デイリー・インサイト

2003年9月

2003/09/30(火)

サラリーマンの小遣い調査 2003年

 サラリーマンの一ヶ月の平均小遣いは20年前(1983年)と同水準の4万円台に低下したらしい。1979年から2003年までの推移を見ると、当然ながらバブル期の小遣いが最も多い。


2003/09/28(日)

■昨日の椎名林檎の武道館ライブは最高だった。まだ明るいままの会場で拡声器を使って吼えた『幸福論』に驚き、J演歌とでもいうべき美空ひばりの『港町十三番地』カバーに唸り、馬の青いシルエットが駆け続けるスクリーン映像が使われた『依存症』で泣いた。激ヤセしても彼女の表現力と存在感は圧倒的だ。

 圧巻はアンコールで唄われた『おだいじに』。歌の途中で、これまでの彼女の活動を総括するようなニュアンスの詩がスクリーンに映し出される。

足掛け一歩 よおやく修めど
すべき擬態や 小遊びも
誠を欲しつ・・・

 不思議な思いでそれを見ていると、詩がカタカナに変わる。

アシカケイッポ ヨオヤクオサメド
スベキギタイヤ コアソビモ
マコトヲホッシツ

 気付くと演奏が大音量のオルタナティヴ系アレンジになっている。そしてスクリーンでは、この詩がなんとこれまでの3枚のアルバムに収録された全35曲の頭文字で構成されたアナグラムであることがスクロールで明かされる。鳥肌が立った。

ア アイデンティティ
シ シドトハクチュウム
カ カブキチョウノジョオウ
ケ ケイコク
イ イゾンショウ
ツ ツミキアソビ
ポ ポルターガイスト

ヨ ヨクシツ
オ オナジヨル
ヤ ヤミニフルアメ
ク クキ
オ オダイジニ
サ サカナ
メ メイサイ
ド ドッペルゲンガー

ス ストイシズム
ベ ベンカイドビュッシー
キ キョゲンショウ
ギ ギブス
タ タダシイマチ
イ イシキ
ヤ ヤッツケシゴト

コ コウフクロン
ア アカネサスキロテラサレド
ソ ソウレツ
ビ ビョウショウパブリック
モ モルヒネ

マ マルノウチサディスティック
コ ココデキスシテ
ト トリコシグロウ
ヲ オコノミデ
ホ ホンノウ
ツ ツミトバツ
シ シュウキョウ
ツ ツキニマケイヌ

 演奏が轟音となって続く中、マイクを放り出して去っていく彼女の姿を見てまた泣いた。何故か泣いた。

 アンコールが終わると、スクリーンでは舞台裏の生中継映像と幻想的な編集済み映像が絶妙につなぎ合わされて展開し、その中で彼女のトレードマークのホクロがポロリと落ちて消える。その後再びステージに現れて新曲『りんごのうた』を唄う彼女の顔にホクロはナッシング。そして踊りで笑わせながら彼女がステージから去った後、スクリーンに浮き上がった最後のテロップは『私の名をお知りになりたいのでしょう? あなたが仰るとおりの「りんご」です』・・・。真空空間のように静まり返る会場。明かりがついても放心状態だった。

 こんな異能の人の曲を子供向けの「みんなのうた」に採用するというのは、幼児にアイアン・メイデンを聴かせる以上に大胆な試みだと思うんだけど、どうだろう。




お土産で貰った「双六」の上がりの絵。
彼女のほくろが無くなっていることが分かる。

(※詩とアナグラムは記憶をもとに再現したので、たぶん正確ではありません)


2003/09/26(金)

■月桂冠の3,000円プレゼント・キャンペーンのCM(原色の着ぐるみが沢山踊ってるやつ)って、薬物使用時あるいは泥酔時の幻覚映像に見えて仕方ないんだけど、いいのかな、あれ。


2003/09/25(木)

■メイベリンのCMのBGMがビヨンセの「クレイジー・イン・ラヴ」に(ありえないくらい)激似なんだけど、いいのかな、あれ。


2003/09/23(火)

■渋谷のHMVで、アイアンメイデンの新譜を幼児(推定1歳半)に視聴させている母親を目撃。

■いやあ良かったよ、テレ朝で深夜にやってた『グラビアアイドルVSキャバクラ嬢 怒りの全面抗争』。グラドルとキャバ嬢がボーリング・柔術・競泳で対決するというシンプルな企画ながら、極悪キャバクラ嬢チアキ(こいつは言葉の暴力の魔術師)という稀代の名悪役のおかげで、異常に殺伐とした緊張感が漂ってんの。「試合」ではなく「死合」という言葉が似合うほどに。昔の新日本プロレスが持っていた「殺るか殺られるか」というギスギスした対抗戦の雰囲気を久しぶりに堪能した。

