デイリー・インサイト

2003年2月

2003/02/27(木)

Japan’s Gross National Cool

 アメリカの雑誌に昨年掲載されて割と評判だったらしい、日本文化を再評価する論文。1980年代に経済大国として世界的に注目された日本は既に凋落したけれど、一方でPOPカルチャー、建築、アニメ、キャラクター、食文化などの分野で世界的に影響を与える文化大国になりつつある、というもの。

Doraemon - The Cuddliest Hero in Asia

 『TIME』誌のアジア版に掲載されたドラえもん賛歌。上で紹介した論文ではWASP扱いで誉められているキティちゃんが、こっちではボロクソ言われていて面白い。確かにドラもキティも同じネコだから比較したくなったんだろう。人間的なドラえもんと違って、キティちゃんはかわいさだけが要求されて主張を許されないアジアの少女の象徴なんだとか。宮崎アニメとは逆に、ドラえもんは欧米よりもアジアで受けている。


2003/02/26(水)

■「したがって、処刑されるときに天皇陛下万歳と言って死んだということで2・26事件が一貫すると思うんですね。なかには「軍部を信用するな」という言葉を残して死んだものもいるが、これでいいと思う。こういう軍部は国体のほんとうの姿を誤るとして打倒しようとしたのですから、これに対してふんまんをぶちまけるというのはツジツマがあいます。僕は、彼らが銃殺される直前に、天皇陛下万歳と叫ぶ声聞いてましたですよ。刑場のすぐそばの牢にはいってましたからね。僕は、これでいいんだと思いましたね。」(末松太平)
毎日新聞1970年3月6日


2003/02/25(火)

■少し前に『ドニー・ダーコ』という映画の感想として「80年代の日本の青春はダラダラ続く日常に対する苛立ちに支配されてた」みたいな駄文を書いたんだけど、例えば今日の北朝鮮のミサイル事件なんかを、今の10代はどう感じているんだろう。死のイメージをリアルに感じたりするのか、それとも些細な出来事として処理するのか。純粋に知りたい。そして今時の日本語パンクたちはこれから何を歌うのか、とかね。民族派のOiパンクとかが流行るのかな。逆に坂本龍一みたいに癒し系に走るのかな。

■いずれにしても日本政府の軟弱外交は情けない。麒麟戦隊アミノンジャーの黄色い奴みたいだ。でもそれが今の日本の縮図だからな。というわけで、今日を機会にバブル研究を始めることにした。日本はバブルでダメになった。別の言い方をすれば、バブル時代に<おいしい思い>をした人たちが、今の日本や組織をダメにしている、そう思えて仕方ない。「この仕事は海外出張があっておいしいな」なんていまだに言ってるオジサンたちに、そろそろ一泡ふかせてみたいわけよ。

■昨日の日テレ『マイケル・ジャクソンの真実』の視聴率は22.6%。不思議なもので、2時間以上あの整形顔を見ていると、整形であるということが気にならなくなってくるのな。藤木直人のボソボソ喋りはいまだに気になるのに。


2003/02/24(月)

■『高校教師』第七話の視聴率は10.2%。登場人物たちのキャラクターが安定してきたせいか、前回、今回と結構楽しめた。

■アサヒ飲料からミルク味飲料が新発売。その名も「おやつ」

■藤原紀香が出ているユニクロのCMは、負け組同志が手を組んだ寂寥感がにじみでている。ボブ・サップやテツandトモを見ていると、僕は数年前の藤原紀香を思い出す。




2003/02/23(日)

■先週は会社の健康診断を受ける予定だったので、検便用に二日分のウンコを採っておいた。でも仕事が忙しくて検診を受けられなかったので、そのウンコはいまだに僕の部屋に保存されている。これ、燃えないゴミとして捨てていいのかな。それとも産業廃棄物?どっちにしても、なんか掃除の人に悪い気がして・・・。

■キリンビバレッジ「アミノサプリ」の新CM「麒麟戦隊アミノンジャー」は、確かに昨年のCMより遥かにインパクトはあるけれど、戦隊シリーズをパロディ化するというアイディア自体は目新しいものではないし、なんだか胃薬のCMに見えたりして、ちょっと分かりにくい。




2003/02/20(木)

■スターバックス幻の1号店の話は、結構有名だったみたいだね。でもこんな感じで『トリビアの泉』ネタってネットでいくらでも探せちゃうから、逆に飽きられるのも早いような気がするな。


