● トルシェ氏をどう評価するか (6) 2000.07.03

6. トルシェに任せよう

     

従って、私は2002年の監督として、トルシェ氏に任せるべきだと思う。 もちろん、シドニーで決勝トーナメントに残るとか、 アジアカップで最悪ベスト4に残ると言った基本条件を満足すると言う前提があるが、 今のA代表とトルシェ氏にとっては、さほど難しい事ではあるまい。

 2.で述べたトルシェ氏の長所は、そのまま、 5.で述べた(私なりの)2002年の目標と一致する。

 もし予選があるならば、トルシェ氏で行くのは危険が伴う。 3.で述べた采配面でのリスクや、 4.で述べた守備の整備が間に合うか、などのリスクがあるからだ。

 しかし、予選はない。いきなり地元での本大会である。 中田、名波、中村、小野、稲本、森島と言った、技巧的で創造的なタレントを駆使して、 攻撃的でブラジルやアルゼンチンと対抗できるチーム作りを狙ってもらおうではないか。
そうすれば、4.で述べた謎を追いかける愉しみも残る。 再三触れているが、観察対象としては実に面白い監督なのだから。
 ただし、3.で述べた問題点を改善する方がよりよい結果が期待できる。

ついては、日本協会に小提案がある。
強化推進本部だか、技術委員会だか知らないが、 そのあたりは解散なり縮小なりして、別組織に改変する。
 そしてA代表強化部を作成し、 その部長に宮本征勝氏または松本育男氏を就任させる。 現場の全権はトルシェに任され、部長は一切干渉しない。
 部長の職務と権限は所謂ジェネラルマネージャである。 具体的には、協会に対してはトルシェ氏の強化に対する要望を伝え、 できる限り実現する事である。トルシェ氏に対しては、人事権を持つ。
代表監督の人事権と言うと、すぐクビにするの何の、と極端なことを言う人間が多くて困るが、 そうではない。トルシェ氏の仕事内容と結果に応じて、 彼に払うサラリーを決定する権利である。それにより、 トルシェ氏は部長に忠実であることを要求される。
また部長は、トルシェ氏の理不尽な要求を否定し、 説得するのも重要な仕事である事は言うまでもない。

 何故、候補として2氏を挙げたかと言うと、お二人ともサカーに対する情熱に関して、 疑問の余地がないからだ。1週間もトルシェ氏とサッカーについて議論すれば、 トルシェ氏にもお二人の情熱が理解されるであろう。そこに信頼関係が生まれる。
そして、このお二人ならば、他の雑事(自分の将来のポストとか、派閥の論理とか) を無視して、日本代表を勝たせるための努力を、必死にやってもらえるはずだ。

 ただし、このお二人には、 宮本氏には監督時代指向したサッカーが非常にフィジカルに頼った物だった事、 松本氏には解説者時代から有名な独善的な喋りが状況を混乱させるかもしれない事と言う弱点があり、 それぞれ日本サッカー界全てから、支持されない恐れもある。
 その場合、第三の候補がいる。国見高校校長の小嶺忠敏先生である。


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