鮎とFF(8月25日)


本日は初体験です。なんにも解りません。
もちろんビデオや雑誌では予習をしましたし、
何年も前からやってみたいとずっと思っていました。そうです鮎釣り。

小学生の頃、ドブラメ(アブラハヤ)釣りをしていたころには
私的な階級が釣にはあった。
まず型ぞろいのウグイをしっかり釣る中学生レベル、
その中で、ちょっと長めの竿で、ニジマス、カワマスを釣るオジさんレベル
(これもなかなかですが)、そして、話にだけ聞くことのある山中での
ヤマメ、イワナ釣り師と、長竿を使って、広い川に立つ、みんなが、
お土産を喜んでくれる鮎掛け師のハイエンド。

むかし、、硬直したニジマスを家に持って帰っても、、かならず言われた、、。
「鮎ならなあ、、、鮎は釣れんのかいな、、、」と、,,
CAN'T GET、、、、、。(せっかく喜ぶかとおもって持ってきたのに、、;;)

当時の私にとって鮎釣りは、お金も、危険度も、体力も、役立度も
最上級の大人の釣りでした。
その後FF専門になっておりましたが、
やはり、積年の募る思いは断ちがたく、とうとう開始です。

やってみなきゃ、何もいえない(言わなくていいんですがね)。
やらなきゃ気がすまない性分なんですな。
先ず、現地に着くと、囮屋さんで鑑札とオトリをゲット。
伴:「え〜、オトリ缶の水はこんなもんでいいでしょうか??重いので1/3くらい、、」
おじさん:「現場についたら捨てられるので、車で運ぶ場合はイッパイですよ」
伴:「はあ〜、そりゃそうですよねえ、、、;;;うむ、そりゃその通り、、」
、、、すべてお勉強です。

ポイントまでは車から500mほどを歩く。
オトリ缶、クーラー、引き舟、ベスト、竿、コンロ、、これを、\氏と分担して行くが重い。
容量のコントロールが重要。

さて、仕掛けです。
セットの仕掛(キットと言うか)+掛け針で基本的には大丈夫。
しかし、それらの寸法アジャストがなかなか難しい、
これこそやってみなきゃ解らんモード。

それに鮎の握り方が難しい、じっとしてくれない。ヤマメのほうが、まだ、いなし易い。
おかげで、いの一番に、一尾目のオトリに逃げられた、、残り2匹、、。
オトリルアーで練習ですが、つれません。

で、いよいよ本番。
今度は流すポイントがよく解りません。
どうしても餌を取るべきところに目がいって、アユの縄張りの感覚がピントきません。
糸の引き方(上流下流、高く低く??)も誘いも、なんだか滅茶苦茶、、。
ここらまでで相当時間(3時間)を食ってしまった。
あんまり釣れないんで、ビールをブシュ!!昼飯じゃ〜!!
と寝転んでいたら、
「でた〜!!」\氏がヒット!!22センチの綺麗な野アユ。
胸にある黄色い斑紋がメチャ鮮やか!!「さすっっっが〜!!」
\氏は、アユ経験者、それに、海もやる釣り師。釣のセンスに偏りが無く、
こうゆうところで俄然精彩をはなちます。流石、、です。
\師には、いままで本当にいろいろなことを教えていただいた。
仰ぐべき釣り師であります。今回も実質の師匠であります。
よ〜し、がんばるぞ〜!
しかし、私のオトリは死んではいないが、すでにヘロヘロ。
そこで、今しがた\氏が釣った小さな野アユを貸して頂き、再度チャレンジです。

そんなこと、あんなことで、もがきながら頭に浮かんできたのは、
子供のころ、魚突きで潜って見た川の中の映像.
クニャクニャ石周りを這いずりまわるアユの古い記憶。

そうだ、石だ!!(そんなん、当たり前ジャン、、といわれるが,,,)
針かかりだ!!掛けるときは上流へのテンションが有利じゃん!!
誘いと、あたり取りだ!多少、トリッキーな動きがあったほうが、、、きっと良い。

グチャグチャと頭や竿をこねくりまわしていたら、、、
あれ、重いぞ、、、釣れた、、ははは、10センチ、、、。オトリにならない。
でも、一応掛けた。嬉しい。

次、、おろろ、今度も同じだ、おっと、今度は写真によくあるようなかかり方、
\氏貸与のオトリに20センチアユがぶら下がっている。やった!!
こんども"釣れたモード"だけど、めちゃ嬉しい!!
「エンチャ〜ン!!」

新しい野アユをオトリに今度は深瀬を狙います。
ここら、あたりかな、ここかな? 
ここから少し上流に逃げたら、追っかけるかな?
突っ込んだら追い出すかな??
おおお、なんだか、オトリが異常に動くぞ。
逃げてるのかな?よしもう一度同じコースをトレースさせてみよう。
おおお、ゴンゴン、、ジワー、、と重くなった。
ググーっと持ち上げると、ああ!!また二匹ぶら下がっている。
今度はチョット釣った気がした。
が、足をとられズル!!その隙に逃げられた!!

気を取り直して、今度は明確ではないが異常を感じる程度であったが、
また二匹のアユがぶら下がっていた。

よ〜し、つれるぞこれは!!と思っていたら、ゴロゴロ〜〜!雷である。
こんな広い川原で10mの竿を振り回しているのは、自殺行為であります。
フライロッドの比ではありませぬ。

が、終了を断念するのは、予想以上に困難なものでした。

こんなわけで、初めてのアユ釣りは、大いに収穫の多いものでした。
今度は、釣れる気がしてきた。次回への糧を得ることが出来た。
ということは、十分に楽しいということであります。

今回の経験を振り返って、アユ釣りの面白かった理由を、
初めてアユ釣りを経験したFFMが考えてみますと、、、、(まだ一回ですが)

1) 広々とした川原でピクニックの乗りで気分が良い。
2) 仕掛けや道具が面倒そうだったが、そのオモチャ的要素が実は楽しかった。
3) アユが綺麗で鮮烈、涼しげ。動きが機敏で清清する。
4) 鼻環をつける時の祈り。流れえと消えていくアユの姿に可能性が重なりワクワク。
5) おそらく食性を利用した他の釣りとは異なる釣り方という点に新鮮さがある。
6) ラジコン、Uコン的な操作の面白さが強い。
7) 釣りは生き物の躍動を楽しめるところが大きな楽しみだが、
  釣れる前からそれが得られる。
8) 疲れていたり、落ち着かなかったり、逃げ惑ったりするオトリとの対話(?偉そうです)
  のような部分がある。
9) おとりが追われると、激しく逃げたりする動きが、凄くスリリング。
10) 結構テクニカルで難しい。
11) 釣れた野アユが新鮮なオトリとなりゲームのリセット感覚が楽しい。
   つまり一匹釣れれば、オトリの劣化の形勢不利を挽回できる。
12) 引き舟に段々増えていくアユを見るのは楽しい。
   収拾的狩猟の楽しさの存在は否めない。
13) アユの触った触感、香り、味覚も最高。
14) 家族に尊敬される。父権の復権。

さしあたってこんなところが感じられました。続編もあると思いますよ、きっと。


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