2003/02/18(火)

■今日のトリビア: 「かつて成田空港には、幻のスターバックス日本1号店が存在した」(7へぇ)


2003/02/17(月)

■『高校教師』第六話の視聴率は8.8%。先週は失敗作だと言いきったけど、今回はまあまあ面白かった。暗号の中から「I LOVE YOU」の文字が出てくるところとか、雛(上戸彩)の指しゃぶりシーンとか。それにしてもあれだね、雛は全く家に帰ってないように見えるけど、いいのかな。今はやりのホームレス女子高生なのかもしれない。

■セブンイレブンでドラえもんフェアを開催中。僕はオバケのQ太朗グッズとかジャングル黒べえグッズのほうが欲しいんだけどな。かつてはドラえもんに次ぐ人気を誇っていたオバケのQ太郎が今では全く商品化されないのは、F氏とA氏の間で権利関係が明解になっていないかららしい。


2003/02/16(日)

■杏さゆりが出演している『LOVE&FIGHT』というコンピレーションCDのCMをやっと見ることが出来た。彼女のグラビア写真がそのまま動いている、そんな感じの映像だった。













 彼女のキャッチコピー「水着ファイター」がCDのコンセプト「恋は戦い!」と合致するから起用されたんだろう。今更ながら「水着ファイター」という言葉を考えた人はエライと思う。そのうち六本木に水着ファイターパブとか出来るかもしれない。

 蛇足だけどNOVAうさぎパブとか作ると流行るよきっと。バドガールみたいな感じでNOVAうさぎガールがいて、ピンクのバニールックで常にお尻をふりながら英語で接客、そんなキャバクラ。「駅前留学」ならぬ「駅前留パブ」。そのうちそのコスチュームがドンキホーテで3980円で売り出されたりする。

 ところで『LOVE&FIGHT』というCDはテレ朝のドラマ『恋は戦い!』との連動企画で発売されたものなんだけど、この番組、マガジンハウスの雑誌『Hanako』とベッタリとタイアップしているにもかかわらず、ほとんど話題になっていない。もうHanakoの時代はとっくに終わっていたんだな。

 一方で、同じテレ朝でも金曜深夜ドラマ『スカイハイ』は絶好調。釈由美子主演のドラマに外れ無し、という法則が確立しつつある。杏さゆりも演技力を磨けば釈由美子のポジションを狙える。


2003/02/13(木)

■「優香に似ている」という女性、および「田中麗奈に似ている」という女性は、大抵美人ではない。


2003/02/12(水)

誘う乳房

 伊東絹子、北原三枝、山本リンダ、前田美波里、弘田三枝子、浜美枝、白川和子、由美かおる、プレイガール・・・。戦後50年、あんな乳こんな乳が何故その時代に受けたのかという「乳房観」の変遷をたどることで女性の魅力を探求する、まさに「乳は世につれ、世は乳につれ」な社会学的考察。戦後社会風俗史としても面白いので一気に読める。


2003/02/11(火)

■受験生の人たち、あるいは就職活動中の人たちに、日経朝刊に連載されている小柴昌俊(ノーベル物理学賞受賞者)の「私の履歴書」を読むことを薦めたい。反権威と好奇心とエロを原動力としている彼の生き方は、多くの人を勇気づけてくれるだろう。小柴昌俊はロックだ。

■今日のトリビア: 「小池B子」という名のAV女優が存在する(3へえ)

■『高校教師』第五話の視聴率は10.6%。このドラマ、もうそろそろ失敗作だと言い切っちゃってもいいだろう。フロイトの「転移/逆転移」という理論を実験として導入した設定自体はユニークでいいと思うんだよね。そんなドラマ、きっと今まで誰も作ってないから。問題は その設定を脚本家自身が消化できないままに、主役以外のキャラ作りに走っちゃったってとこにあるんだろう。


2003/02/09(日)

■日本の本屋がぜんぶ文教堂になったら嫌だ。

■幻冬舎の新聞広告は、見城社長が自らコピーを書いているらしい。

■「NOVAうさぎ」は、第二の「ラララむじんくん」だな。心理的な抵抗をユニークなキャラクラーで包み込むっていう。日本のCMはそのうちキャラクターだらけになる。もうなってるか。


2003/02/05(水)

