが世界的な人気リーグだから、こういう方向へ行っちまうのはしょうがないかもしれんが、こっちゃたまんねぇよ。ほとんど地球を1周するような旅してさ、みんなヘロヘロだぞ。何が嬉しくてアジアくんだりまで行かなきゃならねぇんだ。オレらにゃ家族と過ごす時間もくれないのか」
フィリップ・ネヴィル選手
「試合の後ごとアジアやオーストラリアのメディアから沢山の取材を受けている。もはやプレミアシップはイングランドだけのものじゃない。これは世界へ広げるチャンスだと思う。遠征から帰って2日後に国内で試合なんてことになったら確かにキツいけど、その辺をうまくやったら行けるんじゃないのかな」
リーガ・エスパニョーラ広報
「我がリーグではそのような計画は予定しておりません。しかし、アイデアとしてはよろしいんではないでしょうか。フットボールはグローバルなスポーツであり、またスポーツそのものがボーダレスな存在でありますから。我々のライフスタイルは時を経て様々に変化をしていますから、フットボールの世界もそれに合わせて変わって行くという兆候を示す行動だと思います。スペイン人に受け入れられるかどうかは分かりません。2週間ごとホームスタジアムへ行くというスタイルが当たり前のこととして定着しておりますので、わざわざ海外までついて行くかどうかは定かでないです。とにかく簡単には決められない話です。あらゆる面から細かく検討・分析をしてみないと答えは出せないでしょう」
小倉純二JFA副会長
「問題はあると思います。我々にはJリーグとクラブを守る義務があります。ですから原則として日本国内においてプレミアシップの試合を行うことには反対です。日本のクラブに関係ない試合を許可する考えはありません。過去にもセリエAをはじめ他のリーグからそのような要請がありましたが、断っておりまして、今回もその考えを変えるつもりはありません。大陸連盟やその国の協会の承認も得ずに勝手に他国で試合をすることは出来ないでしょう。AFCが承認するかどうかは私には分からない問題です。しかしAFCにもアジアのフットボールを保護するという目的がある限りは、きっと反対されると思います」
<街の声> NFL、NFLって言うけど、プレミアシップはNFLじゃない。リーグの価値を落とすだけだ。
ますますクラブや選手から遠ざけられるっていう不安がファンの中にある。凄いアイデアだと思うけど、いくらプレミアシップの試合だからって、バーミンガム対ウィガンなんてカードを外国人が喜ぶはずがない。
小さなクラブほど歓迎すべき提案じゃないのか。例えばダービーが北京でアーセナルと試合をやったら、いったい何人の中国人が観ると思うよ。広告効果は計り知れないぞ。
プレミアシップを世界に広めるって考えは決して間違ってはいない。でもタイトルや残留やヨーロッパの出場権がかかるチームを、わざわざ蒸し暑いアジア辺りへ送り込みゲームをさせるっていうのは、どう考えてもおかしい。
僕はあらゆるホームゲームを観たい。それが出来なくなるなら違うスポーツを観るよ。
そもそもプレミアシップ自体が金まみれだから今さら驚く話じゃない。
年に3回もマンチェスター・ユナイテッドと戦うハメになるなら、オレらみたいな残留を狙うチームのファンは絶望するしかない。
次は月にでも行ってやるってか?
いっそユナイテッドをディズニーランドへ移転させて、オレらはタイに行こう。クアラルンプールでマンチェスター・ダービーなんて物凄く間抜けだぞ。
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