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色選択ダイアログ
ドキュメント種別 ATL/WTL に関する文書
最終更新日 2004/04/13
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 WTLではコモンダイアログの色選択ダイアログを CColorDialogImplというテンプレートクラスでカプセル化しています。 このクラスはATLのCDialogImplクラスのように基底クラスとしてのみ使用します。 atldlgs.hヘッダではCColorDialogImplクラスの派生クラスとして、 CColorDialogクラスが定義されています。

// atldlgs.h内
class CColorDialog : public CColorDialogImpl<CColorDialog>
{
    ...
    ...
			

 WTLのCColorDialogクラスは、MFCの同名のクラスとほぼ同じメンバ関数を用意しています。 以下に示すのは、CColorDialogクラスを使用する例です。


CColorDialog dlg(RGB(255, 0, 0));

if(dlg.DoModal() == IDOK){
    CString strMsg;
    strMsg.Format(_T("R:%d\nG:%d\nB:%d"),
        GetRValue(dlg.GetColor()),
        GetGValue(dlg.GetColor()),
        GetBValue(dlg.GetColor()));
    MessageBox(strMsg);
}
			

CColorDialogクラスのコンストラクタ引数はすべて省略できますが、 ここでは第1引数には初期状態で選択されている色(赤)を指定しています。 この他、第2引数にはフラグ、第3引数には親ウィンドウのハンドルを指定できます。

色選択ダイアログを表示するためにはDoModal()を使用します。 [OK]ボタンを押して色選択ダイアログを閉じた場合は、 戻り値としてIDOKが、 [キャンセル]を押して閉じた場合はIDCANCELが返ってきます。

IDOKが返ってきた場合はGetColor()を呼び出すことによって、 選択された色を取得することができます。

CColorDialogクラスの基底クラスであるCColorDialogImplクラスは、 メッセージマップを用意しています。 これは、::RegisterWindowMessage(COLOROKSTRING)によって登録された、 色選択ダイアログ専用のメッセージをマッピングします。 CColorDialogImplクラスはこのメッセージマップを受け取ると、 間接的にOnColorOK()というメンバ関数を呼び出します。 OnColorOK()は色選択ダイアログの[OK]ボタンを押した時に呼び出され、 CColorDialogImplクラスの派生クラスは、 このOnColorOK()をオーバーライドしたりメッセージマップを用意することによって、 色選択ダイアログの動作をカスタマイズすることができます。

次に示すのは、WM_INITDIALOGメッセージハンドラを用意して、 独自の色選択ダイアログを作成する例です。 この色選択ダイアログは初期状態で[色の作成]領域を表示し、親ウィンドウの中央に表示されます。 また、[OK]ボタンを押すとダイアログを閉じるかどうかの確認ダイアログを表示します。 この例ではCustomDlg.hというヘッダファイルを用意し、 そこにCCustomDlgクラスを定義しています。


// CustomDlg.h内
class CCustomDlg : public CColorDialogImpl<CCustomDlg>
{
public:
    // コンストラクタ
    CCustomDlg(COLORREF clrInit = 0, DWORD dwFlags = 0)
        : CColorDialogImpl<CCustomDlg>(clrInit, dwFlags, NULL)
    {
        m_cc.Flags |= CC_FULLOPEN;
    }

    BEGIN_MSG_MAP_EX(CCustomDlg)
        MSG_WM_INITDIALOG(OnInitDialog)
        CHAIN_MSG_MAP(CColorDialogImpl<CCustomDlg>)
    END_MSG_MAP()

    LRESULT OnInitDialog(HWND hWnd, LPARAM lParam){
        CenterWindow();

        return TRUE;
    }

    BOOL OnColorOK(){
        int nRet = MessageBox(_T("色選択ダイアログを閉じてもよろしいですか?"),
            _T("確認"), MB_YESNO | MB_ICONQUESTION);

        // FALSE:閉じる、TRUE:そのまま
        return (nRet == IDYES) ? FALSE : TRUE;
    }
};
			

CCustomDlgクラスのコンストラクタ引数は、 CColorDialogクラスのコンストラクタ引数を参考にしています。 コンストラクタ内では、初期状態で[色の作成]領域を表示するために CC_FULLOPENフラグを追加します。 OnInitDialog()ではCenterWindow()によってダイアログを中央に表示しています。 OnColorOK()は[OK]ボタンを押した時に呼び出されます。 ここでは確認用メッセージボックスで表示し、 [はい]が選択された場合に色選択ダイアログを閉じるようにしています。

 次に示すのは、CCustomDlgクラスを使用する例です。

// stdafx.h内
#include <atlbase.h>
#include <atlapp.h>
extern CAppModule _Module;
#include <atlwin.h>

#include <atlcrack.h>
#include <atlmisc.h>
#include <atldlgs.h>  // コモンダイアログを使用するため
			

// maindlg.h内
class CMainDlg : public CDialogImpl<CMainDlg>
{
public:
    enum { IDD = IDD_MAINDLG };

    // メッセージマップ
    BEGIN_MSG_MAP_EX(CMainDlg)
        MSG_WM_INITDIALOG(OnInitDialog)
        COMMAND_ID_HANDLER_EX(IDC_BUTTON_OPENDLG, OnButtonOpenDlg)
        COMMAND_ID_HANDLER_EX(IDOK, OnOK)
        COMMAND_ID_HANDLER_EX(IDCANCEL, OnCancel)
    END_MSG_MAP()

    LRESULT OnInitDialog(HWND hWnd, LPARAM lParam){
        // スクリーンの中央に配置
        CenterWindow();

        // 大きいアイコン設定
        HICON hIcon = AtlLoadIconImage(IDR_MAINFRAME, LR_DEFAULTCOLOR,
            ::GetSystemMetrics(SM_CXICON), ::GetSystemMetrics(SM_CYICON));
        SetIcon(hIcon, TRUE);
        
        // 小さいアイコン設定
        HICON hIconSmall = AtlLoadIconImage(IDR_MAINFRAME, LR_DEFAULTCOLOR,
            ::GetSystemMetrics(SM_CXSMICON), ::GetSystemMetrics(SM_CYSMICON));
        SetIcon(hIconSmall, FALSE);

        return TRUE;
    }

    void OnButtonOpenDlg(UINT uNotifyCode, int nID, HWND hWndCtl){
        CCustomDlg dlg(RGB(255, 0, 0));

        if(dlg.DoModal() == IDOK){
            CString strMsg;
            strMsg.Format(_T("R:%d\nG:%d\nB:%d"),
                GetRValue(dlg.GetColor()),
                GetGValue(dlg.GetColor()),
                GetBValue(dlg.GetColor()));
            MessageBox(strMsg);
        }
    }

    void OnOK(UINT uNotifyCode, int nID, HWND hWndCtl){
        EndDialog(nID);
    }

    void OnCancel(UINT uNotifyCode, int nID, HWND hWndCtl){
        EndDialog(nID);
    }
};
			

// CommDlg.cpp内
#include "stdafx.h"

#include "resource.h"

#include "CustomDlg.h"
#include "maindlg.h"

CAppModule _Module;

int WINAPI _tWinMain(HINSTANCE hInstance, HINSTANCE, LPTSTR lpCmdLine, int nCmdShow)
{
    HRESULT hRes = ::CoInitialize(NULL);
    ATLASSERT(SUCCEEDED(hRes));

    ::DefWindowProc(NULL, 0, 0, 0L);

    AtlInitCommonControls(ICC_COOL_CLASSES | ICC_WIN95_CLASSES);

    hRes = _Module.Init(NULL, hInstance);
    ATLASSERT(SUCCEEDED(hRes));

    int nRet = 0;
    // BLOCK: アプリケーション実行
    {
        CMainDlg dlgMain;
        nRet = dlgMain.DoModal();
    }

    _Module.Term();
    ::CoUninitialize();

    return nRet;
}
			

 まず、リソースを作成します。ダイアログにボタンコントロールを配置し、 リソースIDを次のように指定します。

コントロール名 リソースID
プッシュボタン IDC_BUTTON_OPENDLG

 次に、stdafx.h内では、atldlgs.hヘッダをインクルードします。

 CMainDlgクラスでは、ボタン用のコマンドメッセージハンドラ OnButtonOpenDlg()を追加し、 そこでCCustomDlgクラスのインスタンスを作成して DoModal()によって独自の色選択ダイアログを表示します。

 最後に、CommDlg.cpp内でmaindlg.hヘッダの前にCustomDlg.hヘッダをインクルードします。