ロンドンから約100q北上したイングランド中部、ノーザンプトンシャー州の州都・ノーザンプトン は、19世紀の産業革命以降『靴の聖地』として知られています。

そのノーザンプトン郊外に1866年に工房を開いた伝統のシューズメーカーが『グレンソン』です。 熟練した約130名の職人により1足あたり200以上の工程が費やされ、週産300足と決して量産 には走りません。この職人達の高い誇りと技術力、厳しい品質管理が『グレンソン』を支えているので しょう。


今回のスバラシイ品は、その『グレンソン』の最上級ラインである「マスターピース」の靴です。 (写真はストレートチップのモデル:OUNDLE)

残念ながら「マスターピース」は日本ではほとんど入手することができません。日本のデパートなど で売られているのは「ニューフットマスター」という日本限定ラインなんですね。「マスターピース」の 弟分的存在でしょう。

ちなみに私は『Pediwear』 から個人輸入しています。

きれいな丸みのある美しい踵です。踵だけで30分はうっとりした気分になれます。

足外側のラインもたまりません。『グレンソン』に限らず、良い靴はとても美しいのです。

『クロケット&ジョーンズ』の最上級ライン「ハンドグレイド」はノーズが短いですが、 『グレンソン』はロングノーズです。好みの問題です。

チャネル仕上げで、アウトソールに伏せ縫いが施されています。新品の伏せ縫いのソールを見る たび「おいしそう」と思ってしまうのは私だけでしょうか。

イギリスから到着早々、うれしくて室内を履いて歩き回ったためちょっと傷がついてます。


さて、肝心の履き心地です。土踏まずがしっかりと掴まれます。踵も掴まれちゃいます。 小指、甲に不快感はありません。履くときの空気の抜ける音、脱ごうと思ってもなかなか脱げない フィット感、私はこの靴を履くために生まれてきたのでしょうか。大満足です。

日本で入手できる「ニューフットマスター」の履き心地もとても良いのですが、やはり 「マスターピース」は一味も二味も違います。履き心地はもちろん、革質、面構えが格段に向上 しています。円高を心から願います。