フットサルとの出会い〜30年前ブラジルで見たもの!  
 

 

浜村  

ところで、この中で、六川さんをプロのカメラマンとして意識して見ていた 方はどのくらいいますか?

(半数が挙手。浜村そのうち一名に質問)

参加者  

(質問される)もちろん写真見ています。

浜村  

では、六川さんのカメラマンとしての仕事の話をしてもらいます。

六川  

今、フットボールウイークリーというインターネットマガジンを中心にやっています。それから日本のサッカーだけに絞ったフットボールジャパンという雑誌のコラムとサッカーダイジェストで2002年をテーマに月一くらいで定期的な仕事をしています。あとはその時々で色々ですね。しかし、はっきり言ってこれだけでは食べていけないです。

浜村  

六川さんでもですか?(編注:サッカーカメラマンの中では大御所の部類に入るといって過言ではない)

六川  

家族を抱えているから厳しいですよ。(一同笑)

浜村  

そのあたりは個人的に色々と聞きたい事はあるのですが(笑)、テーマのフットサルの事ですが、高校の時までプレーしていた六川さんは、現在体育館でフットサルをプレーしているということなんですけど、いつ頃から室内サッカーみたいなものに出会い、サッカーからフットサルにつながりが出来てきたのかをお話しをしてください。

六川  

30年近く前に仕事で初めてブラジルに行った時ですが、サッカーの本場ですからどこに行っても芝生だらけだとイメージしていました。しかし、それは恵まれたクラブ、組織の一部だけで、ほとんど11人制サッカーを見ることは少なかった。そのかわりストリートサッカーやサロンフットボールを色々な所でやっていました。

地方に行くと顕著なのですがブラジルの町は、ポルトガルの影響を受けていて中心にセントロというのがあって、そこから放射線状に道が出ている、あるいはブロック状になっている、で、そのセントロに必ずコンクリートのフットサルコートがあります。そこで、朝は大人たちがやって、昼は子供たちがやって、夜は又大人たちがやってと生活のサイクルになっているのです。11人制サッカーは人数を集めるのが大変なせいもあって意外とやられていなくて、クラブチームとか組織のしっかりしたところで非常に限られた人だけしかする事が出来ないのではないでしょうか。

初めてブラジルに行ったとき、ストリートサッカーやら5対5のサッカーを見ていて、フェイクしあうとか一対一の駆け引きとか、こういうところからこの人達ってのは上手くなっていくんだと思いました。それも、小学校の低学年からやっていて、しかも同一学年だけでなく縦型のチーム構成で小さな子でも上手い子は上手い大きな子の中でやるのでどんどん上手くなっていく。こういうことをブラジルの各地でやっているので、これを日本でも普及させていけば、日本もさらに強くなるはずです。

この様にやれる機会を作って楽しみながらやっていけば良いと思います。読売クラブだけはそのような事をやっていましたが、当時、皆さん信じられない事かもしれませんが、日本リーグの試合前のアップでボール回しをやっているのは読売クラブだけでした。他のチームはタッチラインでダッシュをやっていたんです。ボール回しも一種の駆け引きじゃないですか。でも、トップの日本リーグでさえ、やっていたのは読売クラブだけだったんです。

浜村  

ええ。

六川  

楽しみながら技術を磨く、という意識がほとんど無かった。ブラジルでもそれが全てで無いでしょうけど、これはもう日本に普及させるしかないと思いました。
 

 
     

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