〜安楽死?
ヴァンフォーレ最後の1年(?)

2001.01.24

 
 

1月23日、ヴァンフォーレ甲府問題に関する今後の措置について、株主側から意見が出されました。その中で、株主側は球団に対して「経営目標」を設定して、その目標が達成できない時は、チームを解散させるということで話がまとまった様です。

でも、この目標というのは非常に高いように思われます。高いというよりも、むしろ、これまでの球団の経営実績や、県内のサッカーに対する雰囲気からして、一年間でそれを達成すのは無理難題という感じです。なぜなら、この時期(1月下旬)になっても監督不在ですし、主力も退団し他のチームに移籍しましたし、レンタル選手を返却した結果、弱かった去年よりもさらに戦力がダウンしているのです。退団した選手の穴は、今年からVF甲府と清水Sは業務提携をすることが確実で、その繋がりで、出場機会に恵まれない清水の若手をレンタルで入団させる見込みのようです。

という訳で、来年のヴァンフォーレ甲府は、去年のチームの残留組、清水からの経験浅い若手選手、で構成されるようです。といっても、その残留組には、アマチュア契約をしている選手も多く、昼間は地元の役所で働く公務員や、大学院に通っている選手もいるのです。

このようなチームで、山梨県や筆頭株主であるYBS(山梨放送)は、

「平均観客動員数3,000人以上」
「クラブサポーター5,000人以上」
「広告料収入等の5,000万円程度の確保」
「最下位を脱出しJ2中位を確保」
「リーグ開幕戦及びナビスコカップに5000人以上の観客動員」

を要求しているのです。これらが達成できなかったら、解散するというのです。大体、リーグ戦の浦和レッズとのホーム試合でも、6000人程度しか集客できないチームにが、言葉は悪いが、“ナビスコカップ程度”のカップ戦の1回戦から5000人
呼べなんて、無理でしょう。

つい先日、山梨県と筆頭株主のYBS両者は「存続する方向を目指す」といった意向を表しましたが、これらの目標設定を見る限り、こりゃもう二枚舌以外の何物でもなく、潰すための目標設定以外考えられません。やはり、チームを潰して、手を引きたい気で山々のようです。一応、首都圏に属する山梨県ですが、Jリーグが掲げる百年構想といった高尚な理想も、八王子より西の山を越えることはできなかったのです。

そもそも、ヴァンフォーレ甲府球団は、たった5人で運営されているんですよ。それにもかかわらず、以前にメールでも書きましたが、山梨県も筆頭株主であるYBSも、今まで全くチームのサポートを何もしてきませんでした。Jリーグの百年構想が掲げる理想や、地元にプロスポーツチームがあることの意義を、何一つ理解していなかったし、理解しようともしなかった。もう少しそこのところを理解していたならば、たった5人の球団に、彼等は手を差し伸べて影ながら支援していたことでしょう・・・。

地元に住んでいて感じることなのですが、両者とも“何も支援はしないけど、どさくさに紛れて「美味い汁」だけは頂戴したい”といった態度で、ヴァンフォーレと接していました。


<主要株主である山日YBSグループ、山梨県、甲府市及び韮崎市で申し合わせ>

(1) 2002年までに関心を盛り上げて今後もチームを存続させることを目標としつつ、当面、2001年度(平成13年度)の天皇杯までの間はチームを運営2001年度の結果、下記目標について、今後の見込みがないと判断される場合には、2001年度限りでチーム及び運営会社を解散。その判断は、Jリーグに影響を与えないよう、平成13年9月中に行う。主要株主で「経営委員会」を設置し、経営状況等を県民、市民に周知。

(2) 2001年度は、実質単年度収支のバランスのとれるチーム運営と最下位脱出を目標に、2億円強程度で運営。当分J1昇格
の目標は棚上げし、J2中位定着を目標。

(3) 収支ギャップを埋めるため、2001年度について下記の目標を設定。
  ・平均観客動員数3,000人以上
  ・クラブサポーター5,000人以上
  ・広告料収入等の5,000万円程度の確保

(4) 当面、経営存続に必要な資金は、山日YBSグループが手当て

(5) 山梨県は、スタジアム使用料の減免を検討。

(6) VF甲府への支援を県民に求めていくため、主要株主が協力して広報、広告活動等の強化を検討。
  ・山日YBSグループのメディアによるPRの強化。
  ・県、市の広報誌や掲示等によるヴァンフォーレ甲府の日程等のPR
  ・経済団体、産業団体等への広告料協賛等の要請
  ・自治会を通じた要請や商店街振興等における取組みの検討
  ・広域ホームタウン構成市町村及びその他の県内市町村への働きかけ
  ・3月17日のホーム開幕戦及び4月のナビスコカップ戦の5,000人観客動員作戦の実施

(7) クラブに対する幅広い県民の支援を得る観点からのヴァンフォーレ甲府の名称問題は、平成13年9月までに今後の経営のあり方と併せて検討

(8) 経営陣の責任と今後の経営体制の強化について、主要株主で検討するとともに、クラブに対し申し合わせを伝達し、クラブに最大限の努力を要請



■1月中旬段階の情勢

結局、山梨県は球団に対する追加の財政支援を1円も行わず、筆頭株主である地元テレビ局に、甲府球団の財政問題の全部を押しつけることで、この問題は終結する模様。
このように書くと、一見落着のようにも見えるが、事態はそう単純ではなく、いくら山梨県から押しつけられたとはいえ、私企業である以上「ヴァンフォーレに対しこれ以上追加支援できない」と断を下した時点で、当然チームは自然消滅。
実際、その筆頭株主もケチだから、ヴァンフォーレから手を引きたい気がやまやま。
「問題の先送り」「責任の擦り付け合い」という言葉が思い浮かびます。
1年間やってみて、観客動員数が伸び、成績も上がり、県民のサッカー熱が盛り上がって、財政状況が解決するようならばOKだが、そうでなかったらチームを解散する方向。

ところで現在のチームは3月からリーグ戦が再開されるというのに、監督は未定で、主力選手達も放出されたり、レンタル元に返されたりして、チームとして成立していないような状態。
「フューチャーズ解散→サガン復活」の折は、1月第2週の段階では楚輪新体制の基で練習が始まっていました。
今年のJ2は3月10日開幕。甲府が残るか残らないかで今期J2のマッチスケジュールも変わってきてしまう。地元が残すと判断しても、Jがその判断を受け入れるか否か、、、。

署名運動は引き続き実施中(Let’s Go!ヴァンフォーレ)
山梨県のHPでヒアリング実施中

 
     

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