中国関係って、ホントへんなものがいっぱい…

'99 中国生態環境観光 エコツーリズム

上海スコープ 1999早春号

中国生態環境観光か、あ、エコツーリズムっていうのね、なんて感心しながら手に取ってみた。

中国っておくれてるから無理してテーマパーク作っても、掃除してもすぐ汚れるし、従業員はマニュアル守らないだろうし、それならいっそ、自然環境そのままを売り込んだ方が環境の時代にもあっててイイかも、なんてチラチラ見てた。

見出しの記事を見ていると、「野生動物観賞の旅」「自転車の旅」「漂流観光」なんてのにあわせて各地の見どころが写真とともに紹介されている。写真には欧米人とかが満面の笑顔で、楽しげに手を振ってたりする。

ふむふむ。きれい、きれい。おもしろそう。で、このバードウォッチングのできる青海湖ってどこ?と見ると地図がない。あれ?

ま、いいや。で、ここにはどうやっていくんだろう。中国の僻地への旅はサバイバルそのものだ。汚れて疲れて、だまされる。そんな難儀はイヤだ。だが、もうそんなことはないだろう、こうして本に紹介されるぐらいなんだから。え? 行き方は? それもなし?

うーん。じゃあ、いくらぐらいかかるんだろう。え、それもなし?! なんなんだ、この記事は!

つまり中国にはこんな魅力的なところがいっぱいありますから、旅行のみなさん、ツアーを作ってくださいね、という主旨だったのか!?

…私たち国家観光局は、今回このスローガン(「自然の中に入り、自然を認識し、環境を保全する」)を念頭に、外国のお客様にもご満足いただけるような観光計画を…

あ、これ、中国の国家観光局がつくったPR誌だったのね。

と、ところが、奥付を見ると、

上海スコープは、上海市国際文化傳播協会と日本パナユーズ株式会社が国境を越え一体となって取材・編集・発行している中国の専門情報誌です。世界にその存在をアピールしはじめた中国の現状から、皆様のお役に立つ情報を両国のスタッフが徹底取材し、お届けします。

え? じゃあ、さっきの国家観光局はなに? トップ記事を中国国家観光局からもらってるってこと?

注意してみると(しなくてもいいけど)、この雑誌、行間が妙にスカスカで、それでも原稿がスペースを埋めきっていない。こんなの、ふつう、もうちょっと文章水増ししてでも、埋めないか? 

そういえば、なんか文章のトーンがどこも、やたらと美名美文っぽくて臭いなあ。

なんか、すごく中国だなっておもう。

こういう雑誌だと、いくら記事に「明らかになった8月からの経済回復」とか「世界が注目する中国経済」ってあっても、なんかものすごい手前ミソ的なうさんくささが漂ってきて、信じられない。

書籍で知る中国っておもしろくて美しいけど、現実によるにつれキッチュなものに出会うのはなぜ?