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快刀乱麻の心地よさ。
中国学界の爆笑問題、言いたい放題!
稲垣武、加地伸行
『日本と中国 永遠の誤解』
文芸春秋 1999.2
稲垣武氏は朝日新聞出身のジャーナリスト。加地伸行氏は儒教研究などで知られる大阪大学名誉教授にして、甲子園短期大学学長。
京大時代にクラスメートだったというお二人の、超過激なトークを楽しめる一冊がコレ。
その歯に衣着せぬ物言いは、読んでいて怖いほど。おいおい、そこまで言うかというフレーズのオンパレードだ。
「中国で日本のような基準で汚職追放なんかしたら、公務員を養うための税金が凄まじく高くなります。…中国人は賄賂を『受益者負担の出来高払いの税金』であると思っている」
「(日本の食事の接待の中で)中国人がいちばん喜ぶのはね、天丼や親子丼。…ご飯の上にたくさん具を載せてね、そこへお汁をたっぷりかけて食べるのが彼らのふだんの食生活です。それが最高なんですよ」
「中国人の『現ナマ主義』というか拝金思想も、…毛沢東が亡くなって、開放経済、市場経済になったとたんに、本家返りしたわけですね。…女の子が溺れかけていて、それを見物している人に親が「助けてくれ」って頼んだら「カネはいくら出す?」って言われたという」
「中国人にはガバナビリティ(治められる能力)などありませんね。というのは、中国人には、法というような抽象的なものはやっぱりわかりにくいのです」
「中学校教科書に載って真偽が問題になった、日本兵が中国女性を縛り付けて乳房を抉っている絵だって、日本人はあんなことはまずできませんよ。ああいうのは中国に昔からあった刑罰の一つでしょう。勘繰れば中国人がそんなことをやっていたから、日本兵も当然やるだろうと想像してあんなでっち上げの絵を描いたと考えるべきでしょうね」
その他、サッチャーと土井たか子をトレードしろとか、台湾は外貨準備を使って台湾を中国から買えとか、極論がいくつも出てくる。
日本と中国は古代北東アジアのシャーマニズムに文化起源をもつという点で「異母文化」といえるのだが、そのためにかえって日本人は中国人を誤解している。幻想にまどわされないで現実にそくしてみなければならない。著者らの主張はそこにあるのだが、なにせ処方箋が劇薬だらけで、過激で痛快な読み物になっている。
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