進化フェチU


フジテレビの7階特設会場に、
あの愛知地球博で注目された
1万8千年前の冷凍ユカギルマンモス
が展示されております。

さっそく2月3日に行ってまいりました。
時間の尺度を修正しながら、
太古への想いは駆け巡ります。
「あ〜、このころはもう
ネアンデルタール人は居なかったから
クロマニュオン人に捕まってたんだな、。
やはり、でも場所はユカギルだから、
モンゴロイド系の狩人だったのかな、
でもコーカソイド系もありえるかな、、。」
などなど、、。
鑑賞後、ユリカゴメに揺られ、レインボウブリッジを渡りながら科学技術、
近代文化に包まれた生活を体感しつつ帰途に着きました。

人生80年として、マンモスまでの時代には1800/80=225代の人生が
繰り返されてきたわけで、一人の人生の時間なんて、実にちっぽけなもの
だといわざるを得ません。だからこそ何をするかこそ大切なんだ!
と、これまた実に、模範的で建設的な気持ちになったものでした。
そう思えば、そうそうシクジル人生は送らないと思うのですが、、、、、。
教育は大切です。
(ちなみに過去の時代の生物学的なヒトの寿命はおおよそ50年
といわれています
各世代は、約半分は重複しますから、、倍の計算をかみしますと、
新人登場が20万年前であり、、猿人登場からだと500万年の
時間の経過があるので、、世代あたり25年で割ると、、、
それぞれ8000代、200、000代の人生があったわけです。
というわけで進化フェチは重症化していくわけですが、ここで楽しかった本を
少々記載しておきたいと思います。


1)平山廉:最新恐竜学、平凡社出版、1999
  従来の恐竜のイメージは、おそらく”ジュラシックパーク”で
 払拭されたと思われますが、その理論的背景を記述したものです。
 イラストも多く、地球環境も温度も、スピードも伝わって来るような本です。

2)サイモン・コンウエイ・モリス:カンブリア紀の怪物たち
               (進化はなぜ大爆発したか)講談社現代新書1997
  NHKスペシャルのバックボーンはここにあります。
 ハチャメチャな生物達の形態を見ると、ダーウインの”突然変異”説は
 やはり説得力があるわなあと感じます。。地球はでっかい実験室か!?
3)手足を持った魚たち:ジェニファ・A・クラック、講談社現代新書、2000
  ピカイヤ、魚類、ユーステノプテロン、イクチオステガへと
 陸へ上がっていく様を主に生物学的な側面から記述されています。
 化石からの骨格の変化について詳く、進化にしたがって単純化されて
 きているのが良くわかりますですね。
  人間との比較解剖にはうってつけです。
 彼らは我々の紛れも無いご先祖さまであります。
 ありがたいことでございます。
 ご先祖様は、大切に扱わねばなりません。

4)埴原和朗:人類の進化史、講談社学術文庫、2000
  新人の発生形式が多元発生説と単独発生説で討論される中、
 ”ミトコンドリアイブ”により単元発生が有力になっていますが、
 その点を中心に最新の説にまとめ上げとても解りやすく楽しいですよ。
5)黒田末寿:人類の起源と進化、有斐閣双書、1987
  少し古い本ですが、そして多元説をとっている時代のものですが、
 進化の流れという点では一番理解しやすい本かも知れません。
 ドリオピテクス(プロコンスル)、ケニアピテクス、アファレンシャス、
 アフリカーヌス、ボイセイ、ロブストス、ハビリス、原人、旧人、新人
 という流れはかなり正しいように思えます。

5)浅間一男:生物はなぜ進化したか、講談社ブルーバックス、1979
  ラマルキズム(形質獲得、用不要)とダーウイニズム(突然変異、自然淘汰)
 の対比を科学的に検証していきます。
 今西錦司氏の考えに近いものですが、氏よりも論証が多く、
 科学者気分にさせてくれます。お勧めです。

6)香原志勢:人類生物学入門、中公新書、1975
  この本は、進化が主題ではなく、ヒトの体の解明(機能的)がそれであり、
 二足歩行、顔面短縮、脳容積増大、手の変化等等、あらゆる側面から
 徹底的に解説されております。
 この分野ではちょっとしたバイブル的な存在でもあります。
 専門書にも参考文献に取り上げられることも多いのであります。
 しかし、けっして難解でな無く、ヒトの不思議を教えてくれる本です。
7)倉谷 滋:かたちの進化の設計図、岩波書店、1997
  まさに生物のボデイプランのお話です。遺伝子から系統発生、
 個体発生をくまなくしかも平易な表現で解説してくれます。
 脊椎動物のもっともシンプルなナメクジウオからの発展は
 根源的な各器官の意味合いを知ることが出来ます。
 体節という概念、エラと顔、脊椎と頭部、遺伝と進化、楽しいです。

8)三木成夫:生命形態学序説
         (根源形象とメタフォルモーゼ)、うぶすな書院、1992
  この本は、私のお師匠様よりいただいた大切な本。
 文庫、新書ではありません。
 解剖系の本としては名著中の名著だと思っております。
 形とはなにか、それはどうゆうことなのか、物理的な要素や、
 地球上でうける力等の環境背景をおさえ話は展開されていく。
  著者は生物学と形態学を”しかけしくみ”と”すがたかたち”と言い、
 理解把握的と鑑照畏敬的認識ともいう。
 さらにはそれぞれ”精神”と”心情”の思考様式であると説いています。
  著者本人によるイラストは素晴しく、機会があれば
 是非、ご覧になることをお勧めします。
 

Fishing reportに戻る
 メニュウに戻る