■先週の土曜日、恵比寿に『ボウリング・フォー・コロンバイン』を観にいったら長蛇の列が出来ていた。かなり早い段階で整理券が売り切れるらしいので、観にいく人は気をつけたほうがいい。

■今朝のはなまるカフェで、ゲストのテツandトモが「はなまるカフェにフックンは出たのにモックンは出ないのはなんでだろ〜」と唄ったとき、薬丸が全く動じていなかったのが印象的だった。


2003/02/03(月)

■宮崎アニメは基本的にどれも「現代人がなくしていたものを見つけた」という物語なので、欧米の先進諸国では受けるけれど、アジアの発展途上国での人気はいまひとつらしい。

■『高校教師』第四話の視聴率は10.7%。ソニンの演技力が少しだけ向上していた。


2003/02/02(日)

■幻の名盤紹介@



モッシング娘。 『MOSHING MUSUME.』
(Hollow Project 001)

1. Anarchy In The UF
2. モーニング・コーヒー
3. Goin’ No Down Suicide
4. It Keep Mash Oi!
5. 小川さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
6. Dead Song

 迷走を続けるモーニング娘。の方向性に疑問を感じた一部のメンバーが電撃脱退して結成したパンク・バンド「モッシング娘。」のデビュー・アルバム。

 なんといってもジャケ裏のメンバー写真が凄い。リーダーでボーカル兼ギターのKAORI(飯田圭織)は1メートルを越えるモヒカン(恐らくデスサイドのボーカルより巨大)でノーブラ。ラフィン・ノーズのチャーミーを崇拝するベースのチャーミー石川(石川梨華)は、鋭い鋲をハリネズミのように無数に打ち込んだ狂悪革ジャン&革パンでボロボロのガーゼシャツ。ドラムのTsuji-Chang-Death(辻希美)はオズボーン家の娘みたいなゴスメイクでカメラを不敵に睨みつけており、ヤギの物真似とかをやっていた無邪気な面影は皆無。

 一曲目「Anarchy In The UF」はセックス・ピストルズ「Anarchy In The UK」の日本語カバー。歌詞はほとんど聞き取れないが、その内容は露骨なアップ・フロント批判であるとする説が有力。

 二曲目「モーニング・コーヒー」は原曲と似ても似つかないゴリゴリのハードコア・ナンバー。爆音ギターをかき鳴らすKAORIがサビのところで「モーニング・コーヒー、NO MOREよ〜!」と絶叫し、日陰の存在に甘んじた過去の自分を全否定する。

 三曲目「Goin’ No Down Suicide」は、あの「恋のダンスサイト」のスラッシュパンク・バージョン。SOBばりの人間離れしたスピードで演奏され、1分弱で終わる。Tsuji-Chang-Deathによる酸欠寸前の超重量級高速ドラミングが圧巻。

 四曲目「It Keep Mash Oi!」はOiパンク的解釈による「いきまっしょい!」。チャーミーの「男も女も、みんな行くぞ、ゴラー!」というシャウトに続くOi!Oi!Oi!という大合唱には、ゲストとしてソニンやユウキといった反体制派が参加している。ちなみに三曲目、四曲目のタイトルは英語としておかしい。

 五曲目「小川さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」は遠藤ミチロウの「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」のカバー。存在感の薄い五期メンバー・小川に向けられた歌詞に変えられているが、この曲だけは原曲の迫力を越えることが出来ておらず、ファンの間でもあまり評判が良くない。

 六曲目は言わずと知れたガスタンクの超名曲。80年代の日本のパンクを代表するギタリスト・TATSUのテクをKAORIがかなり忠実に再現しているので驚かされる。最後のサビの部分が延々と繰り返されるアレンジになっており、つんくの作曲能力低下を糾弾する三人の魂の叫びがエンドレスで続く。

 アルバム全体を通して殺伐とした反骨精神が充満しているため、「最近の日本語パンクよりもはるかにパンクらしい」とオールド・パンクのファン層に絶賛されたが、アルバム発売直前になぜか全て回収されたために今では幻の名盤となり、ネットオークションなどでもほとんど見かけることが出来ない。また、バンドはすぐに解散し、メンバーは何もなかったかのようにモーニング娘。に復帰して活動を続けているため、実は始めから全てつんくによる仕掛けだったのでは、という噂が今でも根強く残っている。

■『高校教師』観賞レポートは、もう放棄してもいいですか?


 
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