 特に素晴らしかったのが柔術対決。先鋒同士のプリミティブなキャットファイトから、高度な技術戦を繰り広げた大将戦まで、全て緊張感溢れるガチンコ勝負。膠着状態無し。K-1の武蔵に足りないものが、こんなところにあった。

 僕好みのアイドルは伊藤かなくらいしか出てなかったし、柔術で大将を務めたキャバ嬢は実は格闘技経験のあるアイドルだなんて話もあるけれど、そんなことはどうでもよくなるくらいの面白さだった。テレ朝の深夜番組は充実してるね。5年後くらいにはテレ朝がゴールデンで天下を取ってるかもしれない。


2003/09/21(日)

■9/18に紹介した The Joe Schmo Show のリンク先記事が無くなっていたので、興味のある人は公式ページへどうぞ。

■武蔵対小次郎は予算の無いマトリックスみたいな決闘シーンでブーイングを浴び、K-1の武蔵は相変わらずのショッパイ試合でブーイングを浴び・・・。でも『武蔵』を作ってるスタッフもK-1の武蔵も、バカにされようと思ってやってるわけじゃないんだよな。彼らなりに必死なのよ。だから今日ぐらいは罵声浴びせずにそっとしておこうよ・・・。なんて、最近自分も同じような失敗体験をしているので、人に対して甘くなっているな。

 そんな僕だから、グラバカ(寝技を得意とする格闘家集団)の郷野の日記には励まされた、というか笑った。自分のチンコを蹴られて悶絶してタンカで病院に運ばれた悲惨な試合のことを書いているのに、このすがすがしい読後感はどうだ。勝負事も表現も水ものだから、反省はして後は忘れる、これですよ。


2003/09/18(木)

■先週アメリカ滞在時にテレビを見ていたら、『The Joe Schmo Show』というリアリティ番組が話題になっていた。100%素人のマット・ケネディ・グールド君(ピザ配達人、27歳)を架空の素人サバイバル番組の出演者として呼び出し、他の出演者7人とともに共同生活をさせて生き残りゲームをやらせる、ただし他の7人は実は皆プロの俳優で、すべてはシナリオ通りに進行し、マットだけがそれを知らずに参加している、というもの。視聴者は何も気付いていない素人マットのマヌケな反応を毎週楽しむ、という按配だ。

 これはひょっとしたらジム・キャリーの映画『トゥルーマン・ショー』に限りなく近づこうとした究極のリアリティ番組かも知れない、と期待して見てみたら、トゥルーマンショーというよりむしろ赤いヘルメットをかぶった野呂圭介が看板を持って今にも出てきそうな『元祖どっきりカメラ』、という印象を受けた。スターゲートを越えたら胎児に戻っていたボーマン船長状態。リアリティ番組は振り出しに戻った。人間の営みは繰り返しの連続だ。


2003/09/17(水)

『「愛国」問答』(香山リカ+福田和也)を読んだんだけど、本文よりも「あとがき」が面白いな、これ。福田和也が露骨に編集者批判してるの。対談中ずっと黙ったままで飯にも誘わずに帰る「外車ディーラーのような『中央公論』の編集長」なんかとはいい仕事できない、みたいな感じで。この編集長、当分「外車ディーラー」っていうあだ名で呼ばれるな。


2003/09/15(月)

■リフレッシュしたので復活。留守中にアンケートに協力してくれたみんな、どうもありがとう。アンケートはこれにて終了。やっぱり読者との交流は積極的にするべきだね。おかげで元気玉をいっぱいもらった気分になってモチベーションも回復したし、性年齢国籍を超えて人類はグラビア・アイドルが好きだということもよく分かった。今後は『BUBKA Max』(コアマガジン)の吉村智樹に負けないようなグラビア・インサイトを目指すよ。

 アンケートの結果は原則として公表しないし、ひとつひとつの質問には答えられないんだけど(ゴメンナサイ)、「真実一郎さんは、徳間書店のMSX-FANの読者投稿コーナー「おはこん」の真実一郎さんと同じ人なんでしょうか?」っていう質問には答えておかないと。それ別人です。


2003/09/04(木)

■日経流通新聞がめっきりつまらなくなった。たぶん編集長が代わったんだな。


2003/09/03(水)

■山田優が出ている『cancam』のCMはいいね。ダンスがいいんだよダンスが。さすが元y’z factory。



■あとネスカフェの新しい企業広告「朝のリレー」もいいね。谷川俊太郎の詩を使ったやつ。少し前にやっていた「夏の香り」とかいうシリーズはあざとくて嫌だったけど、これは凄く気持いい。個人的にはテレビCMよりも新聞広告のほうが好きだ。じっくり読めるから。「ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと」。




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