1991年からLos.Angels,Californiaで飼い始めた犬。
 犬を飼おうと決めたとき、まず頭にあったのはショップやブリーダーからではなく、Animal shelterで見つけようと思った。日本の保健所と同じく、見捨てられた動物たちがいるところである。日本と違うのはすぐに処分はされないようだ。かなり長い間、飼育され、根気よく次の飼い主を待つ感じだった。

 数か所廻ったところ、灯台もと暗し! すぐ近くで、ピンときた犬がいた。名前も飼う前からいろいろ考えて、あーだこーだしていたが、すぐに名前も浮かんだ・・・。名前は「ポケ」
理由はごく自然。ポケ〜っとした顔をしていたからだ。


  

 休みの日には公園でごろごろ。比較的おとなしい犬だったが、待てをして呼ぶと、勢いよく走ってきた。こちらから吠えさせない限り、全くと言うほど吠えなかった。初めは声が出ないのかと思ったぐらい。」飼い始めて2週間後ぐらいに、公園で一人でごろごろしてよっぽど気持ちよかったのか、一言「ワン」と言ったのが初めてだった。それから吠えることを覚えさせたという感じ。
















 ハロウィンのとき、当時流行っていた「忍者タートルズ」のカッコをさせたら、大人気!


 クリスマスにはこんなことも。 ちなみに男なんだけど・・。サンタクロースは男だから変ではないけど・・・。






 この犬は当然雑種。「うちの子が一番!」というわけではないけど、本当にかわいかった。それだけではなく頭もよかった。新しい言葉は15分ぐらいで覚えた。公園に行くといつも犬種を聞かれるし、散歩している時も、走っている車が止まってまで犬種を聞いてくる。そっくりな犬がテレビのホームドラマに出てた。タレントになれると思ったぐらい。(←実際日本でちょっとだけ出演した)

 帰国の時にはさみしがり屋を預けるわけにはいかないので、一緒にキャビンに乗せてくれる航空会社を探して、タイ航空だけが乗せてくれることになった。
 機内では離陸して安定した後は、ケージを分解してそのケージをシートに乗せてそのまま座らせてた。それほど混んでいなかったから、片側3席キープしてもらっていた。
 意外と周りのお客さんからも別に変な眼で見られることもなく、食事の時もおとなしく(いつも当然のことだから)、トイレに行くときも声をかけておけばおとなしくしているし、一番心配だったトイレも我慢してくれた。残念なのはカメラの持ち合わせがなく、飛行機の中の写真が撮れなかったこと。使い捨てカメラでも買っておけばよかったと後悔した。

 帰国する前から日本の税関と犬の入国の際の要領とか打ち合わせとかを何回となくして、書類もすべてパーフェクトにし、何の問題もなく準備をしたにも関わらず、結果的にイミグレーションも、通関もする―して密入国犬?になってしまった。

 日本に帰国してからは、実家でうちの親が面倒をみることになった。

 そして時がたち・・・・・、数年前の年が明けた1月10日、その年は10日に東京に帰ると話していたことを聞いていたのかも・・・・。その日の朝、寝たきりが続いたポケは手の中で旅立ちました。最期に口を大きく2回開けた、その時に頭の中に飛び込んできたのが、「ありがとう」だ!しかも母親への言葉というのもはっきりと認識できた!
 これを読んでバカバカしい!とほとんどは思うだろうが、本当だからしかたない。テレパシーとはこういうものなのかなと思ったりした。

 車に乗ることが好きで、留守番が嫌いで、どこに行くにも一緒だった。車にも飛行機にもバイクにも、はたまた船にも乗って、風を切るのが好きだったヤツ。
 今でも時々夢で会うことができる・・。そんなヤツだ。

こぼれ話

 名前で想定外のできごとが・・・。病院に行ったとき、当然名前を聞かれるのだが…「ポケ」なんて名前は・・・なのだ。そこで「Pocket」ということに。 ポケットに入るぐらい小さいから?と聞かれて、面倒だからそういうことにした。


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