「中国の旅」以降、一本道
まえがき

― 報道に裏づけなし ―
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 1971年に始まった連載「中国の旅」 以降の朝日報道から、目についたものを検証します。いずれも、日本軍・民の悪逆ぶりを報じたものです。もちろん、ここに取り上げたものはごく一部に過ぎません。吉田清治にかかわる虚偽報道を含めた慰安婦報道は別章に記します。
 日本軍の悪行となれば、とにかく鬼の首でもとったかのように、嬉々として報じる朝日新聞。それをまた毎日新聞やブロック紙、地方紙、さらにはテレビまで加わるようになり、日本叩きに拍車がかかりました。近代史・現代史(近現代史)を専門とする大学教授をはじめ「有識者」と呼ばれる人たちの多くは、報道内容が事実かどうかチェックするどころか、われ先にと尻馬に乗って、日本軍叩きに同調したのです。
 1970年代に入るとこの傾向が目立つようになりました。ですから、この時期の紙面を眺めれば「日本軍の悪行」ばかりが目に飛び込んできます。こうした状況が40年以上もつづいているのですから、朝日読者は言うに及ばず、日本人の多くは知らず知らずのうちに「ウイルス」に感染してしまいますし、やがて感染していることにも気づかなくなります。
 そして、朝日以下が報じる「何もかも日本が悪かった」式の主張を、あたかも自分の考えであるかのように思い込み、自ら同調してしまうのです。今や、誰もが持っていた常識は失われ、ひたすら過去の日本および日本軍を恥ずべき存在と考えます。
 ですが、朝日報道の最大の問題は、

@ ほとんどの場合、中国など「被害者」の言い分を丸呑みにし、 「加害者」、つまり日本側の裏づけをとらずに報じたこと。

A 事実と著しく違うという申し入れ、あるいは抗議に対しては、 調査するでもなく玄関払いをもって応じ、頬かむりを決め込んでいること。
したがって、間違った報道が正されるケースはほとんどないこと

の2点に集約できると思います。もちろん、ごく一部を除いた各紙にだってあてはまりますが。
 @もさることながら、Aについての朝日の態度は、およそ報道機関にあるまじきもので、欺まんもきわまれりと思います。
 さらに問題なのは、虚偽や裏づけのない怪しげな話が、日本のメディアの報道だからという理由で、「事 実」として外国に受け取られ、あるいは利用され、その結果、いわれのない日本、日本人の悪しきイメージが形成され、今なお国益を損じ、これから先、半永久的に損ねつづけることでしょう。
 とくに中国、韓国(北朝鮮)には、「歴史カード」という、いわば「打ち出の小槌」を与え、そのために日本は難儀しつづけているのです。また、朝日報道を信じる日本の歴史学界が、日本の歴史教育に強い影響力を持つため、教育自体が歪んだ特異なものになったことも大問題の一つです。
 お笑いとして、下記に「新聞倫理綱領」(一部)を掲げます。よくもまあ恥ずかしげもなく、キレイごとを書くものだと感心してしまいます。
 事実は、ことごとく倫理綱領を裏切っているのですから。

   


新 聞 倫 理 綱 領
―日本新聞協会―


正 確 と 公 正
新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である
報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。
論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。

人 権 の 尊 重
新聞は人間の尊厳に最高の敬意を払い、個人の名誉を重んじプライバシーに配慮する。
報道を誤ったときはすみやかに訂正し、正当な理由もなく相手の名誉を傷つけたと判断したときは、
反論の機会を提供するなど、適切な措置を講じる。


(付 記)「新聞倫理綱領」は2000年6月21日に改訂されましたが、本ホームページが対象とする日本軍・民の断罪は上記(改訂前)の綱領のもとで行われました。このため、改訂前の綱領を掲げます。


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