Library


18)
真柄慎一:朝日のあたる川、フライの雑誌社新書、2010
これは映画になる!と思いました。
どの章も、全部、情景が眼に浮かぶ、絵コンテが出来る。
釣りをテーマした映画作製はほとんど無理です。鑑賞する絶対数が充当できない。
でも、この本には釣りだけでなく普遍的な人間関係が描かれている。

絵画のような綺麗な映像と底流にある若者の生活、感性がある。
充分にいい映画になりそうですね。
しかも、フィクションでなく完璧なドキュメント、迫力は申し分ない。

フライマンとして完璧な青春です。
本当に、皆、これをしたかったんです。彼の年齢で。
もし、自分が日本一周、一人釣り旅をしたなら、きっと、ここに書かれている毎日と、ほぼ同じ
日々を送るのだろうと思う。
完全無欠の代理体験をさせて貰った。
とくに、彼女との素敵なコンタクトを、自分の苦い過去と重ねて、何度ももんどりうった
のには参った。
最高だよ、まったく。

 素敵な物語は、大学の文学部に行かなくっても作れるのです。
座学や読書で培われるメタファー満載の綺麗な文章、生活や体験が作る野太く強い文章、
魅力はそれぞれだけど、この本は技巧に走らず、豪腕、直球の、とてもさわやかな一冊です。

17)
ジョージ・ブラック:アメリカン・バンブーロッドのいままで、渡渉社、2008
アメリカでのバンブーロッドの歴史の本。
成立の歴史を体得することが原形を知る手段の一つになると、言われますが
しかりであります。
釣り人にとっての釣竿の価値は様々であるけれど、いったい自分はフライロッドのなにに
魅かれているのか、少しだけ解ってくる気がしてきます。

スイートグラス、うーん楽しみだ。


16)
松本三郎+かくまつとむ:江戸和竿職人歴史と技を語る、平凡社、2006
この本は、N氏にお借りしたものです。「面白いですよ、」の言葉とともに、、。
かの”東作”のお話です。創業1788年、200年以上の歴史が書かれて
います。
釣竿の話もさることながら、往時の江戸の町民の楽しみや生活が生き生きと描かれていて、
「ああ、こうゆう生活も幸せだなあ、つつましく、一生懸命で」とタイムトラベル
的な楽しみが詰まっています。

初代の東作は侍だったそうで、商人の娘さんに恋して、二本差しを捨てた
というなんともドラマティックな始まり。
竿の周辺を探ると同時に、道具というものの側面、本質も解説されていきます。
竿はなかでも、人々に愛された道具の筆頭のようです。
大切にしなきゃ、、、。

巻末の”竿の手入れ”に
「まあ、がさつなヒトには和竿(竹竿)はむいてないかも、、、、」とあった。
うぎぎ!
なかなか味わい深い本でした。




15)
芦澤一洋:アーバン・アウトドア・ライフ、講談社現代新書、1984
都市生活の楽しみ方のひとつの手法を解く。
そのまま、同じことを実践してみたくなる本。
氏の文章は上品で優しい。
14)
佐藤成史:渓魚つりしかの川、立風書房、1997
それにしても面白い本です。何はともあれ読んでください。
わたしは"ZI"の話が大好きです。抱腹絶倒!
13)
阪東幸成:アメリカの竹竿職人たち、フライの雑誌社、1999
もはや絶版であり、驚くべき価格で取引されているレア本。
軽快な氏の文体にふれると必ず竹竿を使ってみたくなる。
私がそのひとり。
12)
佐藤成史:ロッキーの川、そして鱒たち、釣り人社、1994
初のアメリカ釣行に購入しました。
シルバークリーク、ヘンリーズフォークなどアメリカの銘川が沢山。
ヘンリーズフォークで、興奮と乾燥のあまり鼻血があふれ、
それが真っ赤なベロアのシャツに溶け込む様は圧巻です。
これも絶版本。
11)
佐藤成史他:達人のテクニック、ソニーマガジン、1992
著名な、おもにフライフィッシャーが12人、それぞれの思い入れ
をつずる。フィールドマップやコラムの内容はとても役に立った。
10)
岩井渓一郎偏:渓流のフライフィールド、つり人社、1988
この本を毎晩寝ながら読んで、イロイロな川へ夢の中で釣りを
したものであった。懐かしい。

9)
湯川豊:イワナの夏、ちくま文庫、1991
 魚釣りの、寂しいけれど落ち着くという独特の雰囲気がとても
よく伝わって来る短編集です。
くつろげます。

8)
久保田鉄、佐藤盛男:フライフィッシング研究:山と渓谷社、1990
この本もよ〜く読んだものです。イラストというか漫画と解説の形式
をとっています。ビギナーのカップル(古い)がFFに出会って
少しずつ実践に向けて学んでいくというスタイル。
買い物に行くプロショップは当時の池袋サ0ス0がモデルのように
思います。私はもっぱら贔屓にしていたので今見ても懐かしくて
仕方ありません



7)
芦澤一洋:フライフィッシング紀行、つり人社、1998
やはり、この本をあげないわけにはいきません。
氏が初めてヘンリーズフォークをおとずれその容子を目の当たりにして
「こんな世界があったのか、この世界を知らずに、自分はいたずらに
歳をとってしまったのか、、とその時、無性に腹立たしい思いに、、、」
と述べている。 Life is short、、、、


6)
山本素石:つりかげ、PHP文庫、1992
今も昔も、釣りにとりつかれる人はいたのです。昔の日本の様子を
知るのには、我々には最高の本です。風に吹かれ、釣り旅をする氏に
ひなびた日本の風景が浮かんできます。こうゆう生き方、いいなあ。

5)
西山徹:ミッジング、山と渓谷社、1991
西山さんの文はとても明るくって、楽しくって、大好きですが、数ある
著書のなかでも、これを一番多く読み返したかなあ、。
明快に進行、展開する理論は、本当に役に立ちました。
あの笑顔と、すばらしい声、口惜しがる表情は忘れられませんね。

4)
芦澤一洋:山女魚里の釣り、山と渓谷社、1989
「仮に対手が核兵器を持ち出したところで、私の武器は樫の枝一本。」
コンペティションが嫌いで、ローインパクトを旨とする氏の釣りは
優しいものです。釣りや旅を通して生き方を示し続けるこの本からは
多くのものを学びました。
舞台となる川も、伴竹の故郷のものが多く、ひときわ感じ入ります。


3)
島崎憲司郎:A FLY FISHER'S VIEW、フライの雑誌社、1997
買ったときはすみからすみまで読んで、よし!!これで大丈夫!!
と思っておりましたが、時折読み返してみると、まあまあ、いろいろな
エッセンスが読み取れてなかったんですね、というより、理解、体得する
ことが出来なかったんですね。きっとこれからも、ずーっと楽しめそうな
厚みのある内容であることは間違いないですね。
イラストがすごい躍動感があって、その片隅に、チラチラとヒントが
イッパイなんです。
BFコードには”ハネオチ”や”マクリ”、”ヤグラ”などの表現、イケテマスが
一番すきなのは”ピーダツ”!!!!


2)
浜野安宏:新野生学、集英社、1982
この本の、というより写真集の中のニジマスを見ちゃ、いいなあ、いいな、
と、鱒の燻製をしゃぶりながら酒を飲んでおりました。大学生のころです。
まさか本当に行くようになってしまうなんて思ってなかった。
アラスカなんかの写真は凄みがあって、寒さが伝わってきますし、
ニュージーランドの、明るいエメラルドグリーンの水面には吸い込まれます。

でかいニジマスに憧れて、ビアグラスはレインボウマスのイラスト入りを
使っていたっけ。


1)
芦澤一洋他:渓流釣り、塑風社、1985
このシリーズは何冊かありますけれど、この第一巻が好きです。
執筆者は今やそうそうたる方々。
でもやっぱり芦澤さんの珠玉のエッセイは最高です。
氏のエッセイのなかでもベスト3に入ります、私的に。
”スピナーフォール”、キャムシグラー氏、佐藤盛男氏とともに、私も良く行く
飛騨の川を釣るのですが、実に臨場感のある、スピーディーな展開です。
震えながらのフライの取り付けシーンは、こちらの手もプルプル!!

そういえばキャムシグラーさんのお店が新宿御苑横にあって、
そこも素敵な素敵な大好きなお店だったんだけど、無くなってしまいました。
ちょっと先をいきすぎていたのかなあ、、非常に残念です。
また出来ないかなあ、どこかで。

そこで買ったフリースとペンドルトンのウールシャツは大事に使っているし
綺麗なひざ掛けは車の中に。