デイリー・インサイト

2003年3月

2003/03/31(月)

■28日のTBS『池袋ウエストゲートパーク スープの回』の視聴率は14.0%。やっぱり森下愛子のお色気シーンでは数字はとれなかったみたいだ。


2003/03/30(日)

■昨日ランチを食べたカフェで、僕の隣に座ったカップルが延々と言い争いをしていた。ていうか、男が一方的に罵られていた。男はアングロ(おそらくアメリカ人)で、女はキツめの顔の日本人。どうやら結婚しているらしい彼らは、家を買うかどうかで口論しているらしく、煮え切らない優柔不断な彼に対して、彼女は早口の日本語でゴリゴリ追い込んでいた。彼、泣きそうになって頭を抱えちゃって。それを見ながら、この女に日本の外交を任せてみようかな、と一瞬思った。


2003/03/29(土)

■「女性が十代半ばの早い時期で消費に目覚めるのに比べ、男性は気後れが先に立つ。(中略)男性側を見ると、会社のカネで遊んだ世代は消費感覚が身に付かず、逆にバブル崩壊時に大学生活が始まった世代は消費に対して冷めてしまった。一方、女性たちはバブル期に年上の男性にリードされて大きく経験地を上げた。日本の消費に強烈なインパクトを与えたあの時期、男女間に大きな差が生まれた。」(斉藤和弘/ヴォーグニッポン発行人)
(日経流通新聞2003年3月29日)

 この分析はこれで正しいんだろうけど、元ブルータス編集長にこういうことを言われるといい気はしない。バブル期も今も変わらず、「男より女のほうが元気だ、優秀だ」といって若い女を誉めるオヤジには、大抵下心がある。というわけで来週から新社会人になる女性の皆さんは気をつけるよーに。


2003/03/25(火)

■今年のサマーソニックに再生ドアーズが来るという噂。でも夏まで戦争が続いていたらアメリカのバンドは来ないよな。

■最近は「アミノンジャー」で検索してくる人が多いみたいだけど、残念ながら僕もあの中身が誰なのか皆目見当がつかない。ピンク↓の人は、近い将来にオヤジ週刊誌の袋とじ企画で、マスクだけつけてヌードになりそうな予感がする。




2003/03/24(月)

■『高校教師』最終回の視聴率は11.0%。いろいろ書きたいことはあるけれど、こういうときは当事者たちが一番辛く気まずい思いをしていると思うので、ノーコメント。

■十数年前、知人が偶然すれ違った死神博士に頼んで書いてもらったサイン↓。合掌。




2003/03/23(日)

『趣都の誕生』森川嘉一郎(幻冬舎)



 かつて家電の街だった秋葉原がオタクの街に変貌した理由を、まるで『ボウリング・フォー・コロンバイン』のように大胆かつ繊細に解き明かしていく現代日本文化論。売れる本なら何でも出す「出版界のエイベックス」こと幻冬舎も、いい本出すじゃない。面白過ぎてちょっと悔しい。

 だって「秋葉原のネオンは赤と白が多い」とか「自衛隊の陸・海は体育会系だけど空はオタク趣味の理系が多い」とか「Xウィングよりもミレニアム・ファルコンが人気なのはDIYなカスタム機だから」とか、そういう点が全て一本の線で繋がるんだよ。これ書いた人は気持ち良かったろうな。

 大阪万博が描いたような明るい<未来>の喪失と同時に<趣味>が台頭し、「オタク」という新しい人格が登場した。同様に家電(=三種の神器)の街としての秋葉原は次第に求心力を失い、パソコンの街になり、そしてオタクの個室が都市空間に延長したような「趣都」になった。そうした分析自体も秀逸だけど、特に新鮮だったのが、オタク的志向というのはアメリカ文化からの防衛的態度だ、という指摘。確かに秋葉原は究極のメイド・イン・ジャパンだ。この点に関する記述と考察は少ないので、是非ここにスポットをあてた続編を書いて欲しい。

 面白いのは、この本に関して、先週の朝日新聞の書評で山形浩生が絶賛しているのに対し、今日の日本経済新聞の書評では飯島洋一(建築評論家)が多少の不満を表明している点。著者の森川氏が解き明かした秋葉原のオタク化を「自閉」と捉えて問題視した飯島氏は、なんらかのブレークスルーの提示がないと不完全だと感じたようだ。

 著者自身は秋葉原のオタク化を都市の自然発生的な「個性」として最終的には肯定しているわけだから、そもそもの立ち位置が違うんだろう。でも僕は、飯島氏の懸念が分かる。山形氏のような社会的成功者は、日本が趣味の世界に自閉していっても生きていけるだろうけれど、趣都に日本の未来の可能性を見出して肯定するのは、まだちょっと早いような気がする(ちなみに山形氏自身は肯定も否定もしていない)。

 例えば『若者が<社会的弱者>に転落する』(洋泉社)なんかを読むと、今の日本の経済状況ではひきこもり青年に未来がないことがよく分かる。オタクが自閉するにしても、社会化される回路をつくっておかないと、趣味世界に自閉すら出来ない状況に日本は陥る可能性もあるわけよ。まあ、もうすでに日本自体が国際的に自閉してるっぽいんだけどね。やっぱりアニメ立国しか残された道はないのかしらん。

■TBS『GOOD LUCK!』最終回の視聴率は40%近くいくんじゃないの? なんだかんだいって出来は良かったし、普段はドラマなんて見ないうちのおふくろまで見てるみたいだから、相当なもんだよ。
 
 こういうとき、後番組を任されるスタッフっていうのは気が重いだろうな。絶対比較されるし、しかもかなうわけないし。初代タイガーマスクの後任をまかされたザ・コブラ(ジョージ高野)の心境っていうか。あるいは古舘伊知郎の後を継いだ辻よしなりの心境か 。


2003/03/21(金)

■"愛人"には二種類ある。最後はなんでも言うことを聞く愛人と、いつもナンバーワン・ホステスや花魁のように振舞う愛人。どうせアメリカさんの愛人であることをやめられないのなら、後者でありたい。


2003/03/17(月)

■『高校教師』第十話の視聴率は8.8%。本当は早く帰りたいのに帰るタイミングを逸してズルズルと居残ってしまい、少人数になってなおさら断りづらくなって仕方なく最後まで参加する、そんな不毛な付き合い飲みの三次会、場末の居酒屋、深夜二時半。8.8%の中の一人になった僕の気分は、そんな感じ。


2003/03/16(日)

■プリッツの新CMは素晴らしい。松浦亜弥に興味があるわけでもないけれど、でも素晴らしい。演出&振り付けはローリー寺西。いい仕事だ。




2003/03/12(水)

世界に1つ、自分のフィギュアをつくろう!キャンペーン

9.11を連想させるために回収されたスターバックスのポスター

 これってもう有名なの?昨年夏の作品らしい。

■もしいま国民投票で総理大臣を決めることになったら、やっぱり石原慎太郎が選ばれるんだろうな。


2003/03/11(火)

密着!もうじゅう脱出対策訓練

 か、かわいい・・・。このユキヒョウ(制作費20万円)、今朝のTBS『おはよう!グッデイ』でも紹介されていて、そのスローかつキュートな動きにスタジオ騒然。露木アナも「もうじゅう訓練ショーを毎週やってほしい!」とメロメロ。






2003/03/10(月)

■TBS『高校教師』第九話の視聴率は11.2%。同日のテレ朝『スカイハイ』の視聴率も11.2%。『スカイハイ』は金曜23時台の視聴率でTBS『NEWS23』に次いで2位と大健闘。『ビフォーアフター』『仮面ライダー555』『スカイハイ』とニッチな番組をヒットさせるテレ朝はテレビ界の小林製薬だ。

■『高校教師』、やっぱり真面目に見るのはムリ。こうなったら最終回は「郁巳と雛の心中シーンを黒部ダムから生中継」とか無茶やってほしい。


2003/03/09(日)

■椎名林檎 『加爾基 精液 栗ノ花』



 前回のカバーアルバムは好きになれなかったし、先行シングルもピンとこなかった。今回この新譜発売にあわせて雑誌に出まくったりNEWS23に出演したりして、なりふり構わずPRしているように見えたので、本人も今作にはあまり自信がないんだな、と思って期待していなかった。でも買ってよかった。名盤。

 最初に聴いたときは「音がゴチャゴチャして聴きにくいなあ」と感じたけれど、聴けば聴くほど分かりやすくなってくる。好き嫌いの分かれるこってり味だと思ったら意外とあっさりスープまで飲める、それでも味はしっかり、そんな一風堂の白玉ラーメンのような味わい。絶叫無し、巻き舌無し。フォロワー達に真似された要素を排除した末に浮き上がってきたのは、誰も辿り着けないような華やかな桃源郷だった。


2003/03/08(土)

■今朝の朝日新聞や日経新聞に掲載された無印良品の見開き広告は秀逸。「無印良品はブランドではありません。」「極めて合理的な生産工程から生まれる(無印良品の)製品はとてもシンプルですが、これはスタイルとしてのミニマリズムではありません。」「無印良品のもとに集まるアイディアは「発見された普遍」であり、誰かの著作ではないのです。」こんな感じの堂々とした断言で構成された企業メッセージを読むと、無印良品が現代のバウハウスに思えてくる。こんなに企業の「本気」を感じさせる企業広告は、これまで見た記憶が無い。デザインも一貫した思想に貫かれていて完璧。企業サイトに掲載されていないのがもったいないくらいだ。結局ユニクロは無印良品にはなれないのかな。




2003/03/04(火)

■↑の加藤優は「お前も蝋人形にしてやろうか!?」と凄んでいる。

■思えば昔から「たてこもり」フェチだった。金八Uの放送室占拠シーンはもちろんのこと、映画『ショーシャンクの空に』で主人公が放送室に閉じこもって「フィガロの結婚」を刑務所中に流す場面とか、野島伸二の『未成年』のラストで主人公たちが廃墟にたてこもるところとか。大江健三郎の小説で一番好きだったのも、連合赤軍事件をヒントにした『洪水はわが魂に及び』だったし。

 「ひきこもり」と違って「たてこもり」は確実に何かに追い詰められていて、負けることがほぼ分かっているのに、なんでそんなものが好きなんだろう。「にょたいもり」より好きかも(「もり」しか合ってないか)。

□「わたしは暗い防空壕のような穴のなかでわたしには見ることのできない敵の姿を想像することしか他に何の手だてもなく、迫り寄ってくる退廃の思うがままになって、黒々と汚れた妄想に浸されたボロ雑巾のように腐っていくより他に身の処法を知らなかったのだ。わたしの場所などどこにもなく、ただそのまったく不利な戦いに巻き込まれて、際限なく荒廃してゆく戦場のような原野があるばかりだと、わたしは自分に何度もいいきかせて、その脱出の可能性が万が一にもないことを容認しなくてはならないといよいよ覚悟した。けれどもそんなふうに腹を決めてももちろん、わたしのもっともずるくて弱い一角は、しつように救済を求めて皮下に異様な他者感をまき散らしてゆくことをやめようとはしない。」


2003/03/03(月)

■『高校教師』第八話の視聴率は12.5%。前回、今回と面白いので、最終回が楽しみになってきた。それにしても気になるのが紅子(ソニン)が唄った「大きな古時計」。雛(上戸彩)が郁巳(藤木”悪魔”直人)と初めてのセックスをした、ということを紅子に告白すると、紅子とその汚ギャル仲間たちが雛に対して突然「大〜きなノッポの古時計〜」って唄いだすわけ。最近の女子高生にはロストバージンした友人に「大きな古時計」を唄ってあげるっていう習慣でもあるの?金八U世代としては沖田浩之の「E気持ち」を唄うならわかるんだけど、古時計っていうのは郁巳に失礼だよな。まだチクタク動いてるんだから。


2003/03/02(日)

■そういえば、「ワールド」の看板を見かけなくなったな。

■一昨日の『スカイハイ』(テレ朝)は良かった。ライバル、夢、酒、ギター、三角関係、嫉妬、孤独、挫折、友情、成り上がり、ライブ、カークラッシュ、死・・・青春ドラマを構成する典型的な要素が短い時間の中に全て詰まっていて、かつ完璧に消化されていた。あの脚本を書いた奴は凄い。

■「私は日本の社会全体に自由と自立が足りないんだと思う。私たちの世代(団塊世代)がバブル経済にも抵抗できず、いっさいのカウンターパワーを放棄してきたんです。そのことに対する若い人の不信感は強いですよ。(中略)フリーターとかひきこもりとか家庭内暴力とか不登校とかは、負の形での抗議だと私は考えています。そこに込められたエネルギーに、実は新しい可能性がある。」(加藤登紀子)
朝日新聞2003年3月2日


 
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