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この日の日本代表のパフォーマンス、特に後半のパフォーマンスは、紛れもなく史上最高のものだった。
92年のアジアカップ決勝のサウジ戦、93年のワールドカップ予選の韓国戦、96年のキリンカップのメキシコ戦、あのジョホールバル、98年キリンカップのチェコ戦(これは引き分け)、(ワールドカップのアルゼンチン戦も加えたいが負けたしね)、00年シドニー五輪でのスロバキア戦(おっとA代表戦ではなかった)、00年アジアカップのサウジ戦とウズベク戦。これらの歴史的な勝利と比較しても遜色ない。しかも、本気で勝とうとしていた世界屈指の強豪であるカメルーンを公式戦で完璧に圧倒したのだから。
カナダ戦と併せ、新潟に行かなかった事が、本当に後悔させられる。ここまで、見事な試合を見せられると、(スペイン代表が大事な試合を、全てゲンのよいセビリアで行ったのと同様に)「代表の重要な試合は全てビッグスワンで行うべし」と牛木素吉郎先生が言い始めたりして(牛木氏が新潟出身なのは、皆知ってるよね)。
カメルーンは後半、特に2−0になった以降は、ほとんど抵抗らしい抵抗ができなくなってしまった。日本の前線、中盤からのプレッシングが殆ど完璧に決まり、まともなボールがまったく前線に出せなくなったからである。これほど統率が取れた組織的な守備の継続はそうは見られない。そして、カナダ戦同様、終盤のボールキープ、スローテンポ化も見事なもの。
もちろん、気候条件、生活環境、熱狂的な応援と「ホームの有利さ」が、この素晴らしいパフォーマンスを支えた事は確かだ。これだけの見事なバランスを、果たして「アウェイ」なり「中立地」で、できるかどうかはわからない。しかし、まずは準備のよい状態で、よいプレイをできる事が重要なのだ。これだけのレヴェルのプレイができたと言う事実を、まずは喜ぼう。
左サイドに小野、右サイドに明神の起用は、ようやくトルシェ氏が錯乱から完全に開放され、本来の「超攻撃モード」を思い出したことがよくわかった。この日のスタメンは、昨年のアジアカップベースのものに戻ったのだ。不在の名波に替えて稲本を「上がり目ボランチ」に、高原に替えて鈴木、中村に替えて小野。森島の位置にはエース中田。フランス戦、スペイン戦と回り道をしたが、日本代表の強化はまた順調に進み始めたのだ。
また、この日のゴールが、カナダ戦とはまた異なるパタンだったのが嬉しいところ。
1点目は、見事な速攻。明神−松田−森岡−中田浩の非常に素早く見事なサイド切り替えで、DFラインで最も正確なフィードが出せる中田浩にスペースを作った所で勝負あり。中田浩のロングパスの強さと精度は本当に見事だったし、鈴木のトラップから強シュートまでの流れには、往時の釜本を思い出した。
2点目は、所謂森島パタン。家来の西沢の献身的強力を得て、鈴木がとどめを刺した。森島パタンは、ブラックアフリカの雄にも通用するのだ!!!森島のセンタリングがDFに当たり方向が変わりソングォの読みが外れ鈴木がフリーでヘッドができた事とGKのミスは確かに幸運だった。しかし、一方で森島の粘りは当然としても、西沢、鈴木の二人のフィジカル能力がカメルーンに通用したのだから痛快極まりない。
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