拝命。無茶な命令。いつものこと。しかし。
「師団長殿の現状認識はその程度なのね」
「指揮官暗殺とは必ずしも愚策ではないが今回に限って言えば」

そう、愚策。しかし、それをこなす自分には高揚感があった。
防御をかいくぐって肉薄、あるいは機会をうかがい一瞬をモノにする、その快感
「何か勝算があるんじゃないですか?」
もちろんだ。この軍医少佐にはわかっているだろう。
「不正規戦としてもあまり賛同できるやり方では」
無論、それはそうだろう。まっとうな水軍将校である彼から見ればこんなことは沙汰の限りだ。
しかし。
戦争は所詮、殺しあいだ。殺さなければ話は始まらない。一つ一つの人殺しの集積こそが、戦争。そして殺す相手は、大駒の方がいい。
お姫様で元帥閣下など、この上ない標的だ。多少の無理は、する価値がある。
「ねえ、これっておかしいとおもわない?」
搾取の構造に批判的だったお姫様。まさかその彼女があんな死に方をするとは。
「いきなり入ってくるなんて」
死の責任。それにはやはり死が必要だ。しかし、誰の死を用意すべきか。犯人は我々の手にないというのに。
必要なのは誰かが処断された形式
さて、暗殺手段はどうしようか
1.メイドなどに変装し、身辺に近付いて殺す
2.遠距離狙撃
3.強襲
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