ATLだけを使って作成した「Hello, ATL/WTL」プログラムでは、メッセージループをSDKスタイルで書きました。
MSG msg;
while(GetMessage(&msg, NULL, 0, 0) > 0){
TranslateMessage(&msg);
DispatchMessage(&msg);
}
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WTLには、メッセージループをカプセル化するためにCMessageLoopというクラスが用意されています。
ここでは、このCMessageLoopクラスを使って「Hello, ATL/WTL」プログラム書き換えます。
なお、今回からWTLのatlcrack.hヘッダで定義されているメッセージクラッカーを使用します。
// stdafx.h内
#include <atlbase.h>
#include <atlapp.h>
extern CAppModule _Module; // CComModuleからCAppModuleに置き換える
#include <atlwin.h>
#include <atlcrack.h> // WTLメッセージクラッカーを使うため
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// MainWindow.h内
class CMyWindow : public CWindowImpl<CMyWindow>
{
public:
// ウィンドウクラス名を登録
DECLARE_WND_CLASS(_T("Hello"));
private:
// メッセージマップ
BEGIN_MSG_MAP_EX(CMyWindow)
MSG_WM_PAINT(OnPaint)
MSG_WM_DESTROY(OnDestroy)
END_MSG_MAP()
void OnPaint(HDC /*hDC*/){
PAINTSTRUCT ps;
HDC hDC = BeginPaint(&ps);
RECT rect;
GetClientRect(&rect);
DrawText(hDC, _T("Hello, ATL/WTL"),
-1, &rect, DT_SINGLELINE | DT_CENTER | DT_VCENTER);
EndPaint(&ps);
}
void OnDestroy(){
PostQuitMessage(0);
}
};
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// hello.cpp内
#include "stdafx.h"
#include "MainWindow.h"
CAppModule _Module; // CComModuleからCAppModuleに置き換える
int WINAPI _tWinMain(HINSTANCE hInstance, HINSTANCE, LPTSTR lpCmdLine, int nCmdShow)
{
_Module.Init(NULL, hInstance);
CMessageLoop theLoop;
_Module.AddMessageLoop(&theLoop);
// 独自ウィンドウを作成
CMyWindow wnd;
wnd.Create(NULL, CWindow::rcDefault,
_T("Hello, ATL/WTL"), WS_OVERLAPPEDWINDOW | WS_VISIBLE);
int nRet = theLoop.Run();
_Module.RemoveMessageLoop();
_Module.Term();
return nRet;
}
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まず、stdafx.h内では、CMessageLoopクラスを使用するためにatlapp.hヘッダをインクルードします。
また、CMessageLoopクラスはCAppModuleクラスによって管理されるため、
これまで記述してきたCComModuleクラスをCAppModuleクラスに置き換えます。
CAppModuleクラスもatlapp.hヘッダに宣言されているため、CAppModuleクラスを
使用する前にatlapp.hヘッダをインクルードします。
さらにWTLのメッセージクラッカーを使用するために、atlcrack.hヘッダをインクルードしています。
CMyWindowクラスでは、メッセージとメッセージハンドラを結びつけるために、
WTLのメッセージクラッカーを使用しています。本ドキュメントではATL3.0を使用しているため、
BEGIN_MSG_MAPをBEGIN_MSG_MAP_EXに置き換えています。
_tWinMain()内では、CMessageLoopクラスのインスタンスを作成し、
それをCAppModule::AddMessageLoop()でCAppModule内部のマップに追加しています。
メッセージループはCMessageLoop::Run()によって実行され、必要なくなった
メッセージループはCAppModule::RemoveMessageLoop()によって
CAppModule内部のマップから削除します。
このようにWTLでは、CMessageLoopクラスによってカプセル化されたメッセージループを、
CAppModuleクラスによって管理しています。
CAppModuleクラスの内部では、メッセージループとカレントスレッドIDをセットにしてマップに登録しています。
つまり、グローバル宣言されたCAppModuleクラスのインスタンスである_Moduleは、
複数のスレッド内にあるメッセージループを一元管理することになります。
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