イノトモ HOMEPAGE

CRCP-11
イノトモ
溶けてゆく午後
  1. 溶けてゆく午後
  2. 無題
  3. 夜明け前
Crown (1998)


CRCP-28
イノトモ
星と花
  1. 星と花
  2. 風が吹いていた
  3. 星と花 (真夜中ヴァージョン)
Crown (1999)
サニーデイ・サービス曽我部恵一&(そのサポートと)現benzoの高野勲プロデュースということで、「サニーデイ聴かず嫌い」の私には多少不安もあったのですが、これが断然イイ!
少々泥臭くゴツゴツした手触りのグルーヴがイノトモの優しい声をそっと包み込んでいる。イノトモの歌がこんなに力強く響くなんて!曽我部氏のコーラスが醸し出すフォーク・ロックっぽさも、イノトモの音楽としてはとても新鮮です。
イノトモの歌う歌は、「静かに、イタイ」と思う。痛みを知った上での優しさというか。この曲を聴くと、そんな優しさと強さが、ドッと押し寄せてくるような感じがする。曽我部氏のコーラスが入るところでは、マジ、ぐっときます。
M2は、作詞、作曲、編曲、演奏、レコーディング、ミックス−本人担当。・・・っていうか、デモ・テープみたいな感じです。コレ。以前、何かで「イノトモからデモ・テープをもらったら、それが完成後の音とほとんど同じで驚いたことがある。彼女はデモをつくる段階で自分の中の音楽が完成している。」というような趣旨のことを読んだ記憶があるのですが、この曲も、もしかしたらそんな「デモの段階で完成された音楽」の一つなのかもしれません。
生々しさのあるギターの音に、とにかく気持ちいいイノトモの歌声。小品ですが、彼女のSSWとしての世界が完成していることが伺える佳曲です。


CRCP-20250
イノトモ
風の庭
  1. 星と花
  2. キミノウソ
  3. タンポポ
  4. 風の行方
  5. まあるい日々。
  6. 後悔
  7. 風が吹いていた
  8. 坂道
  9. 犬と一緒に
  10. あのころボクは
  11. むかえにゆくよ
Crown (2000)
サニーデイの曽我部恵一とbenzoの高野勲、ネタンダーズの塚本功、ワールド・スタンダードの鈴木惣一朗らをプロデューサーに迎えた2ndアルバム。
イノトモの歌の中の「ボク」は−彼女の歌はほとんど「ボク」と「キミ」の二人称で語られる−今の小さな幸せを大切にしたり、終わってしまった恋を後悔したり、帰らない相手を待ち続けたり・・・するのだけど、そこに一貫してあるのは深い愛情と優しさ。悲しい恋のはずなのに、なんでそんなに優しくていられるんだろう?そう思わずにいられないくらい、ボク(=イノトモ)のまなざしはいつも優しくて暖かい。彼女の歌には、幸せも悲しみも同じように静かに見つめる強さと優しさがあって、聴いていると不意にその優しさに触れたような気がして切なくて涙が出そうになってしまう。彼女の人懐こい歌声が寂しいときにそっと側に寄り添って、胸の隙間を埋めてくれるような感じがする。
曲調はときにカントリー風であったりフォーク風であったり。でもどれも、どこか懐かしい感じがする。11曲中6曲をプロデュースしている鈴木惣一朗のつくる音は、微妙にエッジが立っていて、それにイノトモの声が負けているような気がする部分があるのは少し残念だった。もうちょっと隙間のある素朴な音づくりの方がよかったのではないか、とちょっと思わないでもないのだけど。でも替わりに彼の音は、別の新たな味わいと美しさを彼女の音楽に与えているから、これはこれでいいのかもしれない。中でもM6の音は、触れたら指の隙間からこぼれ落ちてしまいそうなくらい繊細で美しい。(00/10